赤ちゃんを袋に入れているカンガルー、この袋から出て独り立ち出来ると親が思ったら二度と袋の巾着を開ける事がない、と動物園のお兄さんが説明してくれた。何故この写真か?そう、再生計画を模索しているJALはこの二度と開かない袋のように厳しくしなくてはならないと思う。山崎豊子さんの”沈まぬ太陽”に描かれているように、ナショナル・フラッグを自認しているJALは1兆円の公的資金を入れても生かすのか。アメリカンやデルタがJAL路線を狙って話を持ちかけているらしいが、今までのJALの社員がアメリカの航空会社の厳しさに耐えられるとは思えない。私がNYに住んでいた時飛ぶ鳥を落とす勢いだったパン・アメリカンやTWAはいとも簡単に潰れてしまった。アメリカのビジネス界の厳しさを垣間見ておりました。その後2度目に住んだNY40丁目のバンダービルド・アパートメントのバルコニーからパンナムビルが見えていて、青い字でPAN AMが畏怖堂々とそびえていた。ある日パン・アムが潰れて、その後メット・ライフビルに変わったが、今だに通称パンナムビルと言う。42丁目のグランド・セントラルの真上がそのビルだが、丸紅も三井物産も入居していた。良い時代だったのだ。アメリカはダメなものはダメとしてしまうが、日本の企業はある意味政府が甘やかしてしまうのだ。娘はアメリカの航空会社に勤務しているが、年に一度の厳しい試験に合格しないとあっけなく首になるそうです。もし、JALのアテンダントがアメリカの航空会社と合併して同じ試験をされたら、たぶん相当厳しい試練があるのでは?アメリカの航空会社は定年はないが、その試験に合格していれば70歳であろうと、75歳であろうとOK.現に娘の上司は75歳?らしい。それでもチャーミングでお客様に愛されているとのこと。日本のアテンダントはどちらかというと、ホステスまがいのサービスを乗客が要求するが、アメリカの航空会社はセイフティーが第一に教育される。その試験に合格すれば、定年は自分が決める、アメリカの嫌いなところはたくさんあるが、定年を自分で決められる制度は”なんてステキなのでしょう”
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