女優の土田早苗さんに誘われて西麻布の「キッチン5」へ行ってきました。彼女はご自宅から近いので良く食べに行っておられるようで、女性オーナーの小林さんがご自分でスペインやトルコへ出向き珍しいお料理を何十種類も作っていて、始めてお会いした時は頑なな方とお見受けしましたが、慣れるのしたがって料理の話を楽しそうに語ってくださった。土田早苗さんとはもう20年ほどのお付き合いになります。明治座での公演にお伺いしたり、一緒にNYへ行ったり、まったく女優さんぽくない普通の女性で、むしろ普通の人より普通の方です。姿勢よく前向きで凄く好きな女性です。とても気持ちよくお食事をして帰ってきましたが・・・
家に帰ってテレビをつけたら「野田聖子の出産物語」411日の息子さんのドキュメンタリーを放映していた。私は彼女の生き方に真っ向から反対の意見なので、このドキュメンタリーのコメントをするべきではないかもしれない。ただ、同じ女性として分からないわけじゃないですが、ここまで「それでも生みたい」という姿勢、お金があれば何でもできるという姿勢に「命」という神が与えたもう生命に反論したくなるのも許していただきたい。世の中には子供のいない夫婦もたくさんいます。結婚しない人も、結婚したとしても子供を持つことを拒否している人も多い。むしろ子供を持って素敵な両親になるだろうと思う人さえ、将来が不安だと子供は要らないということを選択する人もいる。人様の卵子をもらってまで出産した野田聖子はその後誕生した息子さんが5回の大きな手術を経て1歳の誕生日を迎えた。オーストラリアで大前の孫とちょうど同じ頃の誕生で、健康な子供はもう自分の意志で食べたり歩いたり、走ったり、泳いだり・・・それはそれはたくさんのことが出来ます。誰がご飯を作るか、誰に狙いを定めて「マンマ」と食べ物をねだる手立ても立派に意思表示します。それが彼女の息子は一度も自宅に帰れず、入院し続けています。生まれついての疾患は勿論可哀そうです、そんな子供の母親として野田聖子は頑張っています。誰のためでしょうか。ご自分の業をどうやって乗り越えるのでしょうか。彼女は政治家です。今の日本の制度では人様の卵子を貰ったりすることを可としているのでしょうか?何が何でも懸命に真摯に医者の言う通りの手術を選択していますが、見ているほうは体がギシギシと痛んできました。アメリカ人はいとも簡単に(実際は簡単ではないが)アダプトすることを選びます。あの5回の手術、痛々しい管だらけの体を彼女は抱きました。勿論母親とし当たり前の行動です。若くして大臣にまでなった野田聖子は断じて虚無や諦めの世界に行くことは許されないのでしょう。もう、あの子供の姿は見ていられませんが、こんなお説教くさいことを考える私が勘違いしているのでしょうか?
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