第二次世界大戦が終わり、戦後処理をしにアメリカワシントンから使わされたマッカーサー元師を中心に天皇陛下を戦犯として裁くか、否かのせめぎ合いの映画です。どこまでがフィクションか事実かはあの時代の混乱を考えると「まぁ、映画で観るならいい」という感じでした。日本人プロデューサー奈良橋陽子さんが手がけ、戦前アメリカに留学していた女性を追い求めて任務中も忘れられない将校を演じたマシュ・フォックスはハンサム。それにしても私は軍服が好きなのですねぇ、軍服さえ着てれば素敵にみえてしまう。制服フェチ?シドニーに住んでいる朝子さんが「夏八木勲さんの役をしていた実在の人物が恩人だかられいこさんぜひ観てね」とメールを頂戴していたのでしっかり拝見してきました。夏八木勲さんの遺作になってしまいましたね。陛下に仕える上品な佇まいは気品がありました。マッカーサーに扮するトミー・リー・ジョーンズは缶入りコーヒーの「ボス」のイメージが付きすぎて最初笑えましたが、良くできた映画だと思いました。西田敏行中村雅俊、など日本人俳優陣の英語も素晴らしかった。本当にこの時代ああいう偉い方たちが英語でマッカーサーと会話したとは思えないのですが。敗戦の後日本を何とか立て直そうと紛争してくれた進駐軍、異論もあろうが、今の政治も経済も少しいい気になってしまっている今日、原点に戻って考え直していくべきではないだろうか。
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