「目の前に壁がはだかっていても、少しだけ勇気を出して頭を上げて遠くをみれば、水平線の向こうにも地平線の向こうも必ずや新しい世界が広がっているということ、そしてそこで今まで自分さえ知らなかった新しい自分が見つけられるかもしれないということを教えてくれる映画」がこのレオニーという彫刻家イサム・ノグチのおかぁさんの物語です。今から100年ほど前に実在した一人の女性の人生をこれも女性映画監督の松井久子さんが丁寧に描いている。アメリカ、日本、第一次世界大戦の狭間で、逞しくいきているレオニーに涙なくして観られませんでした。終わったらハンカチはびっしょり。ただ、泣く映画ではありません。1か月ほど前に松井久子監督の講演を聴かせていただき、絶対に観たい、と、やっと週末だけ銀座シャンテでしかも朝1回きり、こんないい映画、もう一度観たい!!NYの坪田さん、愛さん、二人とも津田塾出身、何とその創設者のお話も劇中にに盛り込まれていて、話が弾みました。イサム・ノグチの作品はNYのあちこちで見ることができます。もてあますほどの才能、庭園、ステージ、家具、公共彫刻、また詩人でもあったらしい。医者の勉強も・・・才能があふれていたのですね。李香蘭と結婚してきたこともあるらしい。お父さんは才能のある詩人だった。1900年ごろにアメリカに留学していたのはすごいです。しかも文学で。
写真は夕方日本に住んで成功していらっしゃる客家の方のパーティーにお招きいただきました。この方たちもご自分の国からビジネスを日本に移して成功されている素晴らしい方々でした。人との付き合いは国ではなく人と人なんだと再確認しました。レオニーも100年ほど前に国際結婚らしきことをしてはるかファー・イーストの日本に子供を連れて移り住んだのです。いまよりはるかに大変だったと思います。客家の人たちは助け合う人種として有名です。
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