大前伶子のニューヨーク

ゴールド・コーストの写真集

今回ゴールド・コーストの写真は毎日夕方になるとジニーさんがみんなのカメラのチップを集めて、その中から選びに選んだ写真をMACが編集して一冊の写真集になって今日送られてきました。楽しかった思い出がこうして素晴らしい写真集になって、先ほどから何度も見直しています。ペリカン島に行った時は研一がボートから母を背負って陸地に運んでいました。親孝行な息子で私と妹は何だかその姿に涙ぐんでしまいました。こんなこと生きていてこそですから。案外重かったのでは？私たちは腰まで海に浸かってボートから降りたのですが、母は幸せです。MACのどんなサービスかわかりませんが、こんな素敵な写真集に仕上げてくれるなんて、それでも毎日ジニーさんは写真と格闘していました。どれも捨てられない写真だし・・・と。

ニューイヤー・イブを観てきました

やることは山ほどあるのですが、今一つエンジンが掛からない。エィ！ヤーと映画に行ってきました。少し遅くなりましたがNYが舞台の「ニューイャ・イブ」です。大晦日のNYを舞台に、死が迫った老人と看護婦（ロバート・デニーロとハル・ベリー）の話や８組の男女がそれぞれの大晦日を過ごす物語です。たいした筋はありませんが、NYが懐かしい私にはちょうど良い息抜きになりました。カウントダウンの様子は坪田裕子グルソンさんと何時間もタイムズ･ｽｸｴｱで待ったことを想いだし、あっけないイベントの後４２丁目のスープ屋さんで暖をとったこと。それは寒い思い出です。NYのクリスマスと冬の景色は絵も言えない気分になり、映画だけでなく実際に見に行く価値があると思います。

テレビのコマーシャルって・・・

３週間テレビを観ない生活をしていたので、帰国以来何のニュースが一番話題になっているのか、勿論オウムの平田容疑者が１７年ぶりに出頭してきたことでしょう。こんな狭い日本でここまで隠れおおせるのかと感心してしまったが、それをほう助している”女性”がいたのですね。何だか映画のストーリーみたい。

ところで、そのテレビですが、まぁぁかつらの広告の多いこと。ここまで多いと”そんなに需要があるの？”ということです。以前に帝国ホテルのアーケードを歩いていたら高級そうなかつらやさんがありました。私はいつも同じ髪型なので、たまにはふわふわのウイッグでも乗せてみようかと手に取ったら、何と何と８０万円から１００万円くらいまで。すごく高いのです。オーダー・メイドだったらもっと高いお値段になるらしい。人の足元みて酷いビジネスだと思います。安いかつらだと誰にでものってけてる、って分かってしまいます。よく電車の中で「あんな変なかつらなら剥げているほうが見やすいのに」と思うことがよくあります。安物のかつらの人は案外自分では見えないからしらーーと気取っていますが、見える方はどうしても目が頭にいってしまいます。その弱みに付け込んでいるのが今テレビで一番多いコマーシャルでは？と思うウイッグの宣伝です。以前は車、金融関係特にサラキンの広告でしたが、いまではこの業界は先細り、お上が煩く言い募っているからすっかり減りました。パチンコもまたしかり、一時は何の広告かと思うとパチンコでした。ウイッグの広告は若い人は使ってもらえないので、昔の女優が主役になれる唯一のコマーシャルです。いつか大昔に主役を張っていた女優の出番です。あんなものどんなに上等でも５万円もあれば作れるのに、あのコマーシャル料を払って２０倍にもなるのです。禿ていても、薄毛でもいいじゃないですか。中身で勝負しましょうよ。

新年会続きです

帰国以来毎日新年会、土曜日は３％の会、日曜日は八丁堀会、今日は大前宅に届いた富山のブリと蟹の食事会。蟹を食べているときはみんな静かです。ぶりも家でさばくには大きすぎて西麻布の「いしい」という寿司やにお願いした。横浜の藤木夫妻と大前家が参集しての家族的な新年会でした。やっとゴールド・コーストの荷物が片付き、郵便物も整理できたので、これからゆっくり年賀状を見るつもりです。年賀状は本来なら一番に見てお返事をと思うのですが、毎日に追われて中々できません。今日は今年初めて掃除機をかけて、明日は家具や置物を磨いてすっきりします。明日から通常の生活になるのですが、まだエンジンがかかっていません。時差はないのですが、気温の差が今一つ元気を失わせています。ゴールド・コーストでは靴を履かず、たいていゴムぞうりでしたので、この３日間オーバー・コートとヒールで外出、もの凄く疲れました。

３週間のゴールド・コースト最後の日は・・・

1月6日朝ゴールド・コーストを出発するジェット・スター航空のビジネス・クラスに乗り込みました。２、３、２の配列の座席の私は前から3番目の進行方向左の通路側に座りました。その一人置いて座った人が「あれぇ？見たことある人だなぁ」と思ったらなんと明石さんまさんではありませんか。その隣の2人掛けの窓側にはコロッケさん、私の一つ置いた左側に何とか石井さん、私はお笑い系はまったく観ないので知りませんが”さんま”さんはあの声で良くわかりました。彼が挨拶して下さったので「さんまさん、お宅はサンクチュアリーですよね」とお話したら、「そうです・・・よく御存じですね」と。毎年いらっしゃるので、スーパーマーケットで何度かお見かけしましたよ、と世間話をしました。彼は腰の低いあっけらかんとした気のいい感じの人でした。あの特徴のある声でスッチーをからかったり・・・気軽るに飲み物を頼んだり、台本を読んでいたり、文庫本を読んだりしていました。そうそう、あの特徴がある歯は寝てる時も健在でした。到着した時も軽く挨拶して、とても感じよい、明るい方でした。ゴルフ焼けでしょうか、真っ黒に日焼けしていました。コロッケさんは案外大きい方でした。やはり明るい人の良さそうな感じがしました。芸能界で生き残るにはやはり周りの人たちに気を使っているのだなぁ、以前コンチに乗って居た新垣結衣と言う女優は「笑ったら損」みたいに愛想のない女で感じ悪かったが、今回の人たちは勿論仕事で行ったのではなく休暇だというのが明らかなので、英気を養ってきたのでしょう。
この写真はゴールド・コースト1予約が取れないと言われているフェリーニのFIG（いちじく）の料理です。イチジクをベーコンで巻いてクリームとチーズを溶かしているソースです。これは凄く美味しかったですが、研一がオーダーしたTボーンステーキは焼き過ぎだったようで、あの店にしては珍しく「炭みたいで不味かった」と感想。このレストランは窓の外がハーバーになっていて、とてもロマンチックなイタリアンレストランです。キャンセル待ちが出るほどの人気店ですが、私達はいつも家で食事を作っていたので、子供連れの慌ただしさは、レストラン向きではありません。1歳4か月の子供連れで行くところではないと再確認した次第。
さて、長かったゴールド・コースト滞在も終わりジェット・スターに乗りこむ前の写真です。94歳の母連れを心配しましたが、病気もせず、たいていの行動は一緒に出来ました。空港の行も帰りも車いすをお願いしていたので、彼女はすっかりこのサービのとりこに。こんなに楽だったらもう一度行けそうね、と。今まで何度勧めても「車いすだけは嫌よ」と強気でしたが、空港の乗りこむゲートまで、また帰りのターンテーブルまでは通常の人間でも”遠いいなぁ”と感じます。ましてやゴールド・コースト空港はまだ機内に乗り込むのに階段を上がり降りしなくてはならない。母をリフトに乗せて機内に入る時を撮りました。親切な係員が手荷物から通関まで面倒をみてくださるので、私達もラッキーな気持ちでした。こんなおばぁさんを連れて悪いことしないだろう？という事でしょうか、通関も簡単でした。すっかり味をしめた母は「NYまで行けるかしら」なんて悪乗りしていましたが、ゴールド・コーストを去るとき「もう、この家からの景色は見納めね」と研一に言って「もうこれが最後と10年前から言ってるよ、これが最後詐欺だよ」と冗談を言っていました。母にとっては孫にあたる大前の長男は「おばぁちゃま今年の元気を見ていると、来年も来られるよ」と言ってくれたと涙ぐんで喜んでいました。
ゴールド・コースト最後の日の朝、研一が昨日ジェット・スキーで迷ったので、地図を片手に確認するから行こうと朝早く4人がボートに乗って遊覧。彼はこういうことをしているときは凄くご機嫌です。サンクチュアリー・コーポと言う島に立ち寄って朝ごはんを食べました。
この写真はフェリーニで熱心にメニューを選んでいるところですが、選んだTボーンが美味しくなかったと言う前の写真です。

半端じゃない量の食べ物

母と妹と３人で買い物に出かけたついでに食べたランチ、このほかにフレンチフライポテト。どれもものすごい量で、メニューは全部アペタイザーなのです。お昼だし少し食べたいと入ったレストランでの驚き。だからあんなに太っている人ばかりになるのですね。イカのカラマリ、ブリスケッタですが、日本のレストランの可愛い盛り付けなんて薬にしたくとも無理です。もし、日本の分量を出したら、彼らは一辺にそのレストランには行かないでしょう。私達３人はこの分量を見ただけで、唖然として、とにかく、ドン、ドンとドスンと置く感じでした。見た途端もうお腹いっぱいになりました。母などフレンチ・フライを４，５本食べたらもういい、と。私もブリスケッタ一つでお腹が一杯になりました。彼らは上に車ですから歩きません。従ってデブになります。

ゴールド・コーストで過ごして・・・

１０月にNYに行った時、余りに黒人が多いのに驚いたが、ここゴールド・コーストはどんな街に行ってもほとんど白人、数パーセント東洋系それも中国人が圧倒的に多いと感じます。白人、金髪、太っている、服はラフ、胸も腕も丸出し。それが下品にならないのは全員が同じだからでしょう。唯一ここでの彼らの特徴は「もの凄く刺青がはやっています」３人に一人は刺青で、日本では刺青をしていると銭湯にも入れませんが、ここではピアスをしているという感覚でしょうか。白人だから”ﾜﾝﾎﾟｲﾝﾄ”というわけじゃないでしょうが、とにかく腕、足、背中、胸元、などここにいると初めは驚いていましたが、段々慣れてきました。それと如何にせん太っています。痩せた人を探すのが難しい。スーツ姿は不動産のセールスマンくらいです。ここでの暮らしも後２日になりました。夕食作りは４日の夜だけです。この日のために築地の鰻のかば焼きを取ってあります。肝吸いも持ってきたので楽しみです。明日はまたペリカン島へボートで行きます。究極の日焼け・・・日本に帰ったらシミや日焼けの手入で大変だと覚悟しています。

我が家のお正月

元旦のお料理です。研一が「すげいなぁ、これ全部日本から持ち込んだのか？」と呆れていましたが、食べるときは「美味しい」と。私の苦労は大変だったんだから・・・この料理の英訳は苦労しました。レポート用紙４枚にわたり食材の説明を、税関を通過するまでドキドキです。せっかく買い込んできたおせちを取り上げられたら元も子もないです。無事通過して元旦の夕食は前回頂戴した大吟醸の日本酒で乾杯をし、黒豆、田作り、昆布巻き、きんとん、鳥のもも肉で取った出汁で東京風お雑煮。数の子と子持ち昆布はここで塩出しをし、削り節の濃い出汁に漬けて２日、自分で言うのも何ですが、とても美味しくできました。

今年一年また一生懸命ブログの更新をいたします。読者のみなさまよろしくお願いいたします。

サーファーズ・パラダイスのマンション３５階から撮ったタウンブリンマウンテンに沈む太陽です。今年最後の夕日を撮ろうと待ち構えていました。山側も何ともいえず素晴らしい景色です。入り江、キャナルに水が見える最高の夕日です。日本では今年いろんな事がありました。特に３月１１日の震災、津波には他人事とは思えない重大な教訓があり、考えても考えても命の大切さや、人様の助けの有難さをひしひしと感じた年でした。そんな年の最後の太陽です。
今年最後の食事風景です。マンションの台所は使ったことがないので、近所のイタリアレストランからテイクアウトしてきたものです。食事に行くといっても夕方から車が通行禁止になるので、食べにも行けず、家で食べるか、近所のレストランに行くか、の二通りしかありません。小さい子供がいるので、テイクアウトしてきて、それまでマンションのプールで泳いだり、サウナに入ったり、食事の後、９時に一度花火が上がり、その後１２時のカウント・ダウンまで、眠たいのを我慢して待っていました。１１時半ごろマンションの３階に行き、目の前で花火が上がるのを観ました。東京湾や諏訪の花火に比べて芸がないものですが、砂浜は人で一杯、カウントダウンの時の喧騒は凄いものがあります。１５分ほどで終わる花火ですが、母も起こして観せました。彼女は「もうこうして来られないかもしれないから・・・」というとジニーが「おばぁちゃまは１０年前からそういっていたよ」と。普通の嫁だったら嫌味にきこえますが、彼女が言うと愛嬌になるのは人柄でしょう。ワハハと笑えるお嫁さんです。私達も本来なら小姑のはずが、ジニーといるとちっともそう感じないのがすごいです。
夕方雨が少し降りました。その後きれいな虹が・・・よく見ると二本の虹です。天から海へ真っ逆さまに落ちているような見たこともないようなきれいな虹でした。３１日の夕方５時ごろの写真です。サーファーズ・パラダイスの真ん前で撮影。