あと数年で100歳になるという高齢で亡くなられた宇野千代さんにはまっている。いつも情熱をもって、前向きに生きてこられた宇野千代さんは大正、昭和を奔放にまた溌剌としかも無邪気に自分に率直に情熱に身を任せた女流作家に私は憧れる。誰が何と言おうと好きなものは好き、好きな人は好き、なのですね。「私は過ぎ去ったことには興味を失ってしまうのです。前にしか興味がありません」これは宇野千代さんの言葉です。彼女が外人ジョージと恋愛状態の時二人で話をしようにも敵国語の言葉で英語は廃止でございました・・・ジョージの手真似に片言の日本語を混ぜて、あれでどうして用がたりたのでしょう。どんな話の一つも、聞き漏らすようなことはなかった。人を好きだと思うことは自分自身が愛しいものにおもわれます・・・・だそうです。英語が出来ない、会話ができない、目でものをいうことなんて出来ない、なんて理由になりませぬ。
宇野千代さんは山口県の出身です。山口県の女性は強い、情熱的な人というのが私の見解です。というのは私の母の母つまり私の祖母・・・彼女は山口県出身で多分その頃にしては珍しく女学校を出ていたらしい。宇野千代さんまで奔放ではありませんでしたが、何をやっても完璧、きれいなおばぁさんでした。そう、私がアメリカにいるときおばぁちゃまに「何かお土産を買っていく」と言ったら香水を所望されました。90歳過ぎてもお茶の先生をしていたし、文章を書かせれば文学ばーさんだったし、字もすごく上手でした。その頃NYに送ってきたエアログラムは今見ても艶のある文章です。自分の文章に惚れていたのでは?と思うほどでした。大事に取ってあります。宇野千代さんとダブルのですが、宇野千代さんは太いメガネを掛けている写真しか見たことがないので、あれでよく東郷青児、北原武夫等々名の有る画家や小説家が彼女と、、、と思うのですが、男女の仲ははかりしれません。いい女は顔じゃない、が結論です。
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