一般にアメリカでは二大大富豪というとアスター家とバンダービルド家がある。この国の成り立ちはたかだか200数十年と言われているので、つい身近に感じてしまう。イタリアやギリシャは何千年の歴史・・・云々言われるが、アメリカは歴史が浅いので計算し易い。アスター家が所有していた土地は今はアスター・プレイスというヴィレッジ地区になって若者のたまり場だ。地下鉄を降りて地上に上がるとイサム・ノグチ作のひっくり返りそうな四角い巨大彫刻が目に入る。別にどうということはない街だが、アスター家があった当時はどうだったのだろう。バンダー・ビルド家はどのあたりにあったのか、鉄道王だったので、グランドセントラル駅横の道はバンダービルドAve.という名が付けられている。ちなみに私がNYで住んだアパート40丁目の2と3の間にあったのがバンダービルドという名が付いていた。そう、そうアスター家のジョン・ジェイコブ・アスター卿がタイタニック号に乗船していて、例の沈没する船から妻を救命ボートに乗せた後、自らは船と運命を共にした・・・話が語り継がれています。カーネギー・ホールで有名なカーネギー家も鉄鋼王といわれすごいと思いますが、カーネギーさんは子孫に遺産を分けないで、カーネギー財団でカーネギー・ホールを運営し、後世の役に立つようにしたのですね。多少の財産で醜い相続争いをしている方への見習うべくお金持ちのお話です。
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