大前伶子のニューヨーク

乳がん今昔

数日前３８歳の歌手が乳がんで亡くなった。１０数年前に乳がんを宣告された私は人ごとではない。５年生存率、それ以降もし再発しなければ大丈夫だと世に言われているが、このような報道があるたびに、「生きている幸せ」を感じてしまう。３０年前からのデーターによると乳がん発症率は昨今１０倍になっているそうだ。栄養が良くなったせいか、環境が悪くなったせいか、乳がん撲滅運動「ピンクリボン」に象徴されるが、アメリカでは乳がんと子宮がんの発見は自分自身にあるといわれている、それだけ毎年のチェックをしなさいということでしょう。これは女性だけ発症するか、否昨年も男性の乳がん死亡は９１人だったと報道されていた。９１人と言うデーターは全国で・・・男性の乳がん死亡と言う話は現実には回りにいないので珍しいですが、あるにはあるそうです。

スマートコミュニュティー内覧会

三浦雄一郎さんご夫妻と久しぶりにお会いしたが、雄一郎さんは今年初めに大怪我をされたと新聞に載っていたので心配していたが、だいぶ良くなられたようだ。エベレスト単独登頂という強靭な精神の持ち主、今日もウエイトを足につけていらした。ここスマート・コミュニュティーはアクティブ・シニァーの為の楽しく老後を友達を作って一緒に生活しましょう、というコンセプトです。ありとあらゆる遊びがあり、運動があり・・・会社人間だった人たち友達つくりが苦手な人たちのために、楽しそうなものが揃っている。朝晩は大食堂で何の心配もなく食事が出来、しかも食事のプロデュースは”なだ万”だそうだ。２００人ほど見学にいらしたが、果たして皆さんどう考えますか？老後の生き方をそろそろ・・・と言う方はご連絡ください。私流老後を此処でイメージしています。

national market

先日有栖川公園近くへ行くことがあり、私は何故だかnational marketが訳もなく好きで、１時間ほどうろつく。これからコンサートなのに大きなショッピングバックを持って行く羽目になる。此処に入ると気持ちがハイになり、気を許すとあっという間に１万円近くなってしまう。アメリカのスーパーマーケットにいるような気持ち。何も此処で買わなくてもいいものまで買ってしまう。トイレット・ペーパーだったり、洗剤、香料、チーズ、スープの素など、ＮＹにいる気分になってしまう。首輪を外された犬状態、嬉しくて、楽しくて・・・後で考えるとバカみたい。外人さんは大きなカート一杯入っているが、いったいいくら払うのかしら。

彩花ギャラリー訪問

しばらくご無沙汰していたので、思い切って連休最後の日つくばの彩花ギャラリーを訪問した。ＴＸが運行されて秋葉原から４５分、茨城県と思うと遠いですが、乗ってしまったらあっという間です。彩花さんらしく落ち着いたギャラリーになっていて、石の上にも３年とはよく言ったものです。ここのギャラリーは普段彼女の作品を展示、販売をしていますが、最近は貸しギャラリーになることも多くなったそうだ。花の展覧会、石、アイアンなどテーマごとに作家が主催するとのこと。私の知人がこのギャラリーを設計、建築したので、ここまで素敵に営業していて嬉しい。お住まいと続いてギャラリーになっており、ＮＹに住んでいた彼女らしいインテリア、落ち着いた職住接近の典型のライフスタイルです。

ゆかた会（今藤長十郎）

甥の子供なんていうのでしょうか？私は孫がいないから、この甥の子がめっぽう可愛い。彼女が長く続けている長唄のおさらい会、有栖川　清水で毎年開催される。数年前は心配で、こちらが上がってしまっていたが、今ではいっぱし詠いこなしている。半田稲荷という曲を先生の三味線で歌詞も面白かった。終わってから慣例の食事会赤坂の維新郷で、写真は９１歳の母、息子といる母はこの上もなく嬉そう。

いよいよ選挙ですね

解散する、しない、どっちなの？とやきもきしていたが、いよいよ来週らしい。私は今回の選挙、以前から麻生さんの選挙区で民主党から出馬する友達の息子さんの応援を約束していたので、九州まで行くことになる。普段から選挙大好き人間で、特に全国区の開票など、新聞を広げ、赤鉛筆を耳にさして、「もうひとがんばり！！」なんて○をつけたり、×をつけたり、とっても楽しい。選挙に出ているご本人はそれどころではないと思いますが、麻生さんの地元、きつい選挙になると思いますが、応援演説精一杯頑張ります。

72歳のスッチー

今週娘の誕生日がくるので、フライトの途中だが、銀座でお祝いをした。「ところであなた何歳になるの？」「自分の年から引いてみたら」なんて会話をしていた。ところで、彼女の会社コンチネンタル航空のアテンダント72歳の”おばぁさん”が現役で飛んでいるらしい。この方はコンチの最初の頃からのスチワーデスで、キャプテンより偉いのだそうだ。フライト前のブリーフィングは彼女が先に注意事項を言うらしい。キャプテンはその後、「普通は反対でキャプテンが一番偉いのだけど、彼女はすごいよ」と。彼女は月に３回ニューアークから北京線を飛ぶらしい。一番長くて辛いフライトだそうだが、彼女はなんのその。軽やかに仕事をしているって。年に一度の難しい試験にパスしているのだからすごいよ。それにしても定年の心配がないかの国は羨ましいのか、恐いのか。若いときの写真をみたそうだが、昔はピンクの制服でミニだったって。あんなの今じゃとても着れないけど、７２歳も若いときはきれいな人だったよ、当たり前だけど、こんな話をしながら盛り上がりました。

投票率５４．４９％

都議会議員選挙、５４．４９％の投票率だったそうだ。これは２人に１人強は投票所に行ったことになる。今までにない関心の深さを思うが、我が選挙区に限って言えば、自民党の独断場が何十年も続いていていた。誰がやっても同じという今までの考え方が今回に限りすっかり風が変わった感あり、この考えは区長にいたっても同じだと思う。区長も５期を勤めているが、毎度私は区長に直接「また出るの？」と遠慮なく言っていたが、共産党しか出ないから区民の選択技がないと言う実情です。中央区は自民党の牙城だったのに今回は民主党にあっけなく明け渡してしまった。これが選挙の恐ろしさであり、また面白さでもあるのです。選挙結果の速報を見るのが大好き、ドキドキ感が何とも言えません。

明日は都議会議員の選挙

国政はともかく今回の都議会議員選挙に感心が集まっている。それは近々予想される衆議院議員の選挙の前哨戦と位置づけられているから。昨日ジムのサウナの中でオバサンたちの話題はもっぱら明日の選挙の話でした。いつもは何処のランチが安くて美味しいとか、近場の温泉の話など、どうでも良い話が多いが、格調高く今後の東京がどうなって欲しいか、自民党の人がもうかれこれ２０年ほど定位置に選ばれているが、今回は民主党の人よね、どんな人か分からないけど”換わってもらいたいばかりに”民主党よね・・・等々。幾らなんでも共産党と言うわけにはいかないしと喧々囂々。このスポーツクラブは築地が近いこともあり、築地移転の問題が大きいので、移転しないという考えの党を選びたいというのが正直な気持ち。今まで選ばれていた自民党系の我が区の都議会議員、何か発言していますか？という見えてこないのが不満の会話でした。開票結果が楽しみです。勿論私も絶対に選挙に行きます。

マイケル・ジャクソン

私の時代は彼の音楽にあまり馴染みがない。ただ、追悼番組を観ると音楽性やリズムの確かさはやはり天才ですね。私が何故マイケルがあそこまで肌の色に拘ったか、と書いたら、彼の心が分からないとお叱りを受けたが、勿論彼の心の中は分かります。１９６８年にアメリカに移り住んだ私は今でもあの声まで覚えている蔑視語を使われたことを心の痛みと共に思い出します。近所の銀行で「あのジャップが・・・」と私のことを指しながら話していたこと。商社員だった主人たちは日本製品は”悪かろう””安かろう”という非難の中、必死に製品を売っていた。日産がダットサンと言われていたころです。今じゃビッグ３を脅かすほどの製品になり、日本製品は憧れの品になるまでどれだけ苦労してきたかということ。私が言いたいのは肌の色はいかんともしがたいこと、私達がどんなにアメリカ人になりたいと髪の毛だけ染めてもアメリカ人にはなれません。反対にアメリカ人が日本人になりたくてもどんなに日本語が上手でもです。デープ・スペクターさんは下手な日本人より日本語が上手ですが、やはりアメリカ人です。日本人でも名前を見るとどのあたりの出身か分かるが、ジャクソンと言う名前は名前だけでアフリカ系の方だと分かります。あんなに白く脱色したり、整形を繰り返さなかったらもっともっと長生きできたのではないかと残念です。才能が勝っていたのだから、肌の色なんてというのは非難の対象なのでしょうか。見れば見るほど素晴らしい歌手だったのです、惜しいの一言。