1950年の映画「旅愁」のDVDを買ってきて一気にみてしまった。T-CUBOでイタリアの画面が欲しいと言っていたので、持って行く前にまずどんな映画なのか。今で言うイタリア観光映画だが、話はおとぎ話、臭い演技ではあるが面白かった。ミラノに緊急着陸した旅客機で知り合った技師(ジョセフ・コットン)とピアニストのジョーン・フォンテインがひょっとしたことで乗り換えまでの2時間を観光に出かける。これも今では有り得ない出来事。そして代替機に乗り遅れる。たった2時間の観光でレストランに入りキャンティを数本空けていた。この辺は許すとして乗替機に間に合わず(あったりまえ)二人はベスビオス火山やカプリ島まで行ってしまう。面白かったのはその機内でタバコを吸うシーンがあり、今では信じられない光景だった。ナポリを見てから死ねと言う諺があるから・・・ところが、二人を置いて行った飛行機が墜落して乗客全員死亡したと新聞が報道する。彼らも乗客名簿から削除されていなかったので、死亡したことになって・・・二人だけの生活をナポリで始める。それも豪華な邸宅で。その後・・・・ハッピーエンドにはならず、彼女はカーネギーホールでピアノコンサートを開くが好評。それから二人の歯車が狂ってきて、彼女は演奏会を南米に求めて”さよなら”をするところで終わる。観終わってなぁんだ、単純じゃなぁ、と思うのだが、ジョーン・フォンテインの美しいこと。昔の女優さんは本当にきれい。理知的でスタイルも良く美しい、まだ整形手術がないときでしょうから、息を呑むほどきれいな女性でした。充分観光をさせて頂きました。ワンコイン500円のDVDもこれだけ楽しませて頂いて得した気持ちでした。
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