ペン・ステーションから汽車で1時間半ロングアイランドのロンコンコマという所へ昔からのお友達木村ご夫妻をお訪ねしました。ペン・ステーションは相変わらずの風景、発車寸前にならないと出発するトラックが決まりません。みんな一点を見つめて発車5,6分前にボードにロンコンコマ行6番線とボードに示されると人々は一斉に6番線に向かって突進するのです。東京でいうと逗子や箱根くらいの小旅行です。木村さんは以前にお会いしたときご長男がオレゴンにいて、NYを片付けて息子のところへ行くと言っておられたので、てっきりNYにはいらっしゃらないのだと諦めていました。やはりNYに住んでいる友人が木村さんはまだNYにいらっしゃると教えてくれました。お電話して、今度NYに行くときは必ずお訪ねしますと約束していました。木村さんはあれからストローク(脳溢血)を5回も発症したそうですが、手術に耐えて今ではお元気になられて、お会いできたときは涙がでました。奥様の看護のお蔭だと思います。素晴らしいお料理、木村さん宅ではいつも食べきれないほどのご馳走が手作りで出されます。大西洋側のお宅は8段ほどの階段を下りてお庭がずーーーと続いていてその先は大西洋の入り江になっています。お庭から海です。規模が違うロングアイランドの素晴らしいお宅へ行くと、お元気な時は木村さんが別荘ツアーをしてくださいました。私が「わぁー、ステキな別荘ですね」というと「まだまだ、この家は中の下かなぁ」とか「上の中」とか教えてくれて、マンハッタンのビジネスマンの生活情報を仕入れていました。以前にバンダービルドさんの別荘跡を見せていただきましたが、愛人と住んでいた別荘は彼女の死後老人ホームになっていました。寄付されたそうです。お金持ちはたいてい寄付でこの世とさよならします。日本人は死ぬとき子供たちに残そうと必死ですが、そんなことより残る人生自分のために使い切ってしまった方が余計な紛争を兄妹でしないのでは?バンダービルドやカーネギーさんたちはすごい財産をカーネギーホールを作ったり、ナーシングホームになったりしています。
最近のコメント