卒業式の会場は普段体育館、バスケット・ボールのボードが見えていました。卒業生代表が挨拶をしたが、今医者になっているそうだ。それはそうでしょう・・・名門私立を出てフリーターしていたら様になりませんから。将来約束されている子弟なのでしょう。ここは男子校ですから、さしずめ日本での学校は仰星?ってところでしょうか。6年生総代がスピーチをしました。これが驚くじゃありませんか?大統領のようなスピーチでした。指の指し方、テーブルの端を両手で抱えるように、原稿をみているのに目は聴衆へ。まんべんなく見回すスピーチに大人を感じました。もっともアメリカではスピーチが下手だったら何処も使ってはくれませんから。クロをシロと言い張るディベート術は小学生の時から訓練されているのですね。あぁ、もし、もし、と国会でしどろもどろになって首になった大臣がいましたが、6年生でも充分感動するスピーチを訓練しているのにはかなわないと感じました。
今回の目的である森本画伯の展覧会会場で、私が所望したグランド・セントラル駅の絵の前です。持って帰り昨日伊東やさんで額を誂えました。来週出来てくるので楽しみです。この絵が来たら、部屋の模様替えをしましょう。NY日系人会が主催でしたが、彼の絵の黒は墨で書いているそうで、我が家は全部森本画伯のNYの絵です。アメリカのパーティーというとワインはふんだんにあるけど、つまみがないということが多く、大抵すきっ腹にワインを飲んで気分がわるくなる。今回はさすが日系人会が主催だからか、稲門会がバックアップしていたからか、ものすごいご馳走がでました。日米陶芸コンテストの時のパーティはワインだけなので期待しないで行ったのですが、ローストビーフからお寿司デザートまで本格的にシェフが来てサーブしていて驚きました。私はしっかり食べたのですが、画伯がほとんど接客で食べていらっしゃらなかったのでご夫妻をホテルに送りがてら「東京レストラン」で飲み直しました。ちょうど店主の古平さんが店にいて、思いがけず出会えて嬉しい再会を果たしました。古平さんも最近は余り店に出ていない。通称タマちゃんがすっかり成長して二代目を期待されています。ここ東京レストランは前日ランチに寄って、サバ塩焼きを食べたばかりでした。私は余り海外に行って日本食が懐かしいということは”ない”のですが、東京レストランのサバ塩焼きが無性にたべたくなります。そのランチを食べている時、レキシントンを歩いているビジネスマンが爪楊枝をシーシーしながら歩いているのです。この光景は日本だけだと思っていたので、タマちゃんに聞いたら「そうなのよ、この頃女性も食事が終わったら爪楊枝使うのよぉ」と口を曲げて話していました。昔は歩きながら紋次郎なんて見たことなかった。タマちゃんの分析「今は東洋系の食事がナウいから爪楊枝がテーブルにあるからね」と。西洋料理で爪楊枝がテーブルに置いてあるなんて絶対にない、ですから。マナーも変わりました。
最近のコメント