②BLUSE IN THE NIGHT

 
 はっきり言います。このミュージカルは森公美子さん主演の舞台です。森さんというとお笑いやコマーシャルでのイメージが強いですが、何と、何とものすごい歌手です。それも本格的なクラッシックから入っているので音程や声がプロ中のプロ。どんな状態でも（寝ながら歌っても）激しく動いていても完璧な音程、安心して聴いていられる。普段のテレビでは観られない彼女の実力を実感いたしました。そのサービス精神も、半端じゃないです。徹さんが楽屋に行きましょうと誘って下さった写真です。まだ汗びっしょりの時でもにこやかに応対する彼女はやはり一流を感じました。ジュリアードご卒業の本物の歌手です。メゾがご専門らしいですが、彼女の声の幅は無限大に感じました。その後品川の運河沿いで森公美子さんとディナーをしました。その時の彼女の振る舞いもやはり一流。みんなを和ませ、マッサージが家に来るからと先に帰られたのですが、その間に支払いも済ませていたそうです。私たちはみんなで割り勘だと思って遠慮なしに食べていたのですが、20人ほどの支払い、さりげなく払って去る彼女の気風の良さに・・・ご馳走になっただけじゃなく、誘ってくださった徹さんの顔も立てて、それでいて男気ならぬ女気を感じました。ケチな人は一流にはなれないというのが私の持論ですが、彼女の振る舞いをみて尚更そう感じました。

ところで、そのミュージカルですが、森さんのほかは例のジェロさん、元宝ジェンヌ男役の湖月わたる、もう一人がAKBの女の子でした。AKBの子はあんな舞台に出ることが無理、森さんの歌のうまさを引き立てるのには一役買っていますが、地声、がなり立てる、ぶりっ子・・・森さんになんであんな下手な子が出るのですか？と質問したら切符が売れるからなのですって。私は宝塚が嫌いだから湖月さんという人は知りませんが、彼女の宝塚独特の声の出し方が好きになれませんでした。スタイルは抜群にいい人でしたが男役だったらしい。ジェロさんは無難に上手でした。それにしても森公美子さんの歌の上手さ、スケールの大きさ、可愛らしさ、大胆さが際立っていました。