大前伶子のニューヨーク

朝 礼志＆小原孝 ジョイント・ライブ

オペラ・シティーの隣ＴＨＥ　ＤＯＯＲでジョイント・ライブが行われた。小原さんのピアノが素敵なのは毎度のことだが、今日の朝　礼志さんの歌も味があってすばらしかった。８０人位の人数のライブは何だかもったいないようだ。ライブといえばマンハッタンのグリニッチ・ヴェレッジでは今日のような会場を沢山見ているが、新宿のあの場所で採算がとれるのだろうか？朝さんが歌う曲は私の時代なので、彼の年齢は不詳だったので、今日彼が昭和１７年生まれだと告白したので、納得！それにしても昔の曲はいいのがあったなぁ。今流行の曲は果たしてどの位先まで人々の心にのこるのだろうか？そういう感想を持つ私が”古い”と一喝されそうだが、今の曲はうるさいだけ、それだけこちらが歳を取っていると言うこと。

NYのJellery とフランス映画

NYに３２年在住の宝石デザイナー和田隆さんの個展に伺った。１ヶ月ほど前になるがNYビーズのコンテストの審査員をしたときの方にお誘いを戴いたのだ。NYイコール大前と思ってくださったようで感謝。驚くくらい知っている方や元ＮＹ駐在だった方と昔話に花が咲いた、とても楽しいひと時だった。帰りは歩いて帰ろうと銀座を散歩しテアトル・シネマの所で、何気なくいい映画の広告がないかなぁと、看板をみていたら丁度今日からフランス映画「美しき運命の傷痕」だ、前から観たいと思っていたので、最後の７時２０分からのを観た。さすがフランス映画、暗い、でも良い、繊細で胸が苦しい、孤独、苦悩だが画面がきれい。男と女の愛の重さを感じる。女優も個性的でそれぞれ美しいが切ない、ゆっくりとしたいかにもフランス映画。昔こんなのを観たかんじかなぁ。ジーン・セバーグやフランソワーズ・アルヌール、マリア・シェルの居酒屋みたいな。

お葬式とコンサート

今日絵門ゆうこさん（池田裕子）の葬儀が聖路加の礼拝堂で行われた。私は彼女の生き方に賛同して日野原先生や癌を治療しないという自分の治癒力を試している生き方の講演会でお会いしていた。聖路加の礼拝堂は３年前に母方の叔母が亡くなった時、従姉妹がパイプオルガンを弾いて送ったときのことを思い出した。ゆう子さんは沢山の方に送られての葬儀だったが、やはり癌には勝てなかったのだなぁ。私は癌の手術をしてかれこれ１３年になるが、もし今度癌が見つかっても手術をせずに、彼女のように自然の生命力に従おうと今日もおもった。礼拝堂には小原孝さんのお花が来ていたがCDの「光る星があったら」の作者だった。今日の賛美歌第２６２番が心に響いた。

戦いを終え　つとめをはてて　いまぞ　みくにの　岸にていこう　　眠る　わが友を　　父の手に　ゆだぬ　　土より成りて　土に帰れど　甦る　日を　たのしみ　のぞむ　ねむる　わが友　父の手に　ゆだぬ　

　　　　　　午後からは「草の会」で関西から東京に進出してきたテノール歌手の”加藤ヒロユキ”さんのコンサートだった。彼は京都大学経済学部の出身者で音楽大学は出ていないがとても素敵な歌手だと、新しい発見があった。関西ではやはりラジオの番組を持っていらっしゃるとのこと、お話も上手で楽しいコンサートだった。

広尾

今日は知人のお宅を訪問した帰り、大使館ばかりの有栖川公園付近を始めて歩いた。ここは何処？外国人ばかり目立つ街並みはさすがだ。National　スーパーマーケットに立ち寄ってしまったが、まるでNYのスーパーのようだった。懐かしい洗剤やシリアル、沢山のチーズ、勿論最近は家の近くのスーパーもずい分品揃えは充実しているが、思わず懐かしく、ガラス磨きのWindexや磨き砂のCommet,台所洗剤のPalmoliveなど日本製品でいいものが沢山あるのにただ懐かしいだけで買ってしまった。重たい思いをして帰りは後悔したが、あのようなマーケットは入ってはいけなかったのだが、しばらくはアメリカンの洗剤を楽しむことにしよう。トホホ・・・・

我が家のゴムの木とブルー・スリー

香港島と九龍の湾岸に映画にちなんだ歩道がある。ハリウッドをまねしたようなスター達の手形があったり、ブルー・スリーの銅像がたっていたり、香港映画の華やかな一面だ。たった４日しかいなかったが、街で撮影風景に２度会った。おバカな日本の観光客が真似をしているのを丁度我々が通過している時にみかけた。このポーズを撮る私達もおバカですが。 右のゴムの木は買ってきて一年になるのに、一枚も葉を出さず、先日鉢を変えて土も入れ替えて可愛がっているのに。まさかプラスチックでは？作り物では？と不安になり先日一枚葉をもいで確かめたが樹の幹からはゴム汁がじわじわとにじんでいた。生の木というのは分かったが、一年も葉が出ないのは違反じゃぁなかろうか。

バレエのお稽古

２週間休んだので久しぶりのお稽古だった。でれでれとしていたら香港で増えたカロリーを消費できないので、今日は力いっぱいがんばったら、何と体中が痛い。これでへたり込んでいたらいけないと思い夜はﾌﾟｰﾙに。「あなたは元気ねぇ」といわれるが、自分のテンションを上げていないと歳に負けてしまうように感じるのだが。珍しくこの冬は風邪を引かなかったが、毎年お正月明けに１週間は寝込むのがこの数年だったが、ﾌﾟｰﾙと低温サウナでの健康法は私に合っているのかも。低温サウナは５０分ほど本を持って行ってしっかり汗をかくようにしている。サウナ用の本は水分を含んで膨らんでいる。

バイリンガルの定義

先日朝日新聞の天声人語に面白い記事がでていた。「二ヶ国語を滑らかに話せる人をバイリンガル、多くの言葉が出来る人をマルチリンガルと言う。で１カ国語しか出来ない人は」最近取材で会った米国人に問いかけられた謎かけだ。正解はアメリカン（米国人）である。英語がどこでも通じると思い、外国語を学ぼうとしない米国人の驕りをちくりと刺す冗談だ。との記事で笑ってしまった。私のNYの友人は６カ国語をあやつる。彼女のご主人は昨年亡くなったドイツ人、もうその時点で家では英語、子供たちはお父さんと話す時はドイツ語、お母さんと話す時は日本語なのだ。あるパーティで彼女が数カ国語を操っている姿を見たがなんとも見事で、頭の中はどうなっているのだろうと思ったことがあった。それにしてもデープ・スペクター氏は日本語を見事に操り習慣も何もかもすごいが、もしかして英語を忘れたのでは？と心配してしまう。アメリカに１０年住んでいました、と言うと同時に「それでは英語はペラペラね」と決まって質問されるが、３０年アメリカに住んでいるひとでも一言も？英語を話さないひともいたので必ずしも滞在年数と英語力とは関係ないか、というのが結論だ。先日の香港でも広東語が飛び交っていたが、若い人も余り英語が出来る人は少なかった。たぶんビジネスをしている人はマスト条件だろうが、売り子さんたちは難しそう。香港のいいところは分からないと漢字を書くと大抵は分かってもらえることだ。

本当ぉ？３３％

アメリカの銀行シティ・バンク香港（チムチャッツイ）でキャシュを出そうと行ったときのこと。ATMに並んでいる人がいたので、店内を眺めていたら、ガラスにかような張り紙がしてあった。外幣優恵存暫是日最高利　３３％　とあった。これは年率３３％ということか？香港で投資するつもりもなかったので、そのまま質問もしなかったが、どうも気になる。娘に言ったら「あり得ない」と一蹴されたので、そうだよなぁ。アメリカでもいまは最高６％くらいとのこと。それにしても日本の金利は失礼なほど低いので、思わず目を留めてしまった。以前に日本の銀行で１３円という入金があったので「これは何ですか」と質問したとき銀行側の回答がふるっている。「些少ながらお利息でございます」と慇懃に答えた女子行員の顔が忘れられない。

シャングリラの中華料理で

香港滞在最後の夜シャングリラの中華料理に行った。ここはおしゃれをしてというところだが、二人で違うコースを食べた。お互い半分ずつなので１０種類の料理が楽しめた。デザートまで満足したが、お隣にアメリカ人の老夫婦２組がいてこれがまた大いに笑えた。と言うのは同じような時間に来て、我々がこのコース料理を食べ終わってもまだ、飲み物だけ、延々とメニューを見ながら品定め。メニューは上から読んでいる、分からない食べ物はウエイターを呼んでどんな料理かきいていて、その上２組の夫婦がお互いに別の話に発展していてちっとも決まらない。「ツバメの巣」と言うのは何じゃ、とか聞こえてくる。そのたびに私たちも聞き耳を立てて？？？ツバメの巣をたべるの？と気になる。（何故か？ものすごく値が高い）アメリカ人は大抵中華というとチキンの唐揚げレモンソースがけ、ホット＆サワー・スープとパン・フライド・ヌードル（あんかけ焼きそば）と相場は決まっているので、何を注文するかが楽しみだった。結局私たちのコース料理がすっかり終わっても何一つ料理が出てこなかった。何が言いたいか？そう外国では席に座っても日本人のようにすぐに何かオーダーしなくても、メニューを楽しむことを彼らもわかっているのだ。それにしても１時間半の時間はすごいとあきれてしまったが、日本人がせっかちすぎるのか？パリのレストランで、NYのレストランで忘れられたかと心配になるほど、オーダーを取りに来るのが遅いと思ったことはないですか？何が出てくるか確かめないまま我々はレストランを後にしたが、彼らはアルコールはしっかり飲んでいたのですっかり出来上がっていた。