大前伶子のニューヨーク

恒例の衣替え

急に寒くなったので、今日こそ衣替えをするべく心の準備をして朝８時から取り掛かった。先日蓼科から持ってきたカウチにしたら、今までのガラスのテーブルが邪魔になった。Bo Concept ですてきなテーブルを買ったのが今日配達された。今までのを白楽に上げる約束をしていたので、妹に電話をしたら、日曜日の方が高速道路がすいているから今日行くわ、となり２時ごろ車で取りに来た。私は衣替えの手を止めて話し始めたら、もう今日しなくても良いか。たていて一日で一気に変えてしまうのだが・・・築地のお寿司を食べに行くことになった。こうなると衣替えも気合が出なくて、今日がダメなら明日があるさ、とばかり諦めてしまった。私はやりかけた仕事を途中でやめることは今まで許せなかったが、今日みたいなことは、これも歳なんですねぇ、少しゆるく生きていきましょう。

調子が悪かったカメラ、この頃ご機嫌が良いらしい。余り当てにはなりませんが。

やっと普段の土曜日

先日らい軽井沢に行ったり、お墓参りがあったりで、変則的な土曜日だったが、今日は朝８時に家を出て、夜８時まで白楽へ。先日蓼科ノースポイントの北村さんに送って頂いたスペアー・リブのワインソース煮を持って行った。かぼちゃ、エリンギ、インゲン、人参を下ごしらえしてワイン・ソースをからめていただいた。信じられないくらいおいしかった。母もこのところ元気になり、今日は最近テレビコマーシャルで流れている”新製品のファンデーション”が欲しいわ、と言う有様。菅野美穂がしている”あのコマーシャル”です。５歳若返ると宣伝しているのを”真”に受けています。ただ、８８歳ですから、５歳若返っても８３歳にしかなりません。こういう方がいるから宣伝も有功なのですねぇ。電通さんも力を絞ってキャチ・コピーを作るのでしょう。私は到底８８歳まで生きられないと思いますが、果たして母のようにおしゃれ心が残っているでしょうか？いつも白楽に忘れ物をするので、玄関で母からまるで学生時代のように「メガネは？電話は？」と忘れ物の念を押される。昔学校に行く時「ハンカチは？宿題は？」と聞かれていたが、今も母にとってはあの時代とちっとも変わっていないのですね。先週はカメラを忘れて今週ブログに写真が載せられませんでした。そう、そう、行きの電車の中で隣の人は旧約聖書を読んでいました。帰りの隣は携帯電話のメールを読みながら泣いていましたが、彼氏に振られたのでしょうか。この歳になるとおしゃれ心より、人の研究に忙しい私です。

人の振りみて・・・

同級生が亡くなり、今日通夜だった。６人ほど同級生が弔問にきていた。彼女は独身、周りにお世話をする身内がいなかったそうで、わたし達の同級生数人が交代で付き添ったそうだ。ただ、彼女は大変わがままな人だったらしく、お世話している友達も次々に去っていき、最後まで看取ったのは一人になってしまったそうだ。それにしても５０年も前に同じ学び舎に学んだという縁で、面倒を見るなんて神様みたいな人で感動。亡くなった方を悪く言うつもりはないが、遺体を前に亡くなった人のことをここまで言われるって、いったいどんな人生だったのだろう。私は今年クラス会の役員をしているので、そのお役目もあり出席したが、祭壇の写真をみて思い出した有様。ただ、亡くなった彼女が昨年夏にＮＹに永住している同級生のことを尋ねて電話が掛かってきたことがあった。人生誰にも終わりがくるが、せめて通夜と葬儀に悪口いわれないようにしなくては。

今日の一日

大安の今日、セッチャンのご長男のお祝いに。その後、１０月はイベントばかりなので、２年ぶりにパーマネントをかけに行った。私はいつも同じ髪型なので別にパーマが必要ではないが、それでも何となくうっとうしかったので数センチ切ってさっぱりした。先ほど女学校の友達から電話があり、クラス会のことかと思ったら、何と同級生が亡くなったとのお知らせ。胃がんだそうだ。明日待ち合わせをしてお通夜に行くことになった。先日クラス会のお知らせを出す時、物故会員が数人いたが、今日また一人増えた。同じ学び舎で過ごした友達が亡くなるのは寂しいことだ。

get up = 立ち上がれ＝ゲロッパ

非暴力と戦ったキング牧師が活躍した１９６０年代、キング牧師が暗殺された後、ジェームス・ブラウンがソウルの帝王として、また黒人差別の怒りを歌にこめて活躍していた。マイケル・ジャクソンも影響を受けて、ジェームス・ブラウンの踊りや歌い方などそっくりだ。こんなこと考えていたら、今日の組閣、まず３役人事は４役になっていて、その上何だか年配ばかり、あるコメンテイターが自民党の”骨董通り”と評していたが笑える。福田康夫さんって・・・つまらない男ですね。首相なんて興味もないなんて、記者を振り払っていたが、やはり嬉しいのですねぇ。口角が上がっていました。いやみな男というのはこういう人という見本みたいだったのに・・・何度も書きましたが自分の周りにいて欲しくない男性の見本です。まだ首相として実績はこれからでしょうから・・・乞う期待してみましょう。

お彼岸

２３年前に亡くなった父の墓参り。大前一家全員揃って行ったのには理由があった。今までの墓は地面に低く作ってあり、母が気にしていたので、今回作りなおし、そのセレモニーが執り行われ、父の骨壷が正面に出してあった。２３年前に亡くなった時のことを思い出してしまった。係りの人が「このお墓は６人分入れます」と行ったとき思わずみんな目が泳いでしまった。早く入らないと入りきれない・・・と試算したのかなぁ。３３回忌が過ぎると墓石の下に土がありそこに埋めるらしい。これがいわゆる土に返るということか。ただ、人間死んでしまったらどんなに素晴らしい人でも、いやな人でも同じ姿になるのだと考え込んでしまった一日だった。

東京より軽井沢の方が暑かった

昨日まで東京の気温はどんなだったか分らないけど、真夏に軽井沢に行った時より今回の方が暑かった。冬になる前の片付けに行ったのだが、先日の台風の影響で大木があちこちで倒れていて、その猛威に驚いた。連休のせいか、関越道路は混んでいて、私たちは朝９時に出たが、２時間半かかってしまった。新幹線だと１時間、人気がある別荘地なのが頷ける。帰宅してすぐ聖路加のジムに行ったが、やはり帰京したなぁと感じるひと時だ。これからＢＢＴを観て、いつもの日曜日になった。

魚屋の娘・・・転じて

" I can do it. ６０歳なんて恐くない”このタイトルで決まり！何としても彼女の伝記を仕上げたい、とここ半年がんばっていた本のタイトルだ。アメリカでは”魚屋の娘”という仮題がついていたが、私は鈴木かつ子さんの「動」の部分を強調したかった。一人の女性が熊本から東京、ニューヨークと生き抜いてきた生き様が知りたかった。今日編集長と表紙や帯の打ち合わせ、ＮＹで撮ってきた膨大な写真の中から背景写真を捜したり、鈴木かつ子さんの最近の写真も決めた。この写真が表紙の帯を飾る。表２には元フランク・シナトラが住んでいた邸宅が素晴らしいので、これを使うことに・・・今のオーナーキャロルが喜んでくれるだろう。この邸宅は2回見せて頂いたが、今では史跡指定されていて、そうやたらに見せてはもらえない物件だが、鈴木かつ子さんはキャロルと大の仲良し、前回は写真も撮ってはいけないというものだったが、今回の取材の際は、お花も沢山飾って「どうぞ、撮影してください」と言ってくださった。これも彼女の努力の賜物だと感心しきり。本屋さんには11月10日ごろ並ぶ予定。ＮＹの紀伊国屋でも買えるようにしていただいているが、ＮＹはその1週間後のはず。気持ちはルンルンしているが、果たしてどんな表紙になるか、やはり心配。

明日から3日間再び蓼科へ。今回はパソコンを持って行かないので、ブログはお休みいたします。

恋とスフレと娘とわたし

ダイアン・キートン主演の「恋とスフレと娘と私」を歯医者で銀座に来た妹と観に行った。ストリーはどたばた、3人娘のおせっかいママを演じていただでけだったが、彼女のファッションやインテリアは楽しめた。2003年に公開された「恋愛適齢期」のときから比べると、ダイアン・キートンはずい分年をとったなぁ、と感じるが、大昔にはやったペチコートを沢山穿いてスカートをふくらして、太いベルトでウエストをしめる今年の流行は、ミセス誌などをみても沢山出ていた。この年でスカートを膨らませるのはいくら流行りだといってもにわかには取り入れられない。そういえば昨年流行のはしり、膨らますペチコートを買ったが一度も使っていない。思い出して「旅情」のビデオを借りてきてプールから帰って観たが、今日見た映画に比べて情緒があり昔の映画はいいなぁ。あの映画を観るとどうしてもベニスに行ってみたくなる。ベニスはあと300年くらいで沈んでしまうらしいので急がなくっては・・・それにしてもサンタルチア駅にくちなしの花を持って駆け込んでくるロッサノ・ブラッチ、誠意がないくせに妙に憎めないのです。女の敵ですが。

鳥越俊太郎さん

私はニュースキャスターでは鳥越俊太郎さんが好きだ。彼は昨年直腸がんを公表し、手術から復帰してきた。元気に朝のテレビに出ていたので、てっきりよくなったと思っていた。肺に転移して2度の手術を今回は発表しないまま終わって、今日発表していた。ガンになることによって生きることが多少限定されるが、人間は必ず死ぬのだから、病気に向き合うことに精神を鍛えるとのコメント。人生をいさぎよく受け入れていて、さすが九州男児だなぁ。それにしても医療の格差が気になりますね。

潔さ、といえば13年前にアメリカの裁判で問題になった陪審員制度、ＯＪシンプソンがラスベガスで又強盗容疑で逮捕されたニュース。奥さんを殺した容疑で逮捕されながら、陪審員を抱きこんで無罪にしたと言われながら、また事件。陪審員制度が日本にも取り入れられるそうだが、単一民族の日本では不向きなのではないだろうか。