先日私が行く東白楽の”徳の湯”で背中に可なりの刺青をした27,8歳のきれいな女性がいた。彼女は3歳くらいの男の子の母親だった。何が彼女の刺青をするまでになったか、いくら銭湯でもおばさんたちは「まぁ、あんなことして」と目で語っていたが、今日知った情報では、若気の至りで腕にバラの刺青をした人、足の付け根に元彼の名前を彫った人など、それからの生き方で、刺青が障害になるので消してほしい、という人を取材していた。バラは入れる時7,000円ほどだが、消すのに13万円、ある女の子は結婚するのに支障があると63万円かけて皮膚を削り取る手術をしていた。昔は堅気のお嬢さんが刺青なんて、考えもしなかったが、今ではハワイに行った時、グアムで・・・と開放感でいとも簡単にしてしまうらしい。銭湯で会う刺青のおかぁさんは、中々きれいで、洋服を着ていたらまったく良い家の奥様に見える。公園デビューするのに長袖しか着られないと、後悔して消しにくるらしいが、それにしても恐ろしい。刺青を入れるのに比べて消すのは何倍も痛いらしい。
刺青は、肉体がキャンバスなだけに、その美術的な命も、必ず滅び行く運命です。また、公開されるものでもないので、ニヒルな文化とも思えます。落語や歌舞伎には、よく登場するものですが、現代日本では、アウトローって感じかな?
投稿情報: (10番@人形町) | 2007年5 月23日 (水) 03:27