何年かぶり、東京でのお正月。母と妹と3人で淋しいお正月でしたが、私は31日からそれこそ何年かぶりに実家に泊まりました。普段機密がいいマンション住まいの私は一軒家の寒さに閉口しました。たった3人のおせち料理を作るのもたくさん作るのも手間は同じ。それでも手抜きなしのお煮しめ、ごぼう、筍、蓮根、など一つづつ丁寧にお出しをとって作りました。特に蓮根の酢の物は母が大好き、ゆずの味でさっぱりと味付けました。30日に築地でオーダーしたお餅と鶏だし(阿波踊りという徳島の鶏)でお雑煮を作り、一応お正月らしい朝のお膳でした。いつもはゴールド・コーストで25人分くらい分のおせち料理を作っていたので、何だか物足りない。
何故泊まったか?そう、妹と10年ぶりの紅白歌合戦を観たかったから。なにぶんにも一人で観ていても何の批評も聞いてもらえないのはつまらないから。それにしても長く歌手をしている人は「上手」ですね。最近の名前も聞いたことないような歌手は私は下手だと却下します。妹が「おねえちゃま、こういうのが分からないというのはおばさんになった証拠よ」といいますが、多分彼らは来年は出ないでしょうね。泡と消える歌手、うるさいだけ、歌じゃない、ただ、言葉を羅列しているだけ、歌が下手だから踊って誤魔化している、等々・・・言いたいこと言いながら、結構楽しみました。あんなに激しく踊りながら歌えるわけないじゃない、口パクよ、それにしても何人かうなるほど上手な歌手がいますねぇ。丁寧に歌った五木ひろしさん、歌は上手じゃないけど、55歳で頑張っているひろみ・郷、司会をしていた”嵐”の二宮和也は何だか好きです。何故?そう、以前に観た映画「硫黄島からの手紙」で二宮君がすごくいい演技をしていて、感動しました。最後のSMAPだって長く一線で活躍している自信のようなものがあふれていて、カッコいい。概して歌謡曲は安定していますね。それに比べてシンガー・ソングライターと言われている人たちの音楽性はまるで聴く人の気持ちを無視しているように感じます。そうそう、小林幸子という歌手の衣裳がいつも話題になりますが、今回もごってりとした衣裳で出てきましたが、あの歌は絣の着物で歌ったらすてきなのに・・・歌の歌詞と衣裳がちぐはぐで大笑いしました。悪口オンパレード、妹相手にせっかく泊まってまで観たので、評論家になったつもりで、歌はうまいけど、顔が悪いとか、細すぎ、等々言いたい放題の2010年紅白歌合戦の観戦記でした。
1日朝BSで2時間童謡や日本の歌をじっくりと放送していましたが、この番組は安定していて良かったですよ。母も彼女はソプラノですが、私達と画面に歌詞がでるので、大声で歌ってしまいました。余り調子が良くない母ですが音楽大好き、だけど紅白のようにうるさいのはダメ、ボニー・ジャックス(彼らも年をとりましたが)や安田祥子、由紀さおり、加藤登紀子、などオーケストラで懐かしい歌をこうして一緒に歌えるのは来年もくるかしら、など元旦早々感じて涙が頬を伝わりました。
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