先日亡くなられた地井武男さんの「ちい散歩」彼の書いた絵の展覧会が銀座三越で開催されています。先日来行きたいと思いながら行きそびれていたので、今日午前中教会に行った帰りに絶対観たいと思って気軽に三越に向かいました。何と12時過ぎで3時からの整理券を配っていました。意を決して待ちました!三越も上手ですよね、整理券を配ったら、その後数時間は「出来たら三越で買い物していてください」という意図なのでしょう。それにしても凄い人でした。それだけちいさんが亡くなって感じるものがあったのですね。2006年4月3日スタートして2012年5月4日に彼が病気で降板してあっという間に亡くなってしまったのですから。それにしても地井さんて気楽に声を掛けたくなるキャラクターで、今日の大入り満員の姿は感動してしまいました。小さなスケッチブックに書いてある絵は最初そう上手とも思えないものでしたが、年月は彼の絵に幅が出て、とらえ方のあたたかさが重なり、何度も胸に詰まるものがありました。初日にこの絵は完売したそうですが、書いてもらった散歩中の人々がどんなことをしても自分が欲しと思ったでしょう。寂しげな単線の線路脇に咲いているタンポポを見た時は、彼の人柄がすごく良くあらわされていて、涙が出ました。そしていつも彼がかぶっていたハンチングと鞄スケッチ用の水彩パレットの使いかけを見た時は、人目もはばからず涙が頬を伝わりました。たいていのおばさんはその場で泣いていました。今、ここまであたたかく彼を忍びたいという俳優は他にいるでしょうか。563枚の絵は完売されていますが、その収益金は「あしなが育英会」に寄付されると書かれてありました。ご冥福をお祈りします。ちなみに明日までです。
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