フランスの歌謡曲と言われているシャンソン歌手エディット・ピアフの物語”愛の賛歌”を観て来ました。オールドスタイルのシャンソンは多少違和感がありましたが、一人の天才が48歳で死ぬまでを描いていて、重い映画だった。1915年パリの路上で生まれたとされているが、本当かどうか。母親はストリートで歌う歌手、父親は大道芸人、その上暗い時代、売春宿に引き取られて、よく分らない大人に翻弄されながら大きくなっていく姿は壮絶。イヴ・モンタンとの恋彼女の代表作「ラヴィアン・ローズ」は彼との付き合いの中から生まれたそうだ。その後プロ・ボクシングのマルセル・セダンとパリーNYの遠距離恋愛をしていたが、彼がピアフを訪ねて行く飛行機事故で亡くなり、それからの彼女は鎮痛剤の注射や薬物で48歳でこの世を去る。少し異なるが美空ひばりの人生とも重なり、天才は平凡には生きられない運命なのですね。ピアフの声は張りのあるのびやかな美しい声だった。重い映画だが、お勧めの一作です。
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