大前伶子のニューヨーク

日本人とアメリカ人の好み

日本の男性が好む女の大半は「癒してくれる」というのに軍配が上がるのでは？ところが、アメリカ人が好む女性は「奮い立たせてくれる女性」がモテる？これも黒人と白人とは好みに違いが出る。アメリカの黒人は顔はともかくヒップ重視、白人が好む顔は細い目と頬骨が高くいかつい骨格が美人の条件になっている。白人が日本の女性と結婚している人たちを見ると決して日本ではモテない女性が案外いい白人男性と・・・振り返って眺めてしまうほどだ。強い意志を感じさせる強そうな女性を好んでいる。アメリカ人は岸田劉生の麗子像のような女が好まれるのです。四角い顔で強そうな女性、岸田劉生さんの麗子像はご自分の娘さんを書いているそうですが・・・日本でモテない骨ばった顔の人はアメリカ人が好きですからレッツ・ゴーアメリカへ。昔ミス・アメリカコンテストを観ていて感じたのですが、私が審査員だったら絶対に一位にするだろうと思う人は予選も通過しませんでした。案に相違して、アイダホねーちゃんみたいなドターートした骨ばった人が優勝しました。これは見る目がないのではなく、日本人が好きなきゃしゃな愛らしい人はアメリカ人は好まないのだなぁ、と。もう遅いですが。

明日、帰京します

先ほど旧軽井沢を散歩していたら、またまた警官の数が多く、やじうまの私は「何かあったのですか？」の質問をしました。何と東京からご一緒だった天皇皇后両陛下がお帰りになるので、その警備だそうです。私みたいに庶民はこの際名刺の整理をしたり、アドレス帳を書き直したり、本を読んだり、スーパーつるやに行ったり、料理をしたり、フラフープをしているのに両陛下はご静養にもかかわらず、あちこちご訪問されていたようです。本当に大変ですね、雅子さまはご幼少のころから外国で過ごしていて自由に生活しただろうことを思うと、あのような群衆に囲まれてご病気が治るどころか、悪化するのでは？お気の毒で・・・今報道されている状態を何となく理解できる。

　この間少し古いですが、三島由紀夫の「夜会服」を読みました。私は三島由紀夫さんの文章が好きで、時々読み返しています。この「夜会服」という小説は・・・今も昔も変わらぬ嫁姑の戦いのようなものですが、面白かったです。若くして小説家になった彼はちっとも時代を感じません。イギリス英語を皮肉って一語一語語尾を長く引く英国風の長広舌につかまった、というくだりがあるが、私も英国人の英語はわかりません。

文中面白いのは嫁姑の話です。主役の嫁絢子とその姑の一人息子俊男が初めて二人で華麗なーティーに出る主人が着るタキシード姿を眺めるシーン。大体日本人でタキシードが似合う人は少なく、英国人の見事な白髪の老人などが、バラ色頬をして、長身痩躯鶴の如く、毎夜着なれたディナー・ジャケットで佇んでいる有様は、日本人が逆立ちしても及びもつかない。日本人の９割９分まではブラック・タイの招待など受ける機会があるはずもない。赤ん坊のヨダレかけだって、必要あればこそ似つかわしく見えるので、４０男が必用もなしにヨダレかけをかけていたら、どんな風に見えるか。すべてが彼の体からくる健康でいてどこかメランコリックな風情にぴったりしていて、純白の折襟からすくっと立てた首と頭部の誇らしい美しさは、サラブレッドの名馬をみるようだった・・・てな具合で、美しい文章だからどんな青年と結婚したのか、文章だけでも想像できてしまいます。自分の主人がタキシード姿で出かける様を描写したものです。さしあたって今の俳優に例えたら誰でしょうか。少し違うかもしれないが、若いころの佐藤浩市あたりはどうでしょう。

軽井沢滞在記

 
軽井沢滞在も５泊目になりました。９２歳の母と妹それに私が参戦すると珍道中になります。わが母は歳はとっていますが、軟らかいものが嫌いで、なにぶんにも硬いものが好きです。たとえば食パンは好きでなく、焼き立てのフランスパン、ごはんもかたくなくては食べない。レストランに行ってもどれだけメインデッシュが美味しくても、ご飯が美味しくないと却下。ここはダメねぇ、と文句を言います。今日夕方母が昼寝をしているので、妹と軽井沢駅に隣接するアウトレットへいき、二人だと時間の経つのも忘れて夕暮れになってしまいました。携帯電話が鳴ったので「だれだろう？？」０２７・・・で始まる番号、電話に出ると「あなたたち何時だと思っているの？暗くなるから早く帰ってきなさい」まるで娘時代にもどったようでした。「怒られちゃった、でもよく携帯までさがしてかけてきたわよね、まだぼけていないのよ」と妙に感心したり、安心したり、でした。夕飯が終わって母が髪の毛を洗いたいと言ったので、私は裸になって母の髪を洗って、ついでにお背中も・・・あと何回こんなことができるのだろう、何だか洗いながら涙が出てきてしまいました。母は毎晩髪をカーラーで巻いて寝るので、よくこの年までと感心してしまいます。この習慣は生きてる限り変更しない、彼女のおしゃれの原点です。私たち娘のほうがいい加減な生活をしています。

　さて、そのアウトレットですが・・二人でせっかく来ているのだからいいものを見ましょう、と高級ブランド店へ。「ねぇ、おねえちゃま、これステキよ、６７，０００円だったら安いわよ」てな会話の後フッテイング・ルームまで行き着替えて、「あら、案外似合うわよ」なんて、改めて値段を見たら２６７，０００円でした。私たち二人は老眼鏡なしだからいい加減に値段を見ていたらしく、肝心な値段を見落としていました。「ちょっとぉ、２０万円を抜かしていたわよ」あわてて買わない理由をつけて却下。失礼いたしました、そうよね，生地も縫製もデザインも６７，０００円じゃぁ安いとおもったわ・・・恥ずかしながらもとに戻して、ゲランで頬紅を買って帰りました。元の値段を改めてみたら、何と９５０，０００円もしたものが③分の一になっていたのです。ジャン、ジャン。ビート・たけしさんになってしまいました。

結構笑える中華料理「蒼空」軽井沢

 
 朝食と夜は家で作っているので、お昼は軽井沢の店を探して美味しそうなところを・・・これが当たらないのですよ。こういう避暑地は数か月で元を取ろうとするせいか、値段はそこそこ高く、シェフもいい人がこないのでしょうね。ほとんどのところがはずれます。軽井沢ガイドに美味しそうな写真が出ていて期待して行くとたいていがっかり。今日はモダン？中華料理「蒼空」に行きました。駐車場は国産車が一台もなく、外車それもアルファロメオやベンツが並んでいました。国産車で行った私たちは店員に「今止められた車はお客様のですか？」なんて確かめられてしまいました。美味しそうに見える春巻きも中身がちょっぴり、からしはちゅうぶの市販品でしょう。せめて辛子くらい自社で練ってほしいです。その上の高菜のチャーハンは味付けがよく言えば淡泊、まったく味がしなかった。その後焼きそばも素人が作ったほうがマシな味なし海鮮焼きそばでした。ここまで味なしの中華料理お酢やお醤油、ラー油まで掛けまくって味を誤魔かしました。お酢など足りなくなり「お酢のお代わり」をお願いしてしまいました。母は一年前に研一と入ったことがある店で、あまりに味付けがない料理でその時はコース料理だったらしく、最後に「あら、ここ中華料理みたいな味付けね」と言ってみんなぶっ飛んだらしい。そんなこと分かっていたら行かなかったのに、ガイドブックと高級車に騙されてしまいました。多分軽井沢は別荘族が年配なので、体を考えて薄味、味なしを心掛けているのかも、優しい心使いだったりして。

素晴らしいホーム・コンサート

８月２３日等々力の中島薫邸宅で素晴らしいホーム・コンサートがありました。１９８８年生まれの精鋭永野光太郎さんは、まだ２１歳ショパン・コンクールに出場して数回の予選を通過したり、、国際コンクールに優勝、入賞多数の方です。サロン・コンサートなので、目の前でその実力を如何なく発揮するのを見られて幸せ。若い、若い芸術家を中島薫さんは応援されています。永野光太郎さんはショパンがお得意だそうですが、華麗なる演奏を堪能しました。１５分の休憩のち第二部はバイオリン（龍村依里）とピアノ（村田千佳）さんのブラームスバイオリンソナタ第三番ニ短調が心に残りました。ブラームスはあのクララ・シューマンを生涯好きだったのですよね。そう思ってよこしまな気持ちで聴いていましたが、つやのある楽曲だと素人ながら感じました。ブラームスはとても変わった人だったようですが、シューマンをご主人に、ブラームスを恋人にと二つの人生を生きたクララが羨ましい。コンサートが終わってからワインとカナッペのおしゃれなタイムが設けられていて、素敵な時間と空間でした。女性お二人は若いこれからの演奏家たち、中島薫さんに応援していただいたら、怖いものなしです。

フラフープ

 八丁堀の家でフラフープが出来ないので、軽井沢に持ってきました。朝晩20分づつこれを回しています。八丁堀の部屋では狭くて部屋のものをなぎ倒してしまうので、屋上でしたが、最近朝日の出が早いこともあり、暑い、日に焼けるのが怖いのでサボっていました。ここ軽井沢は東京ほど暑くはないと思いますが、それでも暑いです。毎日夕方になると一転俄かに掻き曇り雷と雨でいくらか涼しくなりますが、思ったほどではありません。母も妹もテレビが好きです。私はどちらかというとテレビはうるさい。せっかく高原に来ているので、テレビはどうでもいいです。今日昼から名刺の整理をしています。何百枚の名刺・・・項目別に分けたり、パソコンの住所録に入れたり、店だけの電話帳を作ったりしています。こういう時しかまとまった時間が取れないから、楽しく作業をしています。八丁堀会、３％の会、日米文化交流、ビーズ、メタボ講習、ツイッター、六交会、ホテル・レストラン誌、ＮＹ関連、小原孝ファンクラブ、ＢＯＮＤetc.何とたくさんの方にお会いしているのか、有難いことです。

日の丸

母と妹が数日前から軽井沢に滞在しているので、私も用事を済ませて今朝新幹線で軽井沢へきました。ところがいつもの新幹線と違い警察の数が多い、何かあったのか、捕り物帳でもあるのか、東京駅からたった1時間で着く軽井沢、実家の白楽までも1時間、車中本を読んでいてもあっという間に着いてしまう。軽井沢駅で改札口に上がってきたら数メートルごとに警察がいる、「何事ですか？」と聞いたら、天皇皇后両陛下が軽井沢にいらっしゃるとのこと、何と同じ新幹線だったのです！！駅に着いていつも妹が待っている駅のロータリーは車両通行止め、係りの人に日の丸を渡されて待つことしばし。妹から携帯で駅に近寄れないのよ、少し歩いてきてよ、でも私は陛下に日の丸を振らなくては・・・・悪いけど少し待っていてよ。天皇陛下は白の開襟シャツでリラックスのいでたち、美智子妃殿下はうすいピンクの上着で白のベルト、いつものお手ふりをしておられました。何とも上品。警備の人も陛下がエスカレーターで降りてこられたら帽子を取っていました。先導のパトカーが４台、そのあと黒い車、その後ろをいつもテレビで拝見するあのお姿で手を振っておられました。私の前を曲がってしまいましたが、しっかり拝見できました。やはり何ともいえないそこはかと庶民ではない上品なお姿でした。日の丸も先日観たキャタピラーでの日の丸と違って、戦争を意識しなくていいのならとてもおごそかでシンプルないいデザインだなぁと改めて感じ入りました。

軽井沢も東京に負けないくらい暑いです。ただ、夕方雷と雨でそのあとずいぶん気温が下がりました。湿気はいくらか東京よりましですが、８月も後半になってもここまで暑いのですから真夏は避暑地としてどうですかね。夕方アウトレットに行ってみましたが、人は多かったですが、買い物している人は少ないようです。ショッピングバッグを持っている人は以前より確実に減りました。

ＮＹからのお客様

私がＮＹへ行くと決まって一度は伺う「メグ」の社長横山公一さんが休暇で日本にいらした。どこへ行きたいですか？とお伺いしたら、6年ぶりの日本とのこと、ここはベタな東京案内、浅草は如何ですか？と。行ったことがないとのことでしたので、浅草の雷門で待ち合わせをしました。横山さんとは夜しか会っていないので、果たして昼間お会いするのにわかるかしら？と心配してしまった。挙句の果てにこんな大事な時に携帯電話を忘れてしまって・・・がすぐわかりました。横山さんと学生時代の友達と3人で「すき焼きのちんや」へ行きました。これまたベタな浅草名物。ＮＹのメグは最高級の日本料理、たいていの料理は驚かない。ＮＹでは生卵が食べられないのですき焼きの生卵が話題になりました。彼ら高校までのお友達二人はアメリカン・スクール出身だそうです。サービスからゲイの話まで、話題が途切れることがありませんでした。ちんやの個室ですっかりリラックスしてあっという間に9時過ぎてしまいました。メグは9月にロシアに出店するとのこと、食材の調達が大変そうです。この時お会いした横山さんの友達は私のブログで彼の消息を知ったそうで、まったく驚きです。ネットの威力を感じました。

顔

最近思うのですが・・・自民党の代議士顔っていうのがありましたよね。究極は先ごろ捕まった浜田幸一元代議士、森元首相、麻生元首相等々。ここまで大物でなくても代議士歴が長くなればそれなりの人相になり替わってしまう。これまで野党だった民主党の代議士たちは何となく、何となくですよ、青い青年っぽさが好感をもてたのですが、ところがです！最近長年民主党という野党にいたときの顔から自民党的顔になってきたと思うのは私だけでしょうか。私が住んでいる中央区は以前から鳩山邦夫さんの地盤でした。ここへ民主党から出馬したのが、最近活躍している中山よしかつさんです。彼が出てきたとき鳩山さんと違って庶民の目線、さわやかな”感じ”がしていて、選挙区では鳩山さんを破って中山さんが当選したのでした。あれから10数年、彼は当選し続けています。街のお祭りや何かで何度もお会いしていますし、お食事もご一緒したことがありました。予想どうり一生懸命活躍している風でした・・・・が最近与党になってお役をもらってからの彼の顔の変わり方には驚きです。何年も政治家をしているとこういう顔になるのか。先日軽井沢の鳩山別荘での中山さんの活躍ぶりは目を覆うものがありました。小沢一郎さんの腰ぎんちゃくの如く、したり顔でテレビにでていましたが、自民党の老獪な代議士顔なのに驚いてしまいました。選挙民はしっかり見ていますよ。政治家になる前から存じ上げている長妻昭さんも最近顔がよくないですねぇ。

名前

日本で一番多い名前・・・①佐藤　②鈴木　③高橋　④田中　⑤渡辺　⑥伊藤　⑦山本　⑧中村　⑨小林　⑩加藤

だそうです。田中実さんという同姓同名の人が一番多いとも。こうして同じ名前が３，０００人もいると何が困るって、ローンがスムースに組めない、病院で薬の間違えが多い、選挙に出馬しても明確な選挙が出来ない、などらしい。アメリカ人の名前も同じ名前がたくさんあり、ジョージとかフランクなど・・・韓国や北朝鮮は金さんがあまたいる国はどうしているのかしら。私は娘が結婚した相手が田中さんで、そのおかぁさまとコンサート会場でばったり出会った時、「あら、大前さん、田中です・・・」と挨拶されて「どちらの田中さんですか？」なんて大失敗してしまったことがありました。というのも私の住所録には１ページ以上田中さんという名簿がありますから。それに比べて大前という名前は大変少なく、「大前です」と名乗ると「あの大前研一さんと親戚ですか」と聞かれてしまいます。今まで大前という名の人と出会ったことは親戚以外にありません。その上伶子のこの伶という字の人はまずいないのでは？出会ったら親戚づきあいしてしまいます。