約2週間の日本滞在を終えて明日上海へ帰国する王さん、今回は娘2人を連れての来日でしたが、元々日本で生まれた2人の娘の里帰りもありました。上の子は10歳帰国して4年余り、日本語で語りかけるとほとんど分かる。下の子は4歳の時上海に帰ってすっかり日本語は忘れてしまったようだ。せっかく両親が日本語が達者なので、とてももったいない気がしました。同時に二か国語を覚えるのは両親共に努力が必要で、王さんが余りにも日本語が達者だからまどろっこしいのかもしれない。孫がいない私ですが、何だか孫が帰ってしまう気持ちになってしまった。
ところで、今回の王さんと蓼科へ行った道すがら、彼女のルーツを聞いて、中国の歴史って遠いと思っていたが、何と王さんのお父さんは文化大革命の時、毛沢東思想に反対して、教職を追われて西安の山奥へ飛ばされたそうです。毛沢東に反旗をひるかえすと取り返しがつかないほど閑職に追いやられて、駅から徒歩で20キロの山奥の小さな学校へ赴任させられたらしい。もともと文学者で、学者の生活しか知らないお父さんがとても苦境に立たされたとのこと。王さんが大学を出たころも、学卒イコール政府の決めたところへ就職をしなくてはいけなかったらしい。改革開放政策をした今の政府の一つ前くらいから自由になってここまで繁栄したとのこと。今でもお父さんは毛沢東が嫌いらしい。こんなこと一昔前に言ったら即追放されたのが、今は昔の物語を興味を以て聞きました。私は宋家の三姉妹の物語が大好きなので、その頃の解説を王さんがしてくださいました。中国と頻繁にお付き合いしている私としては小競り合いしている島の問題早く片付けて頂きたいです。
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