ダウンタウンを歩くと面白い人たちに出会う。彼らは目立つことが大好き、グリーン・マーケットで踊っているゲイのお兄さんたちは「見てよ、見て」。カメラを向けるとポーズを取ってくれました。彼らは目立ってなんぼ、あうんの呼吸なんてアメリカ人にはない。自分の意見をしっかり言わないと誰も振り向いてくれません。上の二枚は10丁目イーストサイドのタウンハウスの緑です。東京も新芽の頃ですが、NYの芽吹くときの景色は緑がキラキラしています。私は住んだことがないのですが、タウンハウスに住んでみたい。ただ、ほとんどのタウンハウスはエレベーターがないので、5階までウオークアップ、いわゆる螺旋階段状をえっちら、おっちら登らなくてはなりません。ツタの新芽が美しいタウンハウスの写真を撮っていたら、すごいイケメンのおにぃちゃんが、声をかけてきて、少しお話ししました。やはり5階に住んでいるから階段だよ、と。昔のタウンハウスは趣向をこらしていてそのままランドマークに指定されるのでは?というほど素晴らしい建築がみられます。住んでみたいと思いながらこの辺を散策したらすっかりニューヨーカー気分になります。
ところで、アメリカ人は人前で裸になるのが平気?なようです。デパートのフッティングルームでのお話しですが、お肉たっぷりのバーディーをスパーット脱いでは着て脱ぎ、着ては脱ぎして数枚を試しています。私たちはたいてい一人づつの仕切られた試着室を想像しますが、NYのそれは銭湯の脱衣所を想像してください。試着して鏡に映る自分をほれぼれと見て、あげく私たちに「これどぉお?」と話しかけてきます。「それ、もし気に入らなかった私着て見ていい?」なんて彼女が捨てたデザインのものをもらいうけたたり・・・日本ではフッティングする時”フェイスカバー”を準備してくれますが、ここNYでは絶対にそんなものありません。口紅やファンデーションが付こうが意に介せず。この洋服ほしいのだけどボタンがない、なんて言おうものなら違うサイズからボタンをもぎ取ってきてくれます。ぞんざいなようですがそうでもない、日本のサービスに慣れていると戸惑うことばかりです。気にしない、気にしないという度量があったらアメリカで住むのも面白いと思います。私はもうNY生活を諦めて日本に帰って14年余り、もう外地で生活するのは諦めましたが、若い時に一度外国に住むというのもいいものです。今回もご一緒した彩花さんも同じころNYに住んでいたので、気が合うというのでしょうか、考えていることが一致し、気心知れた旅人で心地よい日々でした。
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