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今、英国のチャールズ皇太子と、カミラさんが来日している。ダイアナ妃と来日した時より地味目な報道なのは、日本のマスコミも絵にならない?二人だからだろうか。以前の結婚相手に比べて、どんなに大きな犠牲を払っても、世間から悪く言われても、35年ひたすら愛を育んで誠実に尽くしてきたカミラさんという人を得てチャールズ皇太子は幸せなのでしょうね。ダイアナ妃が美しかった容姿に比べ、地味で影のような存在であり続け、1人悪く言われてきたカミラさんだが、ついに正式な結婚をしてしまうあたり、凄い!!カミラ夫人の結婚後の称号は、コーンウオール公爵夫人というらしい。ダイアナ妃は、プリンセス。オブ・ウエールズだったので、カミラさんは王妃にはなれない。それでも思い続けたチャールズと生涯を共にできるのはめでたし、めでたし。ちなみに、イギリスでは、大柄、ぽっちゃり、体型オーバー、すべて「セクシー」年齢、熟年、モテまくりの国、負け犬を自称する人たちにとっては天国のような国。カミラさんですっかり自信を取り戻した御仁、誠実に愛することを忘れてはいけませんよ。
そういえば、ありし日のダイアナ妃を対比していたが、あの頃からチャールズ皇太子はカミラさんがいたのを知っていたのですよね。目がとても寂しそうでした。そう思って観るからでしょうか。ダイアナ妃は若くして亡くなったのでいつも若い写真で永遠に年をとらない、ある意味羨ましいのです。夏目雅子さんと同じで。
文部科学大臣賞が送られた作品が今日のパンフレットを飾った。300人強のお客様が今回の授賞式にいらしてくださり感無量でした。というのは5年ほど前にビジネス社の社長だった岩崎社長が、多分?思いつきで「大前さん、NYへ行くならビーズが流行っているらしいから取材してきてよ」と軽口で言われた。私も頭の隅においてNYへ行ったらこれがタイムリーにビーズ作家さんとお会いした。帰国してからからムックを作成してその本の広告を入れてくださったのがコロネットさんだった。本当に紙一枚のご縁がこんなに大きくなり、沢山の方たちとご縁が出来感謝、感謝。審査員をさせて戴いてから3週間余り、今日青山迎賓館に飾られているのを見て、本当にどの作品も素晴らしかったのだなぁ、と思った。以前に何度かお会いした編み物の広瀬さんとお会いした写真が真ん中のです。彼はおば様たちのアイドル?彼の周りは沢山の人だかり、その中でも笑顔で写真に納まってくださいました。
今週の週刊新潮に作家の麻生千晶さんがまさしく私と同じ考えを書いていた。山田太一さんが挨拶で「日本の芸能史では、先行する者が、後から来るジャンルを馬鹿にしてきた。能は歌舞伎を、歌舞伎は新劇を、新劇は映画を、映画はテレビを。そしてテレビは後から誰も来ないので、自分で自分をさげすむようなことをする」と・・・テレビは今や業界丸ごと愚劣化低俗化して、幹部から現場の若いものまで恥を知らない。おバカタレントの増殖とモテぶりで自分たちで騒いで、手を叩いて喜んでいる。視聴者はまったく「あいつらの脳細胞はどうなっているのだ」とあきれるばかり。あのような番組を作るプロデューサーも家族がいるのだろうに、恥ずかしくないのだろうか。今の番組は何でもかんでも”臓物”まで金を稼ぐためなら晒してもOK。品格はとっくにどこかへ置いていってしまった。それにしてもコメンテーターをしている「大谷昭弘」という声の悪い、顔の貧相なおじさん、どのチャンネルでも出ていますが、彼は家にいるよりテレビ局に滞在している時間の方がながいのでしょうね。コメンテイターという職業、不肖私も数回したことがありますが、局の方針のコメントをしないと怒られます。コメントの台本があるのですから、別に私じゃなくても良いということです。海パン1丁で嬌声を上げて大人が大騒ぎする番組など、欧米のテレビでは見たことがないと。まさしく・・それにしてもおバカキャラのタレントが闊歩する番組にスポンサーがつくことが不思議。
人様の国の大統領選に今回のように感心が高いのは、黒人大統領が誕生するか否かが最大の関心事なのでは?民主党は女性ヒラリー・クリントンであっても女性だから可なり難しいのでは、と思っていたが、黒人となるともっと難関が在るように感じていた。ただ、彼の場合はお父さんはケニヤ出身のアメリカに留学していたエリートだそうだ。いずれにしても共和党の副大統領候補サラ・ペイリンが決まってからのマスコミの報道も半端じゃなくこき下ろし記事。ただ、彼女の出るテレビ画面を見るだけでも「こりゃだめだ」というくらいお粗末な候補者。今頃マッケインは「誰が彼女を推薦したのじゃ」と臍をかんでいるのでは?娘も今回から選挙権が行使できるので、近くの小学校に選挙をしに行くらしいが、どちらに入れるかは教えてくれないが、私にもし選挙権があったら、消去法でオバマでしょう。そう、そう、NYの市長ブルンバーグさんは法律を改正して3選に出るとのこと、自分の為にアメリカは2選までしかでられないのを、法律を改正してまで出るのはやめたほうが良いとおもうのですが。今までこのようなことを強行して成功した例はありませんから。ペルーのフジモリ元大統領などその良い例です。権力って魅力なのでしょうね。もう1人中央区の区長も今6選目です。地方自治の長は2期8年と決めるべきです。大統領も2期8年、いい制度です。やっとブッシュが引いて新しい元気の良いアメリカになってもらわなくては。
写真はマンハッタンの街角で。
1万人から1万5千人に1人という確率でこのプフダー・ウイリー症候群の人がいるそうだ。これは病気で先天的に過食、肥満になっているらしい。いくら太って病気になると脳で思っても「もう、お腹一杯」という脳の中枢神経が命令を出さない病気だそうだ。スポーツクラブに行くと何かに取り付かれたように、運動マシーンにしがみ付いている人がいる。朝はジョキングをし、昼はプールで泳ぎ、夜はジムで数時間過ごす・・・・いつ行っても”いる”人がいる、体を作ることだけに一日を過ごす、これも人生だが、物を考えることは体をシェイプすることだけ。写真のダンキン・ドーナッツ社が出している”美味しいコーヒー”は帰国中の娘がお土産に持ち帰ったものです。これ一袋で135杯分だと書いてあります。アメリカのスーパー・マーケットに行くと誰が買うの?というほど大きなパックの牛乳やジュース、チーズやお菓子などが売られています。彼らは大きい、沢山、という概念がないのでしょうね。今回NYで見たいかにもこのプフダー・ウイリー症候群の人に何人も会いましたが、とても1万人に1人とは思えませんでした。バスの入り口で脂肪を押し込んでいる人を見ると、可笑しいより可哀想になってしまいました。日本人が太っているなんていう基準は大甘に感じます。もうこれ以上太りたくないと頭で考えられるのはこの病気ではないということです。一キロ増えても何だか重いなぁと感じてしまうこの頃ですが。娘曰く「アメリカ人は余り太ると簡単に胃をホッチキスで止めてしまうんだよ」ですって。おお怖。
土曜日の今日築地で私が大好きな寿司や「青空三代目」のご主人にばったり会った。店で開いた”きんき”のひと塩が美味しいからもって行けば・・・と。”きんき”は深海魚だが油が乗っていてめちゃくちゃに美味しい魚です。お値段が高いのが難ですが。銭湯から帰って”きんき”を焼いていたら、研一から電話で「横浜で講演があってその後宴席に出なくてはいけないが、5分しかいられないがお袋に会っていくから」と本当に5分だけだったが、母の顔を見に現れた。マザコンといってしまえばそれまでだが、この優しさは私達姉妹にとっても涙が出そうに嬉しかった。母は研一が帰ってから本当に泣いていて「あんなに忙しいのに・・・私の顔を見に来てくれて」と。
五木寛之さんが「もし、現代に天才と呼べる芸術家がいるとすれば、その一人は、間違いなく佐村河内守さんだろう」と賛辞を本の帯に書いていらっしゃるこの本をいつも私のブログにコメントを寄せてくださるYZさんから「この人凄い!!」と彼女が興奮して「あなたも読んで!」と。本当に凄い、痛い、苦しい、壮絶、言葉に言い表せない体の苦痛に苛まされているのに。YZさんによると神々しい”お姿”のようです。CDもお借りしているのだが、心が落ち着いた時にこの交響曲第一番を聴きたいので、まだ聴いていない。読んでいくうちに何度も涙が出てしまった。私も左耳が耳鳴りで時には落ち込むことがあったが、彼の苦しみを知ると「なぁんだ、私はまだたいしたことないのでは?」と思ってしまう。私は彼のように痛みがないので、自分で我慢し、何とか世俗の音に紛らわせているのだが、佐村河内さんは割れるように頭が痛かったり、鳴り止まない耳鳴りに七転八倒すると書いてあった。若くして結婚した彼は奥様のことを何箇所かかいてある。彼女は何処の星の人だろう。不平不満を口にせず、いつも明るく、絵に描いたような温厚さ、人に親切で優しい・・・と。彼女の支えなくしてはこの交響曲一番も二番も出来上がらなかったと、文を読んでいるとよーーく分かる。ベートーベンも耳が聞こえなかったと聞いているが、若いときにピアノをマスターしていたから、彼の頭で交響曲が編成できるのでしょう。ただ、こうして書いてしまったらもったいないような彼の生き様は被爆二世としてこの世に生まれ、断定はしていないが、原爆の恐ろしさは一代だけでなく末代にわたって苦しみを与えているのだと、広島、長崎のキノコ雲を忘れてはいけないのだ。
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