大前伶子のニューヨーク

ビッグ３って言うけど

ビッグ３救済の話が進まなかったとニュースで言っていた。ＣＥＯが公聴会に呼ばれた時、自家用ジェットで馳せ参じたとボコボコに非難され、その後エコカーなど気を使いしかも自分で運転して行ったなんて、益々墓穴を掘っていた。昨夜ﾌﾗｲﾄで帰ってきた娘と話していたら、「ママねぇ、ｱﾄﾗﾝﾀの郊外にあるＧＭやクライスラーのディラーがやっと日曜日営業を始めたんだよ」と。彼らは殿様商売、ホンダやトヨタなど日曜日がかき入れ時とずっと昔から営業していたそうだ。ビッグ３なんて１つ残せば良いのでは？なんて言っておりました。彼女は以前ﾌﾗｲﾄ後ｱﾄﾗﾝﾀでレンタカーをしていた時、遅くなるとアメ車しか残っていなくていやだったとこぼしていた時がありました。昔、昔アメ車って憧れでしたよね。私も駐在員の家族としてＮＹに居たころ、ＧＭのポンティアックに乗っておりました。あの頃はサンダーバードやエルドラード、ファイヤーバードなんて振り返ったものです。ところが今や人気の順は日本車、韓国車、最後に残ったのがアメ車なのです。勿論ベンツやＢＭＷなどは例外に人気がありますが。それにしてもアメ車人気凋落の兆しはもう１０年も前にロスアンジェルスで使ったレンタカーで味わっていました。ガソリンを食うばかりか使い心地、乗り心地に雲泥の差がありました。ルート６６をフール・サイズのサンダーバードでぶっ飛ばすなんて映画のシーンには絶好の映像でしたのに。

今日も銀座風景

銀座でパソコンの先生と待ち合わせをしていた。今日も午前１１時半頃です。何とまた若い男性に声を掛けられました。「いいお顔の相をしていますね」と。いかにも目が往ってしまったような男の子でした。人と目で宗教の勧誘と分かりました。そう、今世相が不安定な時、こんな時新興宗教がはびこるのでしょう。つい先日知人の女性がある有名新興宗教に数千万円をお布施として取られてしまった話を聞いたばかりです。くれぐれも気をつけてください。それにしても昨年の今頃、まだ何となくバブルっていた銀座通りは活気に溢れていました。有名ブランド店の大きなショッピングバックを持っている人を目にしましたが、今日の銀座は三越や松屋のショッピングバックすら目にしませんでした。もう有名デパートで買うという気が失せているのでしょうか。そうそう、昨年まで松坂屋の前に中国語で団体名が書かれた何とか公司というバスが沢山駐車していましたが、今年はまったく目にしません。中国もオリンピック景気が過ぎ去ってしまったのが実感です。だから言ったじゃない、と歌の歌詞も出てきそうな世の中になってしまいました。銀座通りはブランド店ばかりになっております。人ごとながら家賃は？人件費は？と心配になってしまいます。

格差社会っていうけど

昨日表参道の紀伊国屋に頼んであったカルピス･バターが入荷したとの知らせがあり、用事のついでに立ち寄った。新しくなった紀伊国屋の高級スーパーマーケット品揃えの確かさと品物の良さは認めますよ。しかしですねぇ、アスパラガスやカリフラワーの野菜売り場に驚く品物を見つけました。

イタリア産　白トリフ（アルド地方）　１００グラム　９８，０００円

イタリア産　秋トリフ　　　　　　　　　　１００グラム　１６，０００円

フランス産　トリフ　　　　　　　　　　　　１００グラム　２５，０００円

１００グラム９８，０００円　見間違えではないか、眼鏡を出してついでにノートも出して書いてしまいました。トリフって削り節くらい薄くスライスしてフォアグラに掛かっているのを食べたことがあったような気がしましたが、がそんなに高いものとは露知らず、失礼しました。１００グラムのトリフって男の人の親指くらいなのですよ。それが何て言うことないプラスチックの入れ物に入って売っていました。こんなもの買う人がいるから売っているのでしょうが、使う出番が無くて干からびたら何年もたったへその緒みたいになるのでしょうね。ここ紀伊国屋は牛肉の切り落としでも１００グラム１，０８０円、山形牛切り落とし１，５８０円もします。牛すき焼き用ロース１００グラム安いので５，２５０円高いのは８，４００円、１００グラムですよ。多分スライス１．５枚くらいでしょう。まるで千円札を食べているような感覚です。それでもｶｰﾄを見ると沢山買っている人がいるので驚きでした。貧乏人は麦を食えと言った首相がいましたが、世の中どうなっているのでしょうか。

　写真はマンハッタンにある高島屋の入り口です。ここのデパートはセンスがあるショップですが、何せ商品は各一個しか置いていないので、何だか何時潰れるか毎度心配してしまいますが、ＮＹへ行くたびに高島屋が現存しているのを確かめてほっとしています。ここの商品もめちゃくちゃ高いお値段が付いています。真ん中の写真は９．１１のメモリアルセレモニーに出かけたとき、亡くなった方を痛んで花が掲げられていました。右の写真はロックフェラーセンターの風景。

え、え、ぇ・・それってナンパ？

朝１１時半ごろ山野楽器と和光の裏通りを１人で”さっそう”と歩いていた。１人の男性が近づいて来て、道を聞いているのかと思ったらな、な、何と「お茶でも飲みませんか」ですって。久しぶりに聞いたナンパセリフ。私は左耳が悪いから「え？え？ぇ？」と聞き返してしまいました。余りの迫力に相手はたじたじに。恐れも無く私をお茶に誘う子羊。へぇーーと思いながらプランタンの方へさっさと歩いていたら、何とまた違う男が「あのぅ、、、、」なんて声掛けられたので「宗教の勧誘ですか、私入りませんよ」と多分あったまに来ていたので、凄い形相だったのでしょう。向こうはびっくりしていましたが、なによぉ、そんなに隙だらけで歩いているのかしら、とちょっと反省。いつも銀座を歩く時は自転車だから走り抜けているので、こんなに暇な人達が闊歩しているなんて知りませんでした。銀座の主のような私に声を掛けるなんて大胆不敵！素人ですね。山野楽器で今日発売の井上陽水のベスト･バラードを買ってきました。ＮＹ恋物語のテーマ曲「リバーサイド･ホテル」を掛けて書いています。ワインレッドの心もいいですねぇ。

　写真は銀座と関係ない、熊本城での写真です。ほら、良く時代劇に出てくるお殿様の謁見の場所です。さしずめ私がこの時代に生きていたら、女中頭くらいにはなれた・・・かな。

作家・渡辺淳一さん

週刊新潮のエッセイ「あとの祭り」は渡辺淳一さんの本音が書かれていて好きなコーナーだ。私は文庫本を電車の中用、低温サウナ用、と二冊同時に読んでいる。今、渡辺淳一著「無影燈」が電車用で結構面白いが、これは多分相当彼の若い頃の作品だと思う。この中で彼得意の外科の助教授と看護婦のどろどろ人間模様を書いている。この本の時代は勿論古い言葉で助教授・・・これが準教授と看護師になると彼の小説は艶かしくも、どきどきもしなくなってしまう。私は何故こんな言い方に換えてしまったのだろう。助教授・・・この響き何となく不倫とか恋という字とマッチしますが、準教授となると小田急線の準急を連想してしまうのです。私のイメージ、空想力の欠如でしょうが、この頃変な日本語にわざわざ直してしまう傾向にあります。渡辺淳一さんがこれから準教授のお話を書いても、看護師の話を書いても何だか腑抜けてみえるのですが、私だけでしょうか。

　言葉と言えば首相、そう麻生太郎さん。彼はお祖父さんが吉田茂、妹さんは三笠宮殿下に嫁ぎ、奥様は鈴木善行さんの娘さん、こんなセレブリティな家系は今の日本には居ないのでは？それ故に彼の周りにいる人も誰も進言しないのでしょうね。ある友達は「麻生さんっていい人なのよ」と言った人がいたが、首相になるにはいい人では困るのです。良い人でなくても人民を引っ張る頭と力があれば良いのです。彼の側近も「もうべらんめぇ」はいい加減にしなくてはね、とテレビカメラに向かって言っていました。今のテレビの性能が良いせいか頭の中まで見えてしまうのです。

生活機能評価基本チェックリスト！？

誕生日近くなると中央区から”身体検査を受けましょう”という封筒と共に無料の検査をしてあげましょう、というお知らせが来る。先週誕生日を迎えた私は行かねば、という義務感と何となく億劫だなぁという気持ち半々なのだ。えいゃ！と予約を取ったので明日行くので、区から来た自分で書き込むチエックリストを読んでいて大笑い。

１）バスや電車で１人で外出していますか　　　　はい、いいえ

はい、いいえで語り尽くせない、ＮＹまで１人で行っています。

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８）１５分くらい続けて歩いていますか　　　　　　はい、いいえ

９月に行ったＮＹではマンハッタンを朝８時から夜１０時まで３万歩以上歩いていますよぉ。

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１６）週一回以上外出していますか　はい、いいえ

はばかりながら、私の外出は月月火水木金金週７回以上外出しています、欲しがりません、勝つまでは。あっ、この言葉は戦時中に使った死語でした。９０過ぎた母に「あなたは出好きねぇ」と呆れられていますが、彼女もよく出かけます。血でしょう。

２３）（ここ２週間）以前は楽に出来ていたことが今では億劫に感じられる。　　　　　　　　　　はい、　いいえ

もう、年末の大掃除が済みました。億劫どころか、以前より弾んで部屋の片付けをしました。

２４）（ここ２週間）自分が役に立つ人間だと思えない。　はい、いいえ

人の役に立っていると自惚れてはいませんが、いいえ、とも言いたくない心境です。残る人生人の役に立つことをしたいとは常々思ってはいますが・・・果たして？

とこのようなくだらない質問が２５問ありました。今日が何月何日か分からない時がありますか？の質問には思わず、はい、に印を付けてしまいました。こんなこと誰にでもあるでしょうが・・・そう、そう、１１番目の質問で６ヶ月で２、３キロ体重減少がありましたか？という質問はそりゃ、食べるのも食べずに確実に５キロ減りました。これはメタボ健康指導士の資格を取ったので理想体重に近づけるために苦労して減少させたのでーーーす。安易に「はい」とか「いいえ」とは言いたくない心境です。こんな偉そうなこと言って可愛くないばーさんだと言われないように気をつけます。

油・・・１０８円

聖路加のプール帰りに通過する信号がある。我が家から５０Ｍ位のところにある「油や」だ。このガソリンスタンドどういうわけか、エッソとかジョモというような名前が付いていない。大きな字で「油」。つい数ヶ月前まで１㍑１８０円台が大きな字で書かれてあった。ところが、毎日通過するたびに下がり続けて今日は１０８円になっていた。今日のＢＢＴの放送で大前が平均１２３．３円だと言っていた。私は自転車派だからガソリンの値段はそう神経質にならない嫌いがあるが、それにしても投機に利用されたオイル、この先何処まで下がってくるのでしょうか。一時高かった時、自動車を手放したひともいましたが、東京で生活すると交通網がしっかりしているので、電車が便利で時間も正確です。それにしても何時までもサーチャージを取っている航空会社さん、次は何と言い訳するのでしょうか。サーチャージを取り始めた頃よりガソリンは安くなってきましたが。

いよいよ秋から冬へ

いつもの土曜日、２週間ぶりに白楽へ。私のアパートは特に暖房を入れなくても過ごせる暖かさだ。ところが、母のところは一枚多く着て行っても寒い。歳をとったらこのような小さなマンションに住むほうが効率的だし、楽だとおもう。先日も田園調布に住む従姉妹が、一軒家で古い家が寒い、寒いと咳をしながら電話があったが、家に根を張っている人はマンションに住むという英断ができないのですね。大体私は冬中夏のワンピースを着て１日中過ごすことが多い。今日はお風呂やさんから帰って、お鍋をした後電車に乗って帰るのは普段なんでもない行動だが、今日はとても寒かった。今年も残すところ３週間余り、師走の風はマスコミの不景気報道と共に寒さを増しているのでは？写真は今年最後の紅葉。

典型Ａ型人間の私

先日羽田空港で時間待ちの時買ったＡ型人間探求の本、まるで私のこと書いているのでは？と興味満載だった。そうよ、そうよ、と一々頷きながら読んでいました。そういうＡ型人間は日本人に４０％いるそうだ。今年も２５日から出かけるので、早々に大掃除を始めた。昨日は台所、食器棚、オーブン、冷蔵庫など本腰を入れて片付けた。食器棚はぜーーーぶ食器を出して、普段前の方にある皿ばかり使うので、一度洗って入れ替えた。貯蔵してある食材は眼鏡を掛けて賞味期限が切れたものは捨てて・・・冷蔵庫も古いものを整理して。今日は朝からお風呂場、下駄箱。Ａ型だから？片付ける順番をノートに書いて、一つ終わるごとに消していく。別にお正月がきてもいいじゃない、なんて思えない性格なのです。昨日から５袋くらい捨てすっきりしました。あと日曜日に本の整理とクローゼットの整理をしたら終わりです。その後新しい名刺をパソコンに入れたら今年決めたことは終わりです。疲れて手が震えてきました。

　昨日ＪＡＬの社長がアメリカのＣＮＮに取上げられた、と報道されていた。西松社長は電車と都バスで会社に通っているらしい。その上ランチは社内食堂を利用している？？質素、倹約を讃えていたが、果たしてそうだろうか？倹約の為に東南アジアのﾌﾗｲﾄ・アテンダントを使っているのらしいが、もし、有事の際あんな日本語では誘導は覚束ないのではないか。先日目にしたアテンダントの日本語は「なぁい」「できない」「しらない」のみだった。アテンダントの本来の業務は有事の際の誘導と落ち着きではないか。倹約は美徳ではあるが、間違った倹約は恐ろしいことになります。社長が社員食堂で食べるのは微笑ましい話題ではありますが、マスコミ用なのでは？先日ＪＡＬの「さくらラウンジ」を使わせていただいたが、私の目線は埃が薄っすら・・・いかにもお掃除が行き届いていないなぁ、と。私はＡ型だから、マネージャーを呼んで同じ目線に座ってもらいました。彼女は「夜中に掃除会社が来るのですが、これはひどいですねぇ」なんて言っていましたが、うすいピンク色した制服を着たお姉さんたち（何て呼ぶのか分からない）は数人お皿など片付けていました。彼女たちはお皿しか目がいかないのでしょうか。「さくらラウンジ」でなかったら、私もこうまで気にならないのですがねぇ。

　写真のシャコバ・サボテン、昨年の今頃買って咲き終わって、何度も捨てようか迷っていたが、グリーンに水を上げる時ついでに水を撒いていた。去年と同じ時期になったら見事な花が咲いた。こうしていると何だか捨てようと思ったことが例え花でも申し訳なかった、と。今が盛りと咲いています。

熊本パート７（こうのとりのゆりかご）

熊本にある慈恵病院で余り使いたくない言葉だが「赤ちゃんポスト」で有名になったところがある。鈴木かつ子さんは思うところあってここ赤ちゃんポストに寄付をされている。賛否両論あるだろうが、いわゆる捨て子としてかわいそうな運命を辿るより、きちんと相談にのって頂き、人権を守ることが大事なのでは、という趣旨の元、蓮田院長始め副院長、田尻婦長のもと構想を発表されている。２００８年３月末までに、最初育てられないとの相談が、自分で育てることになったケースが３６人、特別養子縁組が２５人、施設に一時的に預かってもらうケースが５人あったそうだ。可なり遠隔地からの預け入れがあり、そのことはわが子を助けたいという母親の深い思いの現れだと婦長さんのお話でした。自分が生んだ子供をいかにも捨ててしまっているような印象を世間は持っているが、どんな事情であっても子供を捨てる母親が苦しまないはずはない、そのようなことに取り組んでいる慈恵病院にかつ子さんは寄付をされました。あそこを訪れる前は何とも気持ちの整理が出来ないで困りましたが、こうのとりのゆりかごの前に立ってぐっと胸に迫るものがありました。

　熊本・・・始めて伺った土地、数々の思い出を持ちきれないほど受け取りました。熊本でお世話になったみなさま、有難うございました。

　先日天草で宿泊した「天草プリンスホテル」の支配人さんが、熊本の素晴らしい写真集を送ってくださいました。じっくり拝見したら、また、阿蘇や天草へ行きたくなりました。ジャポンと入りたくなる温泉が畑の側にあるようです。私は温泉、お風呂が大好き。母に「あなたはカッパみたいな人ねぇ」と言われております。