昨年のこの日3月11日2時45分に起こった地震、その後の津波、あれから一年が過ぎたのです。男声合唱による東北の六つの民謡、力強い!特に宮城県の民謡「斉太郎節」は泣けました。この民謡は能管・篠笛での伴奏で、被害にあった方、また亡くなられた方への鎮魂歌だと強く感じました。宮城県民謡ですから石の巻、日和山、松島、遠島、アレハエーエ エトソーリー大漁だえーー、民謡がこんなに心にしみたのは初めてでした。
その後小原孝さんのピアノ伴奏で「ゆったて哀歌集」「永訣の朝」この詩は宮沢賢治の詩でした。宮沢賢治誕生の2か月前に明治三陸大津波、死の6か月後に昭和三陸大津波が東北沿岸に起こったと記されている。パンフレットによると奇しくも多くの日本人に心に永きに亘って生なましく留まるであろう震災からちょうど一年。自己の感情や理念との交錯を衝撃的に読む者に投げつける宮沢賢治の詩を今日うたうことに法華経にいう「因縁」との意味を重ねあわせてしまう、と。雨にも負けず、夏の暑さにも負けない・・・・あの有名な詩。今日の選曲は特に言葉一つに重い意味があった。
昨年は開場15分前に行ったら満員で3階で聴いたので、気圧が違うほどに高いところだった。今日は根性を入れて2時からの演奏に12時には並びました。一番前、小原孝さんのピアノがばっちり見えるところで聴くことができましたが、いつもと違う今日という日はどの作品も泣けて、泣けて。
帰りに彩花さんと銀座まできて食事をし、その後銀座教会が夕拝をしている時間だったので、彼女を誘って礼拝に行きました。彩花さんに「私ここでお葬式をしてもらうので覚えておいてね」と言ったら何をいってるの?まだまだよと笑っていましたが、私は本気です。誰が先、後というのは神のみぞ知るのですから、毎日大事に生きて行きましょう。
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