大前伶子のニューヨーク

エンパイアステートビルの灯り

通称エンパイアのライト･アップは１９６４年から上部３０階に施されている。アメリカ人の平和と希望を象徴している。アメリカ独立２００百周年の７６年に始めて星条旗の色、赤、白、青の三色に輝いた。私が今回行った時、ちょうどワシントン大統領のバースディ・ホリディだったので、星条旗色だった。湾岸戦争停戦後は黄色のリボンを模して平和のシンボルカラー黄色だった。乳がん治癒の祈りを込めてピンクと白、ｹﾞｲの権利を求めてラベンダー色と白、熱帯雨林保護を訴えてグリーンにと我々にメッセージを送り続けている。ヤンキースが優勝すれば、チーム･カラーのネイビーにちなんで青と白に輝く。昔フィフス･アベニューに住んでいた時、このライト･アップは１２時で消えることを知った。１２時過ぎて帰ると消えているので、あぁ、今日もシンデレラになってしまったと、反省しきりだった。

”宝くじ”で当たったグリーン･カード

It sounds too good to be true.（話がうますぎるよ・・・）と言われそうだが、正真正銘初めてこの宝くじ導入の時当たった私。その上日本で働いていた娘もこの宝くじを東京から当てた数少ない（多分いない）ラッキーガールだった。後からの情報によると応募は百三十万通を超えていたらしい。幸運な日本人は私のほかに５１７人だったと後の情報で知った。アメリカは夢のようなことが起こる。第一回目は何通だしても可だった。たまたま私は当時Hビザ（投資家ビザ）を持っていたので別にグリーン･カードはどちらでも良いと考えていたので、１通をアパートの近くのポストに入れた。知り合いの人は数百通をわざわざワシントンDCまで持って行ってなるべく移民局の近くで投函したと聞いた。娘は日本からエアー･メールで１通出したと。ところが数ヶ月して娘から分厚い郵便がアメリカの政府の封筒で来ているけど、ママには来た？と電話があった。私にも１週間後同じような封筒が来てまるで夢のようなダブル･当選したことを知った。それから永遠に出し続けている友達もいるが、まだ彼は当たっていない。１９８７年のことだ。それ以来私はグリーン･カードでアメリカに入国するが、先週NYに行った時移民局の網に引っかかって、「あなたはもう何年もアメリカに住んでいないので、そろそろ返上したらどうか？」と別室で聞かれてしまった。この権利を返上したらもう一生取る事は出来ないと思うが、権利は主張した方がいいとアメリカに住む友人はｱﾄﾞﾊﾞｲｽしてくれた。揺れる心はあの当時当たって良かったと思う気持ちとは少し違ってきた。やはり日本人だし・・・・今日本にいるのだし。

今日も”励ます会”

選挙が近いせいか、この所毎日のように”励ます”会がある。今日は区議会議長の神林烈（かんばやしいさお）さんの時局講演と出馬表明。彼とはずい分親しくしていただいているが、日本橋、茅場町、八丁堀、銀座の老舗の旦那さん方の応援を受けて私なんてとてもとても末席だなぁと反省しきり。区議の出馬表明に１０００人は超えていたのではないかと思うほど大盛況。知っているお顔を沢山お見かけしたが、必ずトップ･当選されることを確信した。

今日白楽での出来事。実家の母は中途半端な娘が二人、これはこれで彼女にとって嬉しいことだと思っていたが、何と口が達者な母ゆえ、負けていない。１１時ごろ話をしていた時フッといなくなったので「おかぁちゃま、どこへいったのかしら？」と思っていたら、テーブルに戻ってきて「中途半端な娘達がいるから早くお雛様を片付けなくてはいけないと思って・・」なんて。８８歳の母に一本取られてしまった。本気で私達二人がいなくていいと思っているのではないとは思うが、行かず後家の妹と出戻りの私にチクリと言われてしまったが、本当はこうして賑やかにおしゃべりしている今が幸せなんだろうなぁと勝手に思っている。お雛様は早く出して早く仕舞うという”迷信”があるらしいが、お雛様ごときで嫁にいけるものではないのも、重々承知しているが、親の気持ちなんだろう。

上田清 埼玉県知事

３月になって新年会というのも変だが、今年は選挙が目白押し。上田清知事は彼が政治家になる前から存じ上げていたので、１５，６年前に初当選した時は嬉しかった。衆議院議員のときは論客として自民党に詰め寄っていたが、彼の抜けた民主党はイマイチ迫力不足の感あり。埼玉県民は彼の活躍を大いに感受しているのでは？数ヶ月前に上田知事室をお訪ねして、彼の３年数ヶ月の成果を折れ線グラフで見せていただき、埼玉県のV字回復を大いに期待していいのではないかと思っていたが、県民は選挙でかれの成果を評価する１票が入れられるのだから楽しみだ。自信をもって推薦出来る数少ない政治家だと私は評価している。

国連の前･トランプタワーのMEGU

前回NYに行った時はダウンタウンのMEGUに行ったが、今回は素敵なマネージャー横山さんがミッドタウンのトランプタワー店に転勤になったとお知らせ頂いていたので、それでははせ参じましょうとNYに来ていた娘と訪れた。MEGUダウンタウンはお値段がお高いと評判だが、ここトランプ･タワー店は75ドルのフィックスデナーが何ともお値打ち。お料理もきれいだし美味しい。来ている人も落ち着いた素敵な”カップル”が多くリッチな気分になれる。このお店の上はコンドミニアムになっていて、あの松井選手や映画俳優のビョンセが住んでいるらしい。別にお会いしたわけじゃぁないけど、NY滞在の一日くらいこんな素敵なレストランでお食事って良かったですよ。

愛知和雄衆議院議員在職25年を祝う会

愛知先生は財団法人日米文化交流の仕事でお会いしてずい分久しい。今日のお客さまのすごいこと、毎日NEWSで見かける方ばかり。こうして生でみても特徴は同じ。それにしても政治家は挨拶が”うまい”政治家を目指す人はマスト条件だ。中曽根元首相は多分母と同い年だったので、おん年88歳になられると思うが、実にカクシャクたる振る舞い。お話になられることも憲法改正を命を懸けて、取り組んでいるそうだが、彼には自分がこの世にいなくなるなんてないのだろうな。生涯現役を実感。愛知先生は大変地味な方だが大臣を2回も経験されて、今ライフ･ワークとして観光立国日本を推進されている。エコにも憲法にも力を注いでいて益々ご活躍、嬉しい。写真の右下が愛知和雄先生。