3人で写っている写真の真ん中の方、国立がんセンターに勤務されていた田矢洋一先生です。今はシンガポールの国に招かれて国立がんセンターのようなところで研究を重ねていらっしゃる。お正月で帰国されているのを年賀状で知って「お会いしましょう」ということになり、先生とも友達だった方3人でお食事をしました。三が日ということもあり生ものは避けて、銀座の楼蘭でゆっくりお話ししました。シンガポールのリー・クアンュウ首相は二世ですが、ものすごくしっかりしていて、シンガポールにとって真に素晴らしい指導者とのこと。外から見るシンガポールと中に入ってのかの国は相当違うというのが先生の意見でした。ただ、ガンの研究費などはとびっきり出してくれるので、思い切った研究ができるそうです。みんな優秀だとのこと。ただ、住むには日本が一番いい、食事も美味しいし街も人も優しいという意見でした。田矢先生とは私の店に毎週一人でいらしていて、凄く突飛な格好でいらっしゃったので、私たちは「チンドンセンセイ」とあだ名をつけていました。チンドン先生はたいてい派手なシルクのシャツ、白のパンツ、エナメルの靴、金縁の眼鏡、在りし日の横山やすしさんを彷彿とさせる派手な方でしたが、とても優しくて、店をやめても、日和会での中心的存在です。田矢先生が帰国しているから皆さんで会いましょうという具合に。センセイは派手にしているのが嬉しいようです。余りにもがんセンターの先生に不釣り合いの格好なので、ある日先生に「先生ご出身大学は?」と聞いたら「東大です」私はへぇーー「何処の東大ですか?」なんて馬鹿な質問をしてしまいました。「たくさん東大ってありますか?東大のドクター・コースです」ときっぱり。センセイの研究室も拝見させていただきましたが、それは凄い研究をされていました。先生曰く、「ガンなんてもう恐れなくて治る病気になった」とよくおっしゃいますが、私の周りにはたくさんガンで亡くなる人がいます。先生、日本でもシンガポールでもいいですから、早く地球上からガンを撲滅してください。先生にノーベル賞がくることありますか?なんて失礼な質問をしてしまいましたが、笑いながら”ない”とは言い切れない。努力していますとのこと。私も「先生がノーベル賞を受賞することがあったら、招待してくださいね」とおねだりしてみました。先生は嬉しそうに「必ず」と約束してくださいました。私が生きているうちに夢を見させてくださいな。シンガポールにいても大前の本は何冊も読んでくださっていて、「大前研一さんの言うとおりなのだけど、10年早い、言い過ぎのところがありますね」とのこと。10年先のことを書いているから面白いし売れるのだと思います。今日も八重洲ブックセンターの前を通ったので、ちょいとランクを見てきました。ここでも「お金の流れが変わった」がビジネス書の2位にランクされていました。
写真のお正月のディスプレーはクリスマスツリーから和風のお正月飾りになっていたミキモトのものです。お金がある会社はこういう所が違うのですね。いつもステキな飾り付けでギンブラをしている人たちを楽しませています。
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