大前伶子のニューヨーク

東京は暑いです

２週間ぶりに帰ってきた東京はまだ暑いですね。軽井沢の暑さとは質が違います。軽井沢ではダウンのお布団をしっかり掛けて寝ていましたから。家を空けて何が心配か、そう、大事にしている植木です。帰るやいなや水を上げて、「ごめんなさい」なんて声をかけてしまいました。それにしても軽井沢のお犬さまは歩かせない人がたくさんいました。いつも夕方聖路加のプールに行く時、犬の散歩をさせている人を多くみますが、軽井沢の”お犬さま”は乳母車に乗っています。あれじゃぁ散歩になりませんね。見せびらかしているのですよ。帰りの新幹線にも犬を連れた人が数人いましたが、籠に入れて運搬するのに乗車券はいるのでしょうか。私は意地悪のようですが、犬、猫は嫌いなので、あそこまでするのはどうもねぇ。匂いと毛がいやなのです。

今日で軽井沢の夏休みは終わりです

今回は顎を怪我したので、写真を撮りたくなかったが、やっと青たんもいくらかマシに成りました。まだ、左から写真を撮られると写ってしまいます。痛みはなくなりましたが、あれから自転車に乗るたびに母がうるさく、「気をつけるのよ」と注意があります。もう立派な年なのに母にとってはいつまでも子供だと思っているのですね。八丁堀へ帰ったら、締め切りの原稿や家の片付け、ＮＹ行きの準備など忙しくなりそうです。ブログはＯＫでしたが、メールの送信が出来ず、下書きにたまってしまいました。昨年は蓼科で過ごしましたが、今年の軽井沢は古い軽井沢族を垣間見た夏でした。お品がよろしい旦那様と奥様が連れ立って歩いているだけで、「あぁら、軽井沢に避暑でございますわ、ホホホ・・・」というのが分かります。ここでは俄か軽井沢族は浮いています。つたやというスーパー･マーケットは高級車が束になって駐車しています。ベンツなんてざら、アルファロメオやジャガーが目白押し・・・何処が不況なのでしょうね。

Villa D'est Gardenfarm and Winery

玉村豊男さんの経営するワイナリーとフランス料理のレストラン。とても丁寧なお料理で満足。お値段もﾗﾝﾁ３，５００円、採りたて野菜を大事に料理しているなぁ、と感心した。メインは３人が別の物を、母が自家製ソーセージ、妹がポークチョップ、私が牛肉、分け合って食べましたが、どれも甲乙付けがたい美味しさでした。大前が玉村さんと旧知の仲、ぜひ美味しいから行ってきたら、と言っていたが、本当においしかった。浅間高原の中ほどにあるこのレストランは玉村さんが大事に育てた野菜、またワインなど、彼の優しさが感じられるレストランでした。軽井沢から１時間のドライブでした。

あるパンフレットによると・・・

ソニーの名誉会長である大賀典雄氏は、思いあぐねていた。平成１５年１月役員退任時に受け取った、１６億の退職慰労金の使い道について。元々音楽に造詣が深く、声楽家や指揮者としても知られる氏は、ピアニストでもある妻の助言もあり、軽井沢に音楽ﾎｰﾙをたてることにした。それは氏がかねてより「音響的理想の形」と頭に描いていた、平行壁面の無い五角形のﾎｰﾙだった。大賀氏が語る。「五角形のﾎｰﾙでは、音は絶対にもとへ戻ってこないのです。聴いていても嫌な反響がなく、残響が非常にきれいに消えていく。最も演奏しやすいﾎｰﾙを作りたかった」そうです。１９７３年のミケランジェリが２度目の来日の時、持参してきたスタインウエイのピアノがあると聞いていたので、ぜひ見てみたいと思っていた。今回はそのピアノは会場に置いてなかった。ミケランジェリが置いて行ったグランド･ピアノはＮＯ４２７７００。１００年の耐久年数を誇る名器は、卓越したスタインウエイの設計と職人の技術の結晶だそうだ。次の軽井沢ではピアノのコンサートを聴いてみたい。

藤原道山さんｲﾝ軽井沢大賀ホール

尺八界のプリンスと言われている藤原道山さんがここ軽井沢の大賀ホールでコンサートをすると知った。彼のコンサートは今まで数回行ったが、地味な邦楽界にあって”追っかけファン”がいることでも有名だ。今日の演目は琴と尺八、彼の作曲の「空」や無伴奏尺八組曲第五番「ペルシャ」などかなり難しかったが、彼は今流の軽音楽も尺八で奏でてしまう。何よりも”イケメン”なのがファンが付く理由だろう。以前に聴きに行った時は、黒のシャツと細身のスラックスだったが、今日は紋付袴だったので、なお更きりりと締まって見えた。写真は演奏後、ＣＤにサインをする藤原道山さん。私は以前に彼のＣＤ「かざうた」を頂いて、それ以来彼のコンサートは邦楽にも関わらず伺っている。尺八というと、昔は編み笠を被った弧無僧を想像してしまうが、彼の尺八はエレガントで素敵です。大賀ホールも家から徒歩５分のところ、一度行ってみたいと思っていた。ソニーの大賀典雄さんが私財の退職金で建てられたと聞いていたので、興味があった。それにしても大変なものです。彼は芸大声楽科を卒業しているので、音楽家の為に素晴らしいホールを・・・誰も真似出来ないことです。

ここへきて８日、毎日暑い軽井沢、何処が避暑地なのでしょうか、と思っていたら、一転今日は寒くて、持ってきた長袖を引っ張りだして着込んでいる。大賀ホールのコンサート会場でお隣の席に座った奥様、急いで引っ張り出したセーターを着てきたらしく、樟脳臭くてかないませんでした。一気に秋の気配、観光客も昨日あたりで終わり、こうなると軽井沢もとたんに寂しくなります。

朝からお天気が悪いです

お盆の真っ最中、何処のレストランも混んでいるだろうと、私達は家で朝、昼、夜を作りました。私はまだダイエット中なので、みんなが食べても私はいつも通り、朝はヨーグルトと鰻の骨、昼は東京から持ってきた沖縄そうきそば、夜は聖路加の友達に頂いた鰻を食べた。母が「この鰻美味しいわ、明日も食べたいから残しておいてね」と珍しいことを言った。彼女の味覚は本当に鋭い、この鰻は築地でも美味しいと評判の鰻ですから。そんなこと知らない91歳でも侮れない、美味しい物は分かるのです。そういえば、母は第二次世界大戦中でも、お粥が嫌いで３回抜いても普通のご飯を食べた、と豪語する人です。彼女は食後の果物は欠かさない。今は桃、すいか、ネクタリン、梨が美味しいです。私は今１５穀米を自分だけに炊いて食べていますが、母は「せっかく美味しい白米を炊いているのに変な人」と、「わざわざ不味いもの食べなくたって良いのに」と申しますが、彼女の弁「もう90歳を過ぎたので体に良いなんて、どうでも良いのよ、美味しければ・・・」今更何十年生き伸びたってしょうがないわよ、といつものぼやきとも自嘲ともいえない言葉が続きます。朝はベランダで母にお化粧をしてあげました。シミを隠すファンデーションを塗って上げたら、皺を伸ばすのはないの？と憎らしいことを言いました。そんなものあったら私が飛びついています。こうして半端な娘２人と3人で過ごすことがあと何回出来るでしょうか。柔道のルールが分からないと文句を言いながら観ていましたが、こうして次のオリンピック、頭もはっきりして勝敗を語っていてくれるでしょうか。

軽井沢といえども暑いです

ここ軽井沢に滞在して5日になりますが、毎日暑い日が続いています。東京はさぞかし・・・とお見舞い申し上げます。昨日転んだ顎の怪我は咽喉から顎にかけて紫色に変色しています。母や妹は私の顔を見るたびに笑いますが、笑い事ではありません。何とか東京に帰る前には腫れが引いて、内出血の跡が消えて欲しいと思います。昨夜は夜中に痛くて痛み止めの薬を飲みました。それにしてもお盆の真っ最中、旧軽井沢へﾗﾝﾁに行きましたが、人、人、人。車も通れないほど混んでいました。今週が山場でしょうね。いつも行くブティクも普段はほとんど客はいませんが、今日は混んでいました。あるお品の良い奥様が「今年は主人が亡くなったので、軽井沢へ来るのがおそくなった、ざーますょ」とざーます言葉でした。さいざーますか。私がまねをしようとしたら、トニー・谷（古い！）になってしまいそうです。

まさかの転落

オリンピックたけなわ、今日夕方妹と旧軽井沢のごみステーションへごみを自転車に乗せて軽やかに走って行った。軽井沢の自転車は電動自転車なので、坂などスイスイ、ごみを捨てて旧軽井沢を散策していたら、俄かに空が真っ暗になり大雨が降ってきた。何時止むかも分からない大降り、母を家に置いていて心配になったので、雨の中を自転車走行。普段銀座や日本橋に自転車に乗っている私は本当に軽やかでした。妹は普段車生活、彼女がよたよたしていたが、大雨、人のことなど構っていられない。急いで帰ろうとあせって道を間違えた。引き返そうとユー・ターンをしていたら、スラックスが濡れていて足に絡まってまさかの転落、顎をしこたま打ってしまった。目からＯＸ△、泣きそうになりながら、家に帰ったら、顎が腫れていて、顔がゆがんでしまった。今オリンピックで言われる放送で「まさかの敗退」という表現をするが、私もまさかの敗退。二人に大笑いされてしまった。母は「それ位で良かったわよ、足でも折っていたら」って言われてしまいました。それでも妹が氷で冷やしてくれました。まるでおたふく風邪のようですが、痛いのです。

お昼は大前が一度行ってきたら、と言った松水亭という中軽井沢のお豆腐料理に・・・ところが私達にはとても上品過ぎてお口に合いませんでした。何でも少し、ちょぼっと、お品よく、がさつな我が家にはとても、お値段も高い、お豆腐料理でした。最後のデザートがクリームあんみつでこれが一番美味しかった。お豆腐料理って限られていますからね。豆腐だけで勝負はきついです、特に軽井沢は。でもお上品なおばぁさまたちなら良いのかもしれません。ここに長らく別荘を構えているだろうと思われる、 お上品な奥様をたびたび見かけます。

左の写真は負傷後、右の写真はお豆腐やさんで、まだこける前です。

軽井沢のアウトレット

来月早々ＮＹへ行くので、軽井沢のアウトレットは興味がない、なんて言いながら、それでも滞在中の母と妹と散歩がてら行ってしまった。これが間違いの元、「たいしたものないわねぇ」なんて見たら最後。セリーヌで素敵な黒のパンツを見つけた。何と定価11万円強、普段なら絶対に買わない値段。これが8割引になっていた。さすが10万円を越す値段、普段は買えない、ミセス誌で見るだけのお楽しみなのに買ってしまった。何処も直さないで着られる稀有のお品でした。口の悪い妹が「おねえちゃま、そのパンツは直さなくていいのじゃなく、本来デザイナーさんは膝下１０センチ位でデザインしているものなのよ」勝手にちょうどいい、なんていっちゃって・・・と笑われたが、私にとってはそんなことどうでもよろし。お直しなしの11万円のが2万円強で買えたので、満足でした。私達はここアウトレットでの買い物は5割はあったり前、8割9割を見つけるのが上手になりました。ＮＹではダッフィーやセンチュリー２１などでブランド物が9割は当ったり前ですからね。だからここでの買い物を控えようとおもったのですが・・・我慢しられませんでした。

軽井沢も結構暑いです

昨日から来ている軽井沢、ここも決して涼しくないのです。昼間は28度位まで気温が高くなりますが、さすがに夜はいくらか涼しくなります。今日はジニーが出演するコンサートで長野県上田市の下武石というところへ行ってきました。永く武石（たけしと読むらしい）で愛され、歌い継がれてきた村歌「見よ美しの歌」滝沢傳作詞、作曲暮坊田かずまさんにより昭和初期に誕生したのにちなんだコンサートだった。てんてん手毬や赤い絵日傘、など昔懐かしい童謡をジニーの笛と歌、フルートで80年前を振り返った。坊田かずまさんは38歳で亡くなったそうだが、学校の音楽の先生をしながら作曲を精力的にされたと娘さんが語っていた。軽井沢へ帰ってきて、研一とジョインして中軽井沢の中華「四川亭」でディナーを楽しんだ。彼らは明日、また蓼科へ帰るらしい。昨日はパソコンが繋がらなかったが、大前が来て繋いでくれたので、これから通信もブログもOKです。それにしても上田というところは四方を山に囲まれているせいか、東京以上に暑いところでした。