いつもの土曜日、白楽の実家で一日過ごしての帰り路、東横線渋谷行きに8時半ごろ乗った。車内は比較的空いていて、私は自由が丘まで各駅で4人がけのところに座った。読みかけの「ウルトラ・ダーラー」を開いた。前に座っていた女の子(人)が夢中でお化粧をしている。目はアイシャドウでパンダのよう、マスカラーでひたすらまつげを上げている。私は本を読むふりをしながら、ちらちらと眺めていたが、余りにもひたすら化粧に余念がないので、いったいいつまでやっているのだろう、と思っていたが最後まで鏡の中に入り込んでいた。この頃電車でお化粧をしている若い女を度々見かけるが、そんな女できれいだなぁと思う女はいた為しがない。デートなのか、あんな風情で・・・あぁあ、まさか車内でお化粧してきたなんて、そんな女に男は騙されて可愛そうだな、と思ってしまう。先日はお化粧だけでなく、美顔器で顔をマッサージするのを見てしまい、ついにここまできてしまったのかとがっかりしたばかりだ。
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