中学、高校と同級生だった山村美登利さん、今日は何回目かのソロコンサートが広尾のシェ・モルチェで開催された。100人は下らないお客様にフルコースのお食事をご馳走して聴いてください、と。私と美登利さんとは6年間一緒に勉強した仲ではありますが、むしろ卒業して何十年たってから親しくなりました。というのは今から10数年前同じ頃乳がんになり、それ以来お互いに励ましあってきました。彼女が歌の勉強、絵を描くこと、日本舞踊をしていることは全部病後のことでした。時々「元気にしてる?」と電話で話したり、銀座でお茶をしたり・・・今日美登利さんがマイクを持って会場に入ってきたときは思わず涙ぐんでしまいました。彼女は生きているうちにしたいことをするのよ、とお色直しも結婚式よりもっと、もっと派手に4回ドレスを着替えて、横浜育ちだからとヨコハマを歌った歌を数曲、誰もいない海、など土曜日の午後楽しいひと時でした。同級生も6人招かれていて、そうよね、生きているうちに素敵な歌も聴かせて美味しいご飯もご馳走して、彼女の度量の深さを感じました。ピアノ伴奏をした中島眞佐雄先生が彼女の歌のセンセイで、無理なく練習させてくれそうな優しい方でした。長続きするのも先生次第、彼女は気持ちよさそうに歌って、そして語っていました。今回が最後かもなんて言っていましたが、どうして、どうしてまだまだ意欲十分でした。
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