今週の週刊新潮のコラム、福田和也さんが書いておられます。まったく同じ気持ちでいたので、溜飲が下がる思いで読みました。銀座にユザワヤがあるのをご存知ですか?私は中央区に住み始めて何が困るか、スーパーマーケットなんてちっとも困らないのです。そう、ボタンやパンツのゴムなど手芸用品はとても困りました。以前は実家に行った時六角橋でしけた手芸やさんで調達していました。ところがある日階数を間違えてエレベーターに乗ったメルサビルで「あら、ユザワヤがあるじゃない」と発見したのでした。この店は蒲田で似合う店、ユザワヤ何号館なんて覚えられないですが、それは見事に何でもあります。今の銀座はZARA,H&M,アバクロ、ユニクロと安物やオンパレードです。NYの五番街も同じです。高級店はマディソン街やレキシントンに移ってしまい、五番街の写真を撮るときしか行きません。私にはマディソン街は高級すぎて買うものがありませんが、レキシントンは可愛い部屋のアクセサリーなど楽しい街で好きです。銀座も高級店が撤退しているようですが、まだ中国人が買ってくれているのでしょうか。アバクロなんて上半身裸のお兄さんが愛嬌を振りまいていますが、気持ち悪い。バスも銀座通りに列をなしています。先日すごいことを目撃しました。銀座キムラヤのパンやさんで、これは中国人ではなく西洋人でしたが、ツアーコンダクターが店の前で説明していました。キムラヤの小さな籠に入っている「味見のパンキレ」を左からぐるりと回りましょう。どどど・・・と10数人がその籠の中のパンの切れ端を食べつくして去っていきました。私は驚いて店員さんに聞きました。「こんなこと毎日ですよ」とのこと。旅の恥はかき捨てとは言いますが、それにしてもすごい様でした。昔パリでルイ・ビトンで日本人の振る舞いが顰蹙を買っていましたが、どこも同じってことでしょうか。昔の銀座が懐かしい。
最近のコメント