ここ20年くらい生ガキが食べられない。というのも20年前にロスアンジェルスの有名店で食べた生ガキに大当たり。3日3晩苦しんで、死ぬ思いをしたので、それ以来牡蠣と聞いただけでも、腹痛が起こっていた。当時はメニューに書いてあるだけでも、あの悪夢から腹痛が起こっていたが、最近はカキフライだけは食べられるようになった。ところが94歳の母はここゴールド・コーストへ来てから3回生ガキを食べているが当たった気配はない。妹と私はどこへ行っても「生ガキだけはご免」です。ここの牡蠣はタスマニヤ産だそうですが、日本の牡蠣に比べて小振り、母に言わせると「小さいけどクリーミーでするりと喉を通る」美味しいそうです。ここに10人いますが、半分は生ガキが食べられません。大前も当たったことがあるそうで、1つ2つは食べますが、積極的には食べません。私が牡蠣に当たった時は食して30分くらいで症状が出始め、レストランでデザートを食べているとき生あくびが出て、目の前がくらくらし始め、吐く、下痢をする、何とか部屋までたどり着いたがトイレから出られず、3日の間に体中の水分が全部でてしまい、死ぬ寸前だったらしい。見かねた友達が中国人の医者の所へ連れて行ってくれて、赤ちゃんの時のようにお尻のほっぺに太い注射をしてくれました。5分ほどで吐き気が収まり、何とか助かりましたが、その時の悪夢がその後の生ガキを食べるという行動を制止しています。レストランに手紙を書いてその時支払ったカードの明細と医者の証明を書き送ったらレストラン側からチエックが帰ってきて丁寧なお詫びと次の食事券が入ってきましたが、その後行く元気はありませんでした。NYに住んでいたときですから、時々行くロスの食事券はどうでもいいですが、それに付け加えられていた言葉は忘れられません。「どうぞ、IRSには通報しないでください」と。ここIRSは日本で言うと厚生省みたいな役所で、食品検査を厳しく取り締まっている、ここで営業停止を下されると命取りになります。日本も先日フグ事件がありましたが、アメリカのIRSは凄く怖いところだそうです。あの時は体中の水分が抜けて、肌がおばぁさんのように皺皺になりました。体にとっていかに水が大事か思い知りました。
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