まぼろしの 影を追いて
うき世に さまよい、
うつろぅ花に さそわれゆく
汝が身の はかなさ 春は軒の雨、秋は庭の露、
母はなみだ 乾くまなく、祈ると しらずや。
2・おさなくて 罪を知らず、胸に枕して、
むずかりては 手にゆられし 昔わすれしか
3・汝が母のたのむ 神の、みもとはこずや、
小鳥の巣にかえるごとく こころやすらかに
4・汝がために 祈る母の いつまで 世にあらん、
とわに悔ゆる日の こぬまに、とく神にかえれ
叔母が苦しい時口ずさんだ賛美歌、なんて素晴らしい言葉なのでしょう。明治生まれの私たちにとっては祖母だが、母や叔母にとっては母親、当時キリスト教の教会生活をしていたのは”ハイカラ”だったのですね。今回亡くなった叔母は横浜のフエリスに通っていた。そして幼いときからオルガンをたしなみ教会で奉仕をしていたそうだ。そのころ憧れて叔母のオルガンを聴きたいばかりに、教会に行き、牧師になり、その後ずっと想い続けた(らしい)70年以上の純愛は今日牧師さまの言葉で納得しました。私たちが知らなかった祖父が阪大を出たとか、祖母の教会に対する奉仕の精神など、牧師先生の大舞台でした。賛美歌510番を歌ったとき、大泣きしてしまいました。320番の「主よ、みもとに近づかん、のぼる道は 十字架に ありともなど 悲しむべき、主よ、みもとに 近づかん」賛美歌っていつも何気なく歌っていたが、こうして故人が好きだったと思うと感動してしまいます。
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