パリ便のファースト・クラスで知り合った・・・・笙子と九鬼兼太の「不倫小説」、もし、つまらなかったらと1600円の本を妹とダッチ・アカウントで800円づつ出して買ったのですが、すごく面白かった。これなら最初から私の本として買って参考にしても良かったかなぁ。岸恵子さんはまもなく80歳だそうです!!でも綺麗、理知的、スタイル良し、いう事なしの美貌をキープしているって凄い。岸恵子さんは小説の中で「私、年齢に関しては、端数切捨て、その上勝手に七掛けの人生と決めているので、厚かましいことに、今も女盛り真っ只中」と書いています。その意気です!「わりなき恋」は小説だと力説していますが、多少なりとも彼女と彼を何度も目撃している私としては、どうしても小説だとは思えません。坂を上ってくる九鬼兼太は小説に書いてあるような背が高くスタイル抜群で笑窪が感じられる微笑みと岸恵子さんのウキウキした顔でお二人で六角橋商店街を歩いているのは、私だけじゃなく妹も見ています。あるときは六角橋のうなぎやさんから出てくる所を目撃しました。もっとも岸恵子さんって白楽じゃ有名だし、「君の名は」に出演している頃から白楽に住んでいます。彼女がパリにいた時はおかぁ様が留守を守っていました。小説で築80年という和風のお宅も書いてある通りです。「わりない」とは理性や道理では計りしれないという意味だそうですが、この小説を読んで岸恵子は”あの人”のことを話たくて話したくって、書きたくて、書きたくて仕方がないのですね。ジンジンするほどわかります。お年はあきらかに岸恵子さんより10歳くらい若い、彼といる時の岸恵子さんは輝いていましたから。マーケットですれ違っただけで「わぁぁ、ステキ!」とオーラが~~~~~とぶんぶんに飛んでいました。「間違っても、私の生きた時代、私の類まれな体験談をこの人に語るなんて粗相はすまいと思った。愛する人は、12年6か月、私より後に生まれている」と一回り以上年上の女性の気持ち、可愛い。岸恵子さんの書かれている横浜の街が私もオーバーラップしてね。九鬼兼太とデートした三溪園で彼女が話シーーーン「子供の頃、あの庭園のはずれが浜辺で、潮干狩りしていたのよ、食べきれないほど、大きなアサリが籠いっぱいに採れたのよ」というシーンがあります。九鬼兼太とはどういう男なのでしょうか?実在の人物は見ていますが、彼が小説に出てくるようなバックグランドを持った人だったのは・・・私と妹は「岸恵子さんのヒモかしら」なんて失礼なことを話したことがありました。大会社の副社長!!だったとは・・・トホホ状態です。こういう愛のかたち、現実には九鬼さんは「現在60代の、背がすらりと高くてかっこいいビジネスマン。育ちが良くって、背広も仕立ての良いものを着ているし、精悍な顔つきで、もちろん妻子ははありますが、一言でいえばプレイ・ボーイで、身銭を切って遊ぶので、女性にはすごくモテる」と週刊新潮には書いてありました。岸恵子さんがただのおばぁさんだったらどうでもいいと思いますが、彼女はいまだにオーラ全開、白楽駅から少し坂を上がった丘、県知事庁舎がある近くに、今も九鬼さんが訪ねてきているかと思うと、しがない六角橋マーケットも少し華やぐのですが。母が読んだあと、あと800円妹に払って私の永久保存版蔵書にしましょう。
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