今日の朝日新聞「時流自論」で藤原新也さんという人が”エルビスの亡霊”というタイトルで小泉さんのアメリカフェチ、を揶揄?されていたが、私も今回の小泉首相を恥ずかしいと思った一人だ。まず大統領主催の晩餐会で小泉さんの返礼スピーチ英国訛りではじまったのはご愛嬌だったが、途中で原稿がどこかへ行ってしまったのか、ずーーーと捜しいたが、見つからず結局”I am sorry”と決し外交の場で使ってはならない言葉を発してしまった。私は自分が言ってしまったようなドキドキ感を持ってしまったのだが、これはその後エルビスの邸宅訪問でかき消されてしまった。これぞ卒業旅行と言われる由縁だが、純ちゃんは何故外国に行くと愛想がよくなるのだろう。外交をする時はもう少し威厳を持ってほしい。ただ、昭和18年生れ、横須賀で育った小泉さんは進駐軍の姿を目の当たりにして、憧れたのだと藤原さんは書いている。私も”I love Lucy”とか”うちのママは世界一””パパは何でも知っている”などのホーム・ドラマを見て、アメリカの家庭、とりわけ台所の冷蔵庫の大きさをどんなにかうらやましく思ったことか。1968年に始めてNYに住んだ時、あの憧れの冷蔵庫が我が家に設置されていて、わくわくしたことを思い出す。戦後20年以上たっていたが、まだドルは1ドル360円の頃だし、我が家の車はポンティアックのカタリーナという大型車だったが、made in Japan はまだ、まだ安かろう、悪かろうという時代だった。ここまで成長したわが国日本を我が首相には自覚を持ってほしいと節に願うものだ。「ギブ・ミイ・ハーシーイチョコレート」の時代じゃあないのだから。私の学校は厳しいキリスト教の学校だったので、高校を卒業するまでエルビスの曲を歌うのも聴くのも厳禁だった。不良になるといわれていたが、いまじゃなんていい曲なのだろう、小泉さんの気持ちも分からんわけではないのだけど。
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