麦の穂をゆらす風

カンヌ映画祭でパルムドール賞を取った話題の（たぶん映画通だけだと思うが）映画をみてきた。アイルランド独立戦争を描いて歴史と運命に翻弄された若者を描いて重厚な映画になっている。正直重かったが映像に描かれるアイルランドの牧歌的な景色は素晴らしい。アメリカにもたくさんのアイリッシュが住んでいるが、消防士、警察官、学校の先生、の職業につく人が多い、真面目で黙々と仕事をする方が特徴としてあげられる。隣の国英国はもとより自国同士も戦って今なおＩＲＡ紛争として度々ニュースで取り上げられている。民族が血と血で争うのは宗教が大いに影響しているのはわかるが、祖先にはあのカーネギーさんやバンダービルドさんが移民として成功している。今日の映画で出てきた人たちも新世界を求めてアメリカへ移民してＮＹのエリス島にたどり着いたのでは？と思いをはせた。最後のシーンは涙、涙。