今日封切りの「東京タワー」を観て来た。オダギリジョーって始めて見た俳優だが上手、樹木希林と絶妙な間の演技。久しぶりに邦画に酔った。昭和33年ごろ、そうだよ、そうだと頷きながら私の故郷福岡からスタートする。私は若松だがこの物語は筑豊、ぼた山、西島炭鉱が舞台だ。小倉が賑やかなところとして話に出るが、当時の家並みが再現されていて、私も眼の奥にぼた山が残っている。果たして私が小さい時過ごした若松も石炭を港まで運ぶトロッコが動いていて、レールが敷かれていた。ミゼットや赤玉ポート・ワインの懐かしい言葉と共にこの映画は泣いて、泣いて・・・映画館に行くのにハンカチ2,3、枚と銀座通りで配っているテッシュを受け取って泣いてください。終わってから人に会えない瞼が腫れて、二重のつぶらな瞳が一重になってしまった。泣きたい人にはお勧め。私の妹みたいにお金をだして、その上涙まで出すのはいや、という人は止めてください。必ず泣きますから。
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