イエスタデー・ワンスモアが大ヒットしたカーペンターズの特集をNHKでみた。1969年にデビューしたカレン&リチャードは3歳違いの兄妹で私が最初にNYに住んでいた時が全盛期だった。車で聴くラジオからは毎日彼らの歌が流れていた。1970年ベトナム戦争が負けかけていて反戦運動が盛んだった。カレンはドラムを叩きながら歌うのが好きだったらしいが、ドラムの陰でヴォーカルとしては顔が見えないと歌うことに専念するようにお兄さんが説得したそうだ。青春の輝き、愛のプレデュード、イエスタデー・ワンスモア、涙の乗車券、愛にさようなら、などおなじみの曲を心行くまで聴かせてもらった。1970年代はロックが全盛になり、マリファナとウイスキーをラッパ飲みして体をゆすりながら歌うのが主流の時代にカーペンターズは優等生だったので、専門家には不評だったらしい。1972年にヒットしたトップ・オブ・ザ・ワールドは今でも口ずさんでしまう。彼らの曲は安定して心地よいが、最近の曲はまったく受け付けないが、こういう回路になっていると言うことは、つまり歳なのよね。カレンは32歳で拒食症で亡くなったが、お兄さんは今でも昔の面影を残していて、上品でいい年の取り方をしていた。
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