インドネシア訪問もキャンセルして通過させたアメリカの健康保険、反対する人が多くいる中での可決さぞ大変だっただろうなぁ。というのもアメリカの医療の高額さは住んでみないと分からない。私も何十年か前、娘が幼稚園に行っている頃(1ドル360円のころ)でも日本と同じような風邪、腹痛の類で病院に行ったら、なんと1ヶ月の生活費半分は請求された。2度目のアメリカに住んでいる時も余ほどでない限り病院には行けなかった。大量のバッファリンを飲んで寝ていた。医者の前に座っただけで100ドル、先生と口をきいたら200ドルと、もっとすごいのは先生に電話で「こんな具合なのですが、病院にいくべきでしょうか?」と聞いただけで数日後100ドルの請求書が送られてきました。数年前娘が足首を折った時の病院の対応は①まず初めから外科と分かっていてもホーム・ドクターに連絡②ホーム・ドクターから外科の先生を紹介してもらう③外科に行くとその外科の先生が手術室の確保を病院にする④麻酔医が決まり手術日が告げられる。怪我をしたのが金曜日、手術をしたのが次の火曜日、応急処置のまま4日間そのまま痛み止めの飲み薬で紛らわす。この経過を掛っている民間の保険会社が全部コントロールする。保険会社が払いたくないので手術後の入院の日にちを決める。このサイクルが壊せないので今までお金がある人しか治療をうけられない。国民総保険制度というのはアメリカ人は理解できていないのでは?アメリカに住んでいる娘が一昨年慈恵医大に1週間入院した時、余りの心地よさに「病気をしたら日本が天国ね」と申しておりました。大腸がんで最長3日、お産は当日、娘の足も手術後麻酔が切れていないのにほっぺたを叩かれて、「目をさましなさい、さぁお帰り」と当日帰された。ひとえに保険会社が行脚しているのです。アメリカの医療制度はそう簡単に改革はできないでしょう。法案が通過してもその先が大変だと思います。反対に友人の息子さんはNY大学病院に勤務していますが、「お金を払ってくれる患者募集」って冗談をいうくらい払えない人がひしめいているのも事実です。日本も同じだと思いますが、民主党さん、子育て手当などよりもっと有効な税金の使われ方があると思いますが。
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