大前伶子のニューヨーク

年齢差

藤間紫さんが８５歳で亡くなった。彼女は今でいうスキャンダル女優だったらしい。最初の結婚は師匠の藤間勘十郎２４歳年上、その後ダブル不倫、彼女が７７歳の時６１歳の市川猿之助さんと再婚。二人は出会って５０年で正式結婚をしたそうだ。男女を通り越した関係、同じものを見つめて最愛の人に送られて逝くなんて、なんて素敵なのでしょう。いつまでも少女のような女性だったそうだが、見習いたいものです。歌舞伎座の隣で店をしていた時、度々猿之助さんをお見かけしましたが、そんな情熱的な人生を歩んでいるようにはみえませんでした。歌舞伎役者さんは普段どちらかというとサラリーマンのような方が多いですが、お化粧をして役になりきるとそれは、それは凄いと思いました。お二人は１６歳歳の差ですが、私で恐縮ですが、今５１歳位の方になるのですが・・・

エンパイアー・ステイトビル

先日ＷＢＣで日本が優勝したお祝いにエンパイア・ステイトビルが日の丸の色にライトアップされた、と報道されていた。このビルは何かの記念日は決まって色が変わる。まずピンクにライト・アップされる時は乳がん撲滅、紫は”ゲイ・ディ”。私は２年ほど３８丁目の五番街に住んでいたことがあり、３９階の部屋に帰ってきて、窓から見えるエンパイアがまだライト・アップされていると１２時前だ。このビルの電気が消えていると今日も遅かったなぁ、なんて思った、想いでの多いビルです。そういえば、部屋にいる時あのビルで火事があり、物凄い消火活動を目撃したことがありました。１９３１年建設されたエンパイアは当時大恐慌でほとんどの部屋が空室で、「エンプティ・ビル・空っぽ」とあだ名されたほど、今でいうツウバイフォー、お手軽に作ったらしいが、今では味のあるいいビルになっています。これも歴史です。

ヴェネチア＝ベニス

白楽から帰ってテレビをつけたら、”世界不思議発見”でヴェネチアのカーニバルを放映していた。１５６センチも水が・・・私の願い、もう一度ベニスに行きたい、あと３００年で海に沈んでしまうと聞くと早く行かなくては。一度行ったことがあるが、当時まだユーロになっていないリラ貨幣で、６桁の金額、その上娘と行ったので、支払いは全部私のお財布。何とも割りに合わない思い出がある。キャサリン・ヘップパーンではないが、あの街を思いっきり素敵な男性と、それもカンツオーネをさりげなくゴンドラの上で唄ってくれる人はいないものでしょうか。

財団法人、ＮＰＯ

財団法人　日米地域間交流協会という厳しい名前がついているが、昨今話題になった”漢字検定”の財団はお金儲けをしたと批判された。こういう財団でお金儲けできるのが良く分からない。私はＮＹ－東京陶芸コンテストのバック・アップをして頂いているので、役員をさせて頂いている。お役所の書類作りが大変そう。このような団体に寄付行為をするのは税金の免除があるらしい。理事、監事さんたちの職歴は”きら星”のようです。元中米大使が”３名”も。経団連会長、知事会会長（麻生総理の弟）・・・末席に私は何も肩書きなし！こういう団体はお願いすると理事会で承認されないと事がすすみません。歴史ある日米地域間交流協会を存続させるのにはどうしたら良いかが今日の議題でした。お役所は度々制度を変えるので事務局の方は大変そう。公益法人改革の新法人への移行が鍵のようです。５年間で今までの財産を取上げられるらしいので、何か行事をしてお金を使い切る？のが使命らしい。変な改革です！丸ビルまで自転車で行きました。

神事

昨夜いつものように聖路加のプールから「あーー、やっぱりここはオアシスだわね」と思いながら出てきた。アクア体操を４５分、低温サウナに４５分、私の１日のうちで一番贅沢な時間。１日中パソコンの前で原稿を書いたり、編集者と打ち合わせして疲れてしまっても、この２時間ですっかりリフレッシュ、誰にも邪魔されない大事な時間なのです。ところが、ビルから出た途端携帯電話がなった。築地のイタリアン・Ｔ－ＣＵＢＯのセッチャンから「助けてぇ、区長さんたちがお見えなのだけど、来て！」と。私は「プールから出てきたばかり、すっぴんだし、恥ずかしい、それに普段着だし・・」彼女は「何いってるのよ、そのままでいいから・・」と強引。自転車で直行したが、長い区長との付き合いでもすっぴんで会うことは一度もなかったので、セッチャン、ひどいよ。それでも区長を始め区議の神林さん、たいめい軒の茂出木さん、いつもの飲み仲間が集まると、すっぴんなのを忘れてしまいました。セッチャンが「この頃大前さんは何か宗教家にのめり込んでいるみたい」？？？彼女とはこの頃忙しくて以前ほど頻繁に会っていないので、私のブログで情報を得ているらしい。佐・村・河・内・守・という名前を何処で切って良いか分からない名前。佐村河・内守という宮司か何かと思って、「あなたぁ、何か変な宗教に入ったのじゃないか心配したわよ」と言われてしまった。珍しい苗字、先日お伺いしたら親戚以外いないと思っていたら、確かではないが大阪にこの名前の人がいるという情報を聞いたことがあると言っておられました。それにしても何とかの守、宗教ね。彼の前に行くと神々しくて神事を聞いているようです。

蚕の繭

佐村河内守さんとどうして知り合ったの？というコメントが多く寄せられています。佐村河内守さんが４歳ごろの出来事が今日の出会いに通じています。蚕の繭から絹糸を紡ぐ様に、丁寧に、ていねいに人とのお付き合いをしてきた結果です。人は長い人生を誰と出会うか、そしてその出会いを感謝していたら、佐村河内守さんに往きつきました。私の人生も太平洋戦争の真っ只中に生まれ、原爆が落される１ヶ月前まで広島にいて、父が戦地に赴くのを宇品港から送ったそうです。父は終戦後南方から帰って来ました。北九州、横浜、東京、ニューヨークと居を移しましたが、それぞれのところで素晴らしい人との出会いと別れがありました。みなさまあたたかいコメントを入れてくださり感謝しています。佐村河内守さんとの出会いでこうしてみなさまに語れることを嬉しく思います。

現世での考え方ですが・・・

佐村河内守さんは例えを出されてお話されました。シューベルトは生きているときは彼の作品が演奏されなかったし、誰も知らない作曲家だった。ただ、ベートーベンをこの上もなく尊敬し作曲活動をしていた。ベートーベンの葬儀に人知れず参加していたが、その折ベートーベンを墓まで運ぶ棺に手を触れさせてもらって感動したのです、と佐村河内守さんは感慨深げに・・・・この話を聞いたとき勿論私の目には涙が溢れていました。彼はあの「交響曲第一番」の著書を出版した時、もうこれからは人知れずただひたすら作曲をして、誰にも知られない作曲家で良いと思われたのでしょう。（これは私が感じたことです）「交響曲第一番」が演奏されることで、ご自分の耳では聴こえないが、演奏の音を波動で感じると。ニュース２３での反応やこの本によって救われた方々の声なき声で、佐村河内守さんは新たな勇気がわいてきています。勿論ブログのコメントはご存知です。ニュース２３の拡大版の話が一人歩きしていますが、不可能ではありません。世の中に憎む戦争や核兵器廃絶を、そして平和を一番に考えて日夜作曲をされています。「私たちに”小さな光”がありますように。友情をこめて。」と書いてくださいました。

写真は２月２３日広島市五日市南小学校での「核廃絶、平和」について５年生に向けての講演です。故郷で、しかも出身校での講演、熱が入って、、、入り過ぎて広島弁を聴いてしまいました。その折皆で観たアニメ「はだしのゲン」は心に深く浸みわたりました。

佐村河内守さんと交響曲第一番を・・・・

３月１９日は特別な日でした。広島で発表されたＧ８議長サミット・ｺﾝｻｰﾄ秋山和慶指揮広島交響楽団「交響曲第一番」を彼のお宅で拝見させていただきました。佐村河内守さんのファンが多いことはブログの管理人である私は承知しています。この写真を載せるのを躊躇してお伺いをたてたら、ぜひ載せてください、と言っていただきました。佐村河内守さんの体調を一番に考えてお話をさせていただきました。そして、彼と大画面のＤＶＤを身じろぎもせずに一気に聴かせていただき、第三楽章の昇天の演奏は涙が溢れ、体が震えました。彼は聴こえないのにそれぞれの楽器をご自分が弾いている如く手が動いていました。テレビに手をかざして、音を確かめてもいらっしゃいました。本当なら痛々しいのにそのまなざしは神々しくもありました。佐村河内守さんのお許しをいただきましたので、これから何回かに分けてブログに掲載いたします。写真左は「交響曲第一番」の本の表紙になった手書きの譜面です。各楽器のパートを示して頂いた時の写真です。右は本の扉にサインをしてくださっているところです。やはり芸術家ゆえ、譜面を書くがごとく丁寧にサインをしてくださいました。５月３１日広島原爆ドーム前の合唱は本当に開催されます。野外なのでお天気が心配ですが、佐村河内守さんもいらっしゃる予定だそうです。

講演をしたら日本一と言われている濱田幸一（同姓同名の昔の政治家とは別人）さんの勉強会に行ってきました。講演、セミナーの講師はいかに人を引き付けるかがポイント、なるほど、物凄いパワーでした。

世襲議員あれこれ

テレビをぼーと観ていたら、面白い特集を放映していた。国会議員４７９人中世襲議員は１３１人（２７％）だそうだ。ただ、麻生内閣では６４％の大臣たちが世襲。スポーツや芸能は実力が伴わないと生き残っていかれないが政治家は”おじいさん、お父さん、叔父さん、”に力がある人の方が当選しやすい、というのが現実。何代にも渡って政治家をしていると「遺伝子が劣化する」とコメンテーターの弁。言い得て妙です。これに後援会、ネットワークが古い政治文化を継承するから、野党にまで献金という今までにない現象が生まれてくる。小沢党首は元々一番従来型の政治家ですからね。私は彼の政治理論は好きなのですが、今回ばかりはがっかりです。それにしても森嘉朗元首相は丁度良い年齢の息子さんがいらしたが、政治家に向かないのか、森元首相が良識があるのか出てきませんね。あの小泉元首相までご子息をおだしになるのに。ただ、こういう人を選んでいるのも国民ですから、つべこべ言うなということでしょうか。

久しぶりに自転車で銀座へ

先週からコスチューム・ジュエリー展が日本橋三越であったので、久しぶりに銀座へ行った。パソコンの先生とコア・ビルでランチをして先生は地下鉄で八丁堀の我が家へ向かって、私は自転車で我が家へ。どちらが早いと思いますか。タッチの差でしたが、自転車の勝ちでした。ほうらね・・・自転車ってとても便利なのです。差して駐輪の心配もないし、銀座までは坂もなし。地下鉄だと東銀座、築地と3つ目ですから案外時間が掛かるのです。こんな便利な乗り物はありません。それにしても1週間も銀座へ行かないと新しい店が開店していたり、店仕舞いしているところもあり、また歩道がすっかりきれいになった裏道など、今の時代を感じました。