大前伶子のニューヨーク

准教授？助教授

昨今助教授のことを准教授と呼ぶらしい。ついでに看護婦も看護師と呼び名が変わった。余り馴染みがないからまだその名詞を使ったことないが、こうして昔ながらの呼び名を変えてどう違うのだろう。看護婦さんに優しくされた、というのを看護師さんと言い換えるとまったくあの白衣の天使のイメージがなくなるのだけど。それと助教授というのも、何だか不倫の響があって、「准教授に誘われて・・・」なんて言葉のひびきが悪い。男女均等法なんだろうが、イメージが湧かない。ちなみに母が入院していた横浜市民病院の”看護師”さんは男性で、歌舞伎の市川海老蔵似でとてもステキだった。あんなおばあさんばかりの病院で大変だろうが、にこやかに対応していてイケメンだけに気の毒になる。

日本橋三越

昭和の風景を求めて「ちい散歩」をみていたら、デパートの食堂の始まりが映し出された。昭和５年から日本橋三越は大食堂があって、ここは日本料理、洋食、うなぎ、そばなど今のお好み食堂の原点があったそうだ。三越の食堂に勤めていた女性が語っていたことが私の心に響いた。「家族でいらしているお客さまでお子様ランチをオーダーされると、どんなことがあっても一番先にお出しします」子供が嬉しそうな顔をする両親を見るのが楽しかったとか。なんて素敵なサービスなんだろう。今では朝ごはんも食べさせずに学校に行かせる親が多いと聞くが、爪のあかでも煎じたらいい。お子様ランチを喜ぶ期間はほんの少しなんだし、喜んで食べる姿を見られるのもわずか。あっという間にそんな可愛い姿は見られなくなるのです。私の親は私たち３人の子供を愛しく育ててくれたが、夏休みが終わる最後の週にみんなで伊勢佐木町の有燐堂で文房具の調達をし、その後”博雅”で中華そばを食べて不二家で私と弟はソフト・クリーム、妹だけパフェ、がコースだった。今思うと当時車があったわけではなく、六角橋から市電で馬車道まで行ったのだが、今思うと母の愛情だったのですね。今のおかぁさんにお願いしたいのは、せめてお子様ランチを食べて喜ぶ子供をしっかり見ていて上げてください。こうして私はあの母の姿を今でも思い出していますよ。夏休みに別荘だの海外旅行なんて夢の又夢でしたから。

バーゲン、セール、クリアランス、etc.

女というものはなぜ買い物というと、しかもバーゲンというと異様に体力・気力共に発揮するのだろう。今日も銀座を歩いたが、どの店もバーゲン、バーゲン。今年の流行はマタニティーのような中途半端なドレスが大半だ。いつもの年ならバーゲンを楽しみにしているのだが、多分今年のものは来年は着れないだろう。それと今日のように涼しかったら、イマイチ購買意欲が湧かない。これからは持っている物を少し整理し、身軽にした方がいいかも。病院通いで得た教訓、いつ死んでもいいように身辺をきれいにしておく。死んで持っていけないのだから、まして娘にとってはいらないものを残しておくのは酷だし。今年の夏は写真も最小に整理し、名刺の整理も絶対にすると決めている。だから気安くバーゲンと言う言葉に踊らない。赤い字のセールを無視して銀座を歩くのは相当勇気がいるが・・・絶対に買わない。

今日の地震

朝NYの友達と国際電話している時地震があった。思わず「地震だから電話切るわね」と言ったが、そういえばNYは地震がない。カリフォリニアでは大きな地震があったが、NYで地震があったと聞いたことがない。あんなにビルばかりの小さな島で地震があったら大変。東京だって同じこと、先日丸の内に行ったとき、思わず戦慄が走った。それにしても朝からずーーと地震のニュースばかり、被災者の方たちには申し訳ないが、他のニュースはないのだろうか？今日相当ニュースになるような事件を起こしても、ニュースにはならいないのか？ この夏蓼科で私一人で留守番をすることになっているが、もし、大きな地震がきたら逃げ出すかも。

写真は蓼科BARAKURAの花

今日も題名のない音楽会

羽田謙太郎さんがご存命の頃に比べて”イマイチつまらないなぁ”と思って観ていたら、今日は素人が指揮者に挑戦するという企画物。羽田さんが生きていらっしゃるころからこのイベントのアナウンスがあった。昔ソニーの大賀会長がウイーン・フィルをお金を出して？指揮をしたと聞いた事があったが、音楽を目指す人にとって”指揮”をするというのは夢なのだろう。その番組で優勝した人は感動の余りに泣き出していたが、こちらも胸がジーンとしてしまった。音楽を愛する人なら一生に一度でいいからフルオーケストラを振ってみたい、という気持ちが痛いほど分る。指揮をするといっても、ただ棒を振り回しているのではなく楽器の音を聞分ける耳が大事だと、やはりこの番組で特集をしていた。先日軽井沢に行ったとき「大賀ホール」の横を通ったが、彼はご自分の退職金？でこのホールを作ったそうだが、本当に音楽が好きなんだなぁ。芸大出身のビジネスマンは珍しかったころの方ですから。子供たちで親の遺産を狙うと言う話をこの頃よく聞くが、ご自分の名前を冠したホールを作るなんて、おしゃれで、スマートなことではありませんか。カーネギー・ホールで有名なカーネギーさんもあの素晴らしいホールを後世に残してNYでは見逃せない観光スポットになっている。一万円を何十枚も役所のトイレに置いておくのも意味不明で、もう少し意義のあることに使ったら如何かな。

今成田空港に寄航して１泊していた娘から、今日のコンチネンタル００８便NY行きは台風の為キャンセルになったので、成田ホテルで缶詰になるのはつまらないから、八丁堀に行ってもいい？と電話があった。勿論あなたの家でもあるのだから、どうぞ・・・ということでこれから娘とセッチャンと３人で友達が働いているフレンチ・SHIZUO・TOKYOでランチを楽しむことになった。こういう展開になる天候の変化も悪くないです。

嵐の中家族集合

母が退院して始めての土曜日、研一、彼の息子の創希、嫁のみかこ、孫のリオンちゃんが白楽に集合した。母の力はたいしたもんだ、一家総出で見舞いにきてくれた。こんな幸せな方はそういないのじゃないか。子供たちを大事に育ててくれた母だから今ご褒美がもらえているのだと思う。私と妹は普段の土曜日に戻って、築地で鯵とエビを買って彼女の大好きなフライを作った。まだ油物は控えた方がいいのだが、これから何十年生きるわけではないので好きなものを食べたらいいと、勝手に解釈している。それにしても母の生命力には感心してしまうが、彼女いわく「死ぬのって大変ねぇ、簡単には死なせてくれないものだわ」と。何だか一回り小さくなったようだが、お口のほうは相変わらず達者だ。今年のお正月に向けてパスポートを取れよ、という息子の言葉に嬉しそうだった。

十三日の金曜日

欧米では１３日の金曜日を嫌う習慣がある。勿論キリストが張り付けの刑に処せられた日ということで。NYに住んでいるころ、この１３日の金曜日はスーパー・マーケットに行っても、レジでこの日特に気をつけるような挨拶があって、何の事を言っているのかなぁ。１３番とか１３日というのは鬼門の日や番号として考えられるらしい。ニューロッシェルに住んでいた時、アパートのガレージ番号が１３番が宛がわれた。私は駐車するたびに「いやな番号だなぁ」と思って研一がボストンから来たとき言ったら、管理人に言いに行ってくれた。日本人なのに１３に拘るのか？とバカにされたので彼は絶対に引き下がらないで結局２５番を勝ち取ってきてくれた。小さなことだがどうしても命を乗せて走る車は何となく迷信を信じてしまう私です。もし日本だったら４番でしょうか？この顛末は私の著書「学校に行かなかった・・・」に書いてあります。何事もないように祈るがなるべくおとなしくしているのが１３日の金曜日の過ごし方です。

昨日１１日ぶりに母が退院したので、いつものように白楽通いに。根が丈夫なのでしょうね。病院ではご飯の味付けが薄い、つけものがないなど、ご不満が多かったが、あの歳になっているのだから、塩分を気をつけるなんて嫌なこった、という感覚。好きにしたらいいというのが３人兄妹の考えだ。

これぞ異業種交流

「週刊ホテル・レストラン」の村上実さんを中心に佐賀県有明海漁連の面々、元女優の鮎川いずみさん、トミーナのセッチャンとまさに異業種が集まった。海の野菜”海苔”の食べ方、美味しさの競演など、楽しい話が続いた。ホテル西洋銀座から近くの串揚げ居酒屋に場所を移して喧々囂々。楽しいメンバーだった。佐賀県だけでなく私の故郷福岡県の方もいて何だか九州というだけで近く感じるのだが。

石垣島

今回の石垣島出張は母の入院中ということもあり、前日まで迷ったが今回を逃すと９月ごろまで不可能になりそうだったので決行した。ここ八丁堀に住んでいると、車のいらない生活だが、石垣島に着いたらすぐレンタカーをして久しぶりにドライブして地図を見ながら八重山鍾乳洞自然動植物園に到着した。小さな島と聞いていたが、いざ行って見ると６０，０００人の人口で人気がある島だと感じた。島自体の人口は４０，０００人だそうだが、内地からの人口流入でその感じが溢れていた。日航ホテルに宿泊したが、ここも満員だし、羽田から石垣島直行のﾌﾗｲﾄも一席も空いていない人気ぶり。今回の仕事は鍾乳洞を持っている方からの依頼でこの８万坪をどう運営して行ったら良いか、HPやテレビ、その他もろもろ。２０年前に自分で牧場をしようと買ったとか、石垣島がこんなに人気がでるとは思いもしなかったようだ。きれいな海と八重山の連なりに、仕事なしでスキュバーダイビングでもしたら最高だろうなぁ。だが今回は市場調査が主で、海には残念ながら入れなかったが、PADIの免許は持っていったのだが。

娘、嫁

このところ病院生活が続き、母の状態も少し落ち着き、余裕の病院通いをしている。それにしても私たち妹と二人は昼ごろから夜８時近くまで母のそばで過ごすが、これも行かず後家の妹と出戻りの私だから帰りの心配も夕食の支度も気にならず、思いっきり看病できるが、病院にとっては迷惑なんだろうな。観察していると嫁は病院滞在時間が１５分かなぁ、娘で３０分から１時間。だいたい滞在時間でどのような関係か分ってしまう。私はとりあえず娘はいるが、アトランタからは余り期待できない。おばぁちゃまが大好きな娘から今日花が届いていたが、それにしても嫁との関係はどんなに良い嫁でも難しいのが実感。明日早朝から石垣島へ、数日ブログをお休みいたします。