大前伶子のニューヨーク

三浦雄一郎さん８０歳のバースディー

８０歳になってもなおエベレスト登頂をめざしている三浦雄一郎さんとはかれこれ３０年ほど前に研一の友達として蓼科へご一緒したり、ご家族中とお付き合いをさせて頂いています。来年2０１３年にエベレストに登る計画をして今準備中だそうです。三浦さんといえば「セサミン」帰りにお土産に頂きました。ぜひ登頂を成功させていただきたい、また、ご成功をお祈りしております。

この写真はご存じ徳光さんです。何故か？三浦雄一郎さんのパーティーにいらしていましたが、私は思わず大昔のお話しで話が弾みました。娘と徳光さんのご長男が同級生で、玉川学園中等部から高等部まで徳光夫人と父母会のとき小田急線玉川学園駅前で待ち合わせしたり、終わってからお食事をしたりしました。徳光さんは茅ヶ崎に住んでいらっしゃるので、遠くまでは行きませんでしたが、駅前のちゃちいレストランで何時間もおしゃべりしたのです。徳光御大はクラスで子供たちと親たちの本音を聞き出すプログラムで”さすがに売れっ子キャスターぶりを発揮して、子供の本音と親の本音を上手にキャチボールしてくださったことを”何十年経っても覚えております。プロってすごいなぁ、と感心したのです。徳光さんにその時のことを話したら「そんなことがありましたなぁ～」。覚えておりますよ、とすっかり盛り上がっているところのスナップ写真です。同窓父兄会楽しかった。

上海⑤常熟市滞在

上の二枚の写真は常熟市の名所古戦場の跡です。何、何とタイムリーに日中戦争が始まったところらしい。そのお芝居を観に行ったのですが、私は日本人と思われないように日本語を封印しての観戦でした。もっとも私が戦争を始めたわけじゃないですが、何とも居心地が悪かったです。前の方の座席が空いているのは、何しろ日差しが強くみなさん屋根のある所で観ていましたが、こんな時ですが客席は静かに観ていました。ミュージカル仕立てで、言葉が判らなくても理解できるお芝居でした。

　この円卓は常熟でのランチの様子です。私の苦手な鳥の足、爪、をはじめ乗りきれないほどのご馳走でした。こんなに頼んで平らげるのは大変だなぁ、と思っていたのですが、中国料理のご馳走は残してもいいらしい。彼らはこんなにたくさんの料理をたべた後数時間でまたお茶に立ち寄ります。良く食べるというのが私の感想です。日本でお昼に中華料理を食べたら夜のディナーはもう絶対に中華は食べられないのが普通ですが、中国に滞在中ずっとランチ、ディナーは中国料理でしたが、どれだけ中華料理でもちっとも苦にならず・・・中国茶のせいでしようか、胃にも優しく体調も凄ぶる良い旅行ができました。

上海④常熟市へ

幸いなことに上海蟹が解禁されたばかり、ここ常熟市は上海蟹のメッカらしい。上海蟹というので、上海が有名ですが、本当はこの常熟市近辺の湖で捕れるのが本家だとか。どのレストランに行ってもかに、カニ、蟹のご馳走です。滞在中８匹食べました。タラバガニと違って小さいのでめんどくさいと思うことはありますが、ガバット真ん中を開けると黄色い味噌が美味しいミソです。手が汚れますが、そんなことお構いなし、みなさん、珍しいでしょうと何匹も私のお皿にいれてくださって・・・・今年はもう上海蟹は思う存分食べました。

常熟市は糸偏のメッカ、５８００社のアパレル関係の会社があり、王さんと仕事を組んでいる「し」さんがホテルからお食事までご主人と一緒にアテンドしてくださいました。ご主人は物静かな市のお役人だそうですが、そうは見えない、お酒の飲み方は商社マンのようでした。日中がややこしいことになっていますが民間はこんなに仲好くできるのですから、政府の方へお願いしますよ、早く何とか仲良くしてください。

このお皿が眼の前にくると食欲を失います。王さんはすごく好きだそうで、隣に座っていると決まって私のお皿にも取ってくださるのですが、これが皿に乗った途端、食欲を失います。コラーゲンが多い、美容に良いのよと王さんは何本も食べていましたが、私はどうしても食べられませんでした。コッコッコｯ・・・・ケッコウ

上の写真は松江のランドマーク、素晴らしい家具が何百年前のものだそうです。こういう所へ行けるのも徐さんや王さんのお蔭です。間違ってもツアーでは行かないところに連れ行って頂き感謝、謝謝。

上海③雲南プアール茶

徐さん、王さんのお子様たち凄く字が上手！筆使いも本格的でびっくりしました。勿論習っているとのことでしたが、姿勢と言い、筆使いといい、出来上がりといい素晴らしい。彼女たちはエリート教育されているので、日本の子供たちのようにピアノ、歌、習字、家庭教師と休みの日は一日もない、とのこと。親がエリートだと子供は大変です。幸い私には孫がいないので、そのような景色は忘れてしまいましたが、「宿題おわった？」とか「家庭教師が来るから早く！」とか何度も怒鳴っていました。親は大変だなぁ。そういえば前回徐さんが「うちの子供たちは上海交通大学以外はダメ」と言っていました。上海の東大のようなところです。まだ、女の子だからそこまで・・・と思いますが、中国ではこのような教育が普通だそうです、特にエリートの子弟は。

その貴重なお茶を見せて頂いた時の写真です。金さんはこの館をお金をかけて凄い貴重な建物を守っています。ランドマークなので勝手に直すことはできないとのことですが、満月と共にとてもいい時間でした。日中がこんなことになっているのは寂しいと心から思っています。早く正常化してほしいと思います。

　この写真のお茶ですが、普通の中国茶ではありません。１０００年以上のお茶の木から一年に２０キロしか取れない、いや取らないお茶だそうです。ここ上海から１時間余りの松江という町に不動産のビジネスをしている「金さん」がご趣味でお茶やさん（くだけた言い方で喫茶店）を経営しています。中国式お茶のお点前を見せていただき、２８年もののお茶をわけでくださいました。１００グラム２０万円ほどするらしい。このお茶を飲ませていただきましたが、最初３回は飲まずにこぼして、ほこりやカビを落とす、その後２０回以上同じ茶葉で入れることができ、味もちっとも変わらないのです。良いお茶というのはこういうお茶のことだそうです。お茶を出し切ったら急須の蓋をとっておく。お湯を入れっぱなしにしないことがお茶を何度も美味しく飲めるこつだそうです。

上海②松江（中国）

　徐さん、王さんご夫妻に招待されて、徐さんの故郷松江に行ってきました。上海から車で１位時間弱のところに位置する松江は昔上海が繁栄する前はここが一番の繁華街だったとか。日本の企業もたくさん来ているとのこと。上の写真は満月を写したものですが、なかなか月はきれいに映りませんでした、残念。すごい満月でした。徐さんの友人のところでめったにここまで美しい満月は見られないと、みんなで興奮して空を見上げました。下の写真は徐さんの松江の別荘で王さんとツーショットです。上海とは気分も変わり、リラックスして郊外の雰囲気を味わいました。

上海から帰国いたしました①

　キンモクセイ、月餅、お月様、とこの１週間国慶節の休暇が中国全土をあげてのお祭りでした。私は徐、王夫妻のお招きで激動と報道されている中国へ行って参りました。日本の報道は”ひどい”です。上海の人に聞いたら、確かに領事館近辺ではデモはありました・・・が日本の報道はそればかりをフォーカスして報道するので、中国全土が日本に向けて反日をしているようで、困ったことです。民間の中国関係の人たちは困っています。その証拠に行きは羽田発ＪＡＬ上海行き、ビジネスクラスは４～５人、エコノミーも３０人ほど。帰りの便は最終浦東空港発全日空便にビジネス・クラス３人、エコノミー１９人、ほとんど空で飛んでいるようです。これじゃ航空会社もあがったりでしょう。乗っていて気の毒になりました。１０年前ＮＹのテロの時１０日後成田からニューアークへ飛んだことがありましたが、その時も全部合わせてもアテンダントのおねえさんの方が多かった。乗客は全部で１５人ほどで、後ろの方の座席は電気も消してありました。その時を思い出してしまいました。昨日の飛行機ボーイング７３７－３００が可愛そうになりました。ボーディングが始まっても５分ほどで全員乗り終わり。こんなことしていたらせっかく再上場したばかりのＪＡＬも手痛い打撃でしょう。上海市内はまったく平穏で、国慶節のお祭りに湧いていました。次回から上海、松江、常熟での旅情をお伝えします。

写真のキンモクセイの花はお酒や甘い物（お汁粉など）お料理にも使います。日本で見るキンモクセイよりたわわに咲いていますが、いい香りなんて言ってられないほど、むせ返るような匂いでした。徐さんの別荘の庭で撮った写真です。