海外の旅は飛行機から始まる。たまに船ということもあるが、ここ最近はとんと船の旅はない。その飛行機だが、飛行機会社に勤める娘のお蔭で、たいていアメリカ行はビジネスファーストというランクをアサインされる。ところが、先日シンガポールからの帰り便はのっけからファースト・クラスの搭乗券を渡された。心うきうき、早く座ってシャンペンなど優雅に飲んでなぁーんて考えていたが、4時に起きて7時10分発のフライトだから、シャンペンより眠い。こうしていつもファーストクラスに乗るという客はエコノミーより何十倍もの料金を払って乗る人たち「あぶくのようにはかなく消えていく、究極の贅沢をしている人を眺めなら、私なら少し我慢してもその分何か買いたい」とお品のないことを思う貧乏性です。NY便に限ってはビジネス・ファーストをもらえるが、何処までも優雅な客にならなくてはならない。以前にニューアーク空港で目撃しましたが、航空会社の社員がフライトのゲイトが開くのを待っているとき、客の周りを見回していた。私の隣に座って待っていた感じのいい紳士に「チケットをもう一度見せてください。」と言ってカウンターに持って行って、その人エコノミーのチケットだったのをビジネス・ファーストに変えてきた。私は「ハハァン~~ビジネスに変えてもらったのだ」と分かった。その後機内ですぐ隣に座っていたので、その方は何て素敵な会社でしょう!と感動していたが。私もそうですが、ビジネス・ファーストに乗るときはジーンズをはいている人はダメです。身なりがしっかりしていることがアップ・グレイドされる条件です。空席で飛ぶより少しでも身なりが良い人に乗ってもらった方がいいのは会社の方針だと思います。私も娘の会社の飛行機に乗るときは、身なりに気を付けます。勿論フル・フェア払って乗る人はジーンズだって良いのですよ。昔はステテコになった人がいたそうですが、さすがに今はそんな人いないでしょう。その紳士降りるとき私に「早く偉くなってこの席を会社が買ってくれるように仕事頑張ります」とコメントして降りて行った。
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