1万人から1万5千人に1人という確率でこのプフダー・ウイリー症候群の人がいるそうだ。これは病気で先天的に過食、肥満になっているらしい。いくら太って病気になると脳で思っても「もう、お腹一杯」という脳の中枢神経が命令を出さない病気だそうだ。スポーツクラブに行くと何かに取り付かれたように、運動マシーンにしがみ付いている人がいる。朝はジョキングをし、昼はプールで泳ぎ、夜はジムで数時間過ごす・・・・いつ行っても”いる”人がいる、体を作ることだけに一日を過ごす、これも人生だが、物を考えることは体をシェイプすることだけ。写真のダンキン・ドーナッツ社が出している”美味しいコーヒー”は帰国中の娘がお土産に持ち帰ったものです。これ一袋で135杯分だと書いてあります。アメリカのスーパー・マーケットに行くと誰が買うの?というほど大きなパックの牛乳やジュース、チーズやお菓子などが売られています。彼らは大きい、沢山、という概念がないのでしょうね。今回NYで見たいかにもこのプフダー・ウイリー症候群の人に何人も会いましたが、とても1万人に1人とは思えませんでした。バスの入り口で脂肪を押し込んでいる人を見ると、可笑しいより可哀想になってしまいました。日本人が太っているなんていう基準は大甘に感じます。もうこれ以上太りたくないと頭で考えられるのはこの病気ではないということです。一キロ増えても何だか重いなぁと感じてしまうこの頃ですが。娘曰く「アメリカ人は余り太ると簡単に胃をホッチキスで止めてしまうんだよ」ですって。おお怖。
土曜日の今日築地で私が大好きな寿司や「青空三代目」のご主人にばったり会った。店で開いた”きんき”のひと塩が美味しいからもって行けば・・・と。”きんき”は深海魚だが油が乗っていてめちゃくちゃに美味しい魚です。お値段が高いのが難ですが。銭湯から帰って”きんき”を焼いていたら、研一から電話で「横浜で講演があってその後宴席に出なくてはいけないが、5分しかいられないがお袋に会っていくから」と本当に5分だけだったが、母の顔を見に現れた。マザコンといってしまえばそれまでだが、この優しさは私達姉妹にとっても涙が出そうに嬉しかった。母は研一が帰ってから本当に泣いていて「あんなに忙しいのに・・・私の顔を見に来てくれて」と。
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