大前伶子のニューヨーク

今日は邦楽にどっぷり

京都に住んで活躍している琴奏者の大谷祥子さんから招待されて演奏会に行ってきた。数ヶ月前に偶然頂いたＣＤが尺八の藤原道山さんの「かざうた」だったが、この演奏会に出演していた。東京芸大の仲間だそうで、今では邦楽も芸大の時代なのだ。昔は家元に住み込んで下積みからなんてイメージだが、藤原さんのＣＤなど聴くと尺八のイメージが古いという感じではなくむしろ新しい癒しの心地よさがある。聴いた曲目は現代風の作曲で邦楽界も新しい時代なのだ。ＮＨＫＦＭの小原孝さんの”弾き語りフォーユー”の前に放送されている邦楽のひと時は相変わらず古典なので、どんな人が聴いているのだろうか。

アーツＪクラフツ運動」

もう4年になるだろうか、ＮＹビーズの本を作った時に紹介された趣味の会社「財団法人日本余暇協会」からもっと充実した組織を作るので役員に入ってほしいと依頼を受けた。趣味の域から文化芸術面で社会的な評価の向上を図る為に相互交流を促進する会らしい。私が関わった時初めてＮＹビーズの本が出、その時から爆発的に流行して、先日コンテストがあり、審査員を仰せつかったが、日本人が大変器用なことを証明するがごとく、上達した作品を審査して楽しい思いをした。この団体はパッチワーク、刺繍、トールペイント、押し花、ビーズと全国区規模で会員を持っている趣味の世界では突出した団体だ。今後の発展を願ってお役を引き受けることになった。

今日も週刊新潮の渡辺淳一より

昨年渡辺淳一さんの講演を聞いたとき、とても面白かったので、その後彼のエッセイは興味をもって読んでいる。週刊新潮に毎週”後の祭り”というエッセイ、今週は「知より情だよ」から医師の息子が放火によって3人を死なせた事件について医師である父親によってＩＣＵという勉強部屋に追い込まれ、日夜勉強を強要される。少しでも成績が下がると父に殴られて、そんな父親に告げ口する母を恨む。この父親は息子を医学部にいれることしか考えていなかったようだが、医師がそんなに良い職業なのか。田舎に住む医師一家の狭量としかいいようがない、と言い切っている。その後に日銀の福井総裁について、彼は東大法学部を主席で出て、4つの公務員試験に合格した四冠王で勤めたのが超一流の日本銀行。最近の行動は化けの皮が剥がれて世間の常識が欠け、頭の良い男らしい才知も策略もない。つまらない人間に成り果てた。気がついたらただぼーと年齢をとっただけのおじさんになってしまった。まず情を教え、そこで豊かな感受性を養った上で。知を教え、さらに人と接して、人間を知っていく。当たり前の順番を間違えているのが現代の教育だと言っている。彼も医者だったから、今回の事件を特別に感じたのだろう。美しいものを見て美しいと感じ、悲しいメロディーを聴いて哀しいと感じる、嬉しい時は大声で笑い、淋しいときは涙ぐみ、醜悪なものには嫌悪し、憐れなものには同情する、そうした情操教育こそ、学校で教えるべきもの、知はその後に続くものでである。渡辺淳一は毎週考えさせられるエッセイを書いているが、講演もとても含蓄があっておもしろかった。

4週間ぶりの白楽

毎週何かと用事があって実家へのお勤めは4週間ぶりだった。ただ、母妹とは東京で会っていたので、久しぶりではないが。いつものように午後から妹と銭湯に行ったら、毎度顔を合わせているおなじみさんが「あら、ずい分久しぶりねぇ、4週間ぶりかしら？」なんて言われてしまった。何とチエックしているのだぁ・・「妹さんは一人でも来ているわよ」ですって。しっかりチエックが入っていて驚いた。暑いので我が家で作ったカレーを持っていったら、母がいつになく「おいしい、おいしい」と何度も言ったので、こんなことで喜んでくれるのなら、また作って持って行ってあげよう。白楽駅まで送ってきた妹が「このごろおかあちゃま食が細くなって、今日はめずらしく沢山たべたのよ」と感想を言っていたので、電車に乗ってから涙が出てしまった。この蒸し暑さで88歳の母は生きているだけでも大変なのだろうと思った。先日セッチャンから頂いた1ヶ１，０００．－の卵（漢方薬で育てているらしい）を2ヶ頂いたので、一人で食べるのもなんだから、3人で楽しんで卵かけご飯にしたが、感想は・・・１，０００．－ねぇ、妹は美味しいと言ったが私と母は良く分からないというのが本音だ。1,000円と聞いていたので、値段に驚いてしまって、何と申し上げていいか？でも日本橋の某所では10ヶ1万円で桐箱いりで売っていて売れているそうだ。驚き！！

民主党牧山ひろえさん選挙事務所開設とホテレス村上さんの誕生会

左側の写真は今日事務所開きをした神奈川県参議院選挙に来年民主党から出馬予定の牧山ひろえさんです。前回補欠選挙に出て川口よりこに負けてしまったが、次をねらってがんばっている。彼女とはお母様と友達ということもあり、ひろえさんは米国弁護士資格をもっている才媛で、彼女とは弁護士の時からのお付き合いがあった方です。前回は相手が元外務大臣川口さんということもあったが、自民党が衆議院で大勝した後で不利だったが、今回は早くから準備をして頑張っているので、私も応援している。神奈川県の方よろしく。今日から事務所で支持者と対話して政策を語り合う。www.makiyama-hiroe.jp

右の写真は私も大変お世話になっている「週刊ホテレス」の編集長だったミッキー・村上の誕生会だった。５？歳になられたらしいが、彼とは14，5年のお付き合いだが、若さもガッツも衰えていない。ミッキーとその仲間が30人くらい集まり楽しいひと時だった。

シャープさんありがとう！！

2週間ほど入院していた我が家のテレビ今日出来上がって退院してきた。液晶パネルもヒューズもトランジスタも不良品だったようで、修理代２５，０００．－にまけてくれると約束していたので、この金額は仕方がないかなぁと思っていたら、何とシャープさんは部品不具合につき無料で・・・と言ってくれた。ありがたくお受けしたが、いずれにしてもあと5年ほどで地上デジタルになるらしいので、買い替えも勿論親切なシャープさんにしよう。人間って勝手なものですねぇ。客ってそんなものです。ちなみにＳＨＡＲＰ商品信頼性本部というところが担当してくださった。客に信頼されるのは大事なことです。

一日自宅で・・・

朝ニュースを見ようとテレビをつけたら北朝鮮がミサイルを撃ったことが飛び込んできた。一日雨だし、5日は聖路加のﾌﾟｰﾙも休みなので、一歩も外に出なかった。知人が”大前伶子のプロモーションＤＶＤを作ってくださるとのことで、撮影にきてくださった。何をプロモートするのか、これから売り出すわけではないが、ご親切に甘えることになった。出来上がりを楽しみにしている。それにしても今日一日北朝鮮のニュースに明け暮れたが、日本の領土に到達していたら大変なことになるが、それにしても私がボーリングの玉を転がしたようで、どれもガーターになってしまって、何が目的なのか、北朝鮮専門家が出てきて、失敗だったとかいやあれは意図して日本海に落としたとか、かしましく語っていたが、父の故郷対馬は安心していられない地域だ。

今日はランチにお客さま

久しぶりにお昼のお客さまをするのにかぼちゃの冷製スープを作った。今のシーズンかぼちゃがおいしい。ＮＹからスープ用ガラスのお皿を買ってきていたので何としても冷製でなければいけなかった。サンドイッチは私が台所に長いこと立たなくても接待できるので、大抵ランチはこのように作る。お昼のお客は時間を気にしなくていいからリラックスしていい。

いまさらバーブ佐竹の女ごころ

旧聞に属するが、週刊新潮の「墓碑銘」というページをいつも読む。亡くなった方の足跡はどう生きたか興味があるので。平成3年に亡くなったときの記事。彼は女性遍歴を繰り返したらしいが、「愛が偏らないように努力する」と公言していたそうだ。バーブ佐竹の周りにはあっという間に女性が集まり、にっこり歯を見せて笑うとあらゆる垣根を越えてしまう、そうして親しくなった女性には「戸籍が3つも４つもあればみんな入籍させたい」と博愛主義を自称していたそうだ。非常に心根がやさしく、自分が裸になっても面倒をみる。あれだけやさしければ”顔じゃない”です。と彼を良く知る人のコメントだった。彼にとって嬉しい墓碑だったのか、それとも自分では良い男だとおもっていたのか知りたい。私たちの中で男は顔じゃないわよね、とよく出る会話だが・・・・

韓国宮廷料理を守る

韓国の民族衣装を着た40人を迎えて町田の東向山簗田寺（とうこうざんりょうえんじ）で韓国宮廷料理と日本の鼓と篠笛の演奏があった。ジニーが出演したので聴きに行った。ジニーは篠笛の時は藤舎　露生という名取なのでプログラムを見ただけでは誰のことだかわからないが、相当にうまい。心地よい日本の楽器で町田とも思えないうっそうとした樹木に囲まれた素晴らしいお寺での演奏でいつもとはちがってコンサート会場では出せない雰囲気があった。

町田の駅に久しぶりに降り立ってすっかり変わっていて驚いた。娘が10数年通い続けた玉川学園を電車からみたが、懐かしい学校の入り口にある噴水が見えて、アメリカから帰って初めて登校したときを思い出した。娘の胸に生花のコサージをつけて、小さなバックを持たせたら、先生が「バックはお母様がお持ちください、花も困ります」なんて注意されたっけ。昨日の事のように思い出した。その頃は帰国子女ということでもあったが、彼女は英語で話しかけていて小田急電車の中でジロジロみられてしまった。2，3ヶ月ですっかり日本語に変わってしまってもったいないなぁと思ったが、子供は馴染むのが早い。