着物を着ないと思って興味も何もなかった私が一枚の大島紬に魅せられて、着物を再確認し始めて半年、どんな着物を洋服にしたら素敵になるか・・・このところ楽しくて仕方がありません。シルクの特徴は①夏に快適、汗をかいたら素早く吸い取って、布地の外に逃がす ②冬に暖かい(体温が逃げようとすると、繊維の隙間に熱を保ってくれるから冬に暖かい)③紫外線カット(紫外線を吸収して透過を防ぐ)良いことずくめのシルクです。サテン、デシン、シルクジャージー、ジョーゼット、シャンタンなど真珠の輝きと言われる深い艶となめらかな表面。今回ロング・ドレスを作ろうと考えている写真の着物はたぶんパーティー用のドレスにしますが、壊すのがもったいないほどの振袖です。先日中国の王さんに一枚着物から洋服に作り替えて送ったら、早速次のオーダーが入りました。中国も中国服は大抵シルクですが、日本のシルクにはかなわないと。特に昔のシルクは八掛(裏生地)に使用しているシルクの色の見事さには脱帽です。シルクは、女性を美しく見せる①真珠のネックレスに匹敵する高貴な艶②長時間着ていてもくたびれてみえない弾力③顔色をくすませない濁りのない発色④体の線をカバーしドレープやハリがある。以上シルクをまとった女性はどんな時も上品でエレガントに見える。と勉強しました。従って着物を洋服にしたドレスを着た時はさすがの私も自転車で銀座には行きません。
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