早起きして新宿テアトルに「ヨコハマ・メリー」を観に行ってきた。朝9時15分からと夜9時20分の2回しか上映されないと聞いたからだ。夜の新宿は余り行きたくないので、早起きも仕方がなかった。この映画はドキュメンタリーで、よく出来ていた。私たち白楽に住んでいるものはこの映画の主人公メリーさんに何度も会っている。たぶん横浜に長くから住んでいる人で会った事があるという人が大勢いるのではないか?というのも知事より市長より有名なひとだったから。我々の中では「ヨコハマ・メリーではなく港のメリーと言われていた」白塗りでウエディング・ドレスのようなものを着て大きなスーツケースを引きながら、繁華街を歩いていた。究極は横浜高島屋の特選食堂で豪華に何品もとって黙々と食べていたのをみたときだった。その後伊勢佐木町で友達といた時「私を買って!!」と一緒にいた方に色目を使ったのを覚えている。彼女は外人相手の娼婦だと聞いたが、その後会わなくなったので、もう亡くなってしまったのでしょうね、とたまに彼女のことが話題になっていた。’05年に故郷の老人ホームで亡くなったそうだが、彼女の語りはまるで皇室の方のようだったと映画では語っていた。このドキュメンタリーに昔一緒に踊っていた大野一雄舞踊研究所の大野義人さんが出演していて久しぶりに懐かしいお顔を拝見できて嬉しかった。フイルムの最後はとても感動的で涙が出てしまった。メリーさんの周りには沢山の支援者がいたのだと、改めて思ったし、戦後の横浜、伊勢佐木町、野毛山、根岸家、日の出町、相生町、アート宝飾など懐かしい場所がセピア色の写真から胸が締め付けられるようだった。青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」が妙にマッチしていて帰ってからもあのメロディーが頭に残ってしまった。
昨日はどうしてもブログが開かず半日遅れてしまった。こんなアクシデントがあるのだ。
このドキュメンタリーはぜひテキサスのジョーさんに見せたいと思います。その内DVDで出たらお送りしますね。何と言っても私たちにとって懐かしい景色や人が出てきます。永登元次郎というゲイのシャンソン歌手がメリーさんをずい分支援したようです。元次郎さんも最近癌で亡くなったそうです。野毛山節もでてきます。
野毛の山からノーエ
野毛の山からノーエ
野毛さいさい
山から異人館を見れば
鉄砲かついでノーエ
鉄砲かついでノーエ
お鉄砲サイサイ
かついで小隊進め
横浜市無形民族文化財 神奈川の歌より
投稿情報: | 2006年5 月 3日 (水) 23:18
”港のメリー”さん、懐かしいねえ!
山下公園・伊勢佐木町の不二家・
野毛界隈・横浜高島屋等で何度も
逢ってるし、話もしたよ!
あの当時の横浜三大名物だった。
後の2人は馬車道の髭の巡査と
野毛山ターザン。
野毛の元次郎さんは、確かオカマ
だった筈。
DVD楽しみに待ってます。ヨロシク!
投稿情報: テキサスのジョー | 2006年5 月 5日 (金) 21:44
そう元二郎さんはオカマのシャンソン歌手だったそうです。彼の半生が綴られている記事を読みました。泣けてきます。テキサスのジョーさんは野毛の方でしたから、この映画を見たら私と一緒で泣くでしょうね。今封切りしたばかりなので、たぶん数ヶ月後にDVDになるでしょう。
投稿情報: | 2006年5 月 6日 (土) 00:55