三浦綾子の「細川ガラシャ夫人上下」を読み終わりました。たいていこういう時代物は読まない私ですが、この小説は身につまされて、一気に読んでしまいました。別に私が高貴の出でもなく、身につまされたのはなく、何時の時代も迫害やお上に反抗するのは恐ろしいことなんだと。暴君織田信長のむごい仕打ちに耐えかねた玉子の父明智光秀は織田信長を征伐します。明智光秀の娘玉子は反逆の臣の娘として苦難の日々をすごすことになった。父母一族は亡び、夫や子とも引き裂かれた玉子は、秀吉のキリシタン弾圧の中、洗礼を受ける。ガラシャは洗礼名、細川ガラシャとして生涯信念を通しクリスチャンとして生きる玉子の生涯は、時代もの苦手な私でもものすごく面白くて嵌ってしまいました。
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