吉兆が槍玉にあがっている。吉兆の創業者は5人の子供に家訓を残していたそうだ。それにしてもお婿さんたちは何とかして盛況を保たなくてはいけないという使命でがんばっていたと思う。それが船場吉兆で不祥事を起こして、身から出たさびではあるけれど、先代が常々「今の世の中便利すぎて調子に乗らぬこと」「料理で季節を踏み外さないこと」だったそうだ。そう、今の時代季節を踏み外しぱなし、季節感のない料理が氾濫しているが、基本に忠実な料理をしていきたい。私の持論、デパートに出来合いの惣菜を売るようになったら、その店は終わりになると思う。というのは、デパ地下に惣菜を作るのはもう工場ではないですか。ミッシェランですっかり踊らされているマスコミは少し反省したほうが良いのでは?私も仕事で数十軒のインスペクターをしたことがあるが、人間の胃はそう毎日美味しいものを受け付けてはくれない。果たしてどんな人が星をつけたのか?値段も経費で払っていては本当に美味しいものなんて、分かりっこない。お茶漬けや雑炊が恋しくなるのが落ちではありませんか?ついでに美味しいお漬物も。
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