映画って観だすと癖になる。このところ少し時間があると映画を捜している。この映画は珍しく妹が「おねぇちゃまぁ、タイピスト面白かったわよ」と電話があったので、今日午後一番のを観てきました。ところがです・・・先日「少年H」は勿論レイトショーではありましたが、5人しか観客がいなかったので私も甘く見ていました。教会が終わる午後にと呑気にビッグカメラの用事を済ませてチケットを買おうとしたら何と「残り2枚です、一番前で観にくいですよ」と。ただ、2時間余り銀座で時間をつぶすのもしゃくだから、我慢して一番前で顎がつかれるほど近くで観ました。そんなに話題になっているのでしょうか?1950年代の後半、音楽はロックンロール、髪の毛はロール巻き、スカートはギャザー、それより何より主役の男性が年中煙草を吸っているのです。何かというと吸う、好きだと言っては吸う、タイピストの早打ちコンクールに出ろとはっぱかける時も煙草を吸いながら・・・1950年代はかなりタバコを吸っていたのですね。今じゃ考えられない、それでもフランス人はタバコ好きだと聞いたことがありますが、映画として観るなら、私は「少年H」に軍配が上がります。ただ、この映画は妹の趣味だと思いました。彼女は映画って絶対に泣くのはイヤ、お金を出して涙を出すのはもっといやという考えの持ち主で、底抜けに笑うのがお好きなようです。文学的だとか、崇高だとは縁のない女ですから。
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