一度観た「沈まぬ太陽」 をもう一度映画館で観たいなぁ、と思っていた。ネットで調べたら”有楽町スバル座”で「今日最終回」NYから来ている友人を誘って2回目を観てきた。恩地元が生きた会社人間、いつの時代も同じなのだ。山崎豊子さんのフィクションだと但し書きがあるが、今の時代に笑えるくらい自民党、運輸省、財界とフィクサーのことが書かれている。カラチ、テヘラン、ナイロビ・・・恩地の核となる不遇の時代をこれでもか、これでもかと描かれている。NYのホテルを買うシーンは思わず笑ってしまったが、あのホテルはセントラルパークサウスにある、エセックスハウスのことです。重厚ではあったが、古めかしい、暗いホテルでした。NYに住んでいるとき、旅行業をしていたので、何度もお客が泊まり、迎えに行っても心弾まない雰囲気でした。あのホテルのカフェで昭和天皇の崩御を聞きました。私が「沈まぬ太陽」とても良く出来ていて、絶対お勧めよ、というとビデオ派の人はもうすぐビデオになるでしょう?と言いますが、この映画ほど劇場で観てもらいたい作品はありません。家で観るにはもったいない。2回でも3回でも観たい映画です。
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